継続を記録する継続をしよう
一月ほど前からジムに通っている。
通っていると言っても以前も何度か来ていた、トレーニング用器具だけが置かれている簡素な所だ。それほど広いスペースもなく、器具が一つずつ置かれていて、自分が使いたい器具を誰かが使っているとそれが終わるまでまたなきゃいけない。
今日はベンチプレスやりたいな~なんて考えながら向うと、常連のマッチョが100kg近くの重量を無言で上げていたりする。
以前通っていたときにベンチやスクワット、つまりバーベルを使用するトレーニングをやろうものなら他人の目線が気になってしょうがなかった。ガリガリの下っ腹の出てるマッチョの対角に居るような男が喘ぎながら汗を垂らしているのが滑稽だと思われていそうだからだ。
それに、バーベルに付ける重りが2.5~7.5kgまではピンクやオレンジなどの明るい原色でカラーリングされていることが恥ずかしさを更に助長している。
他のマッチョ達は黒くて大きい「バーベルってこういう見た目だよね!」ってしっくりくる風体でトレーニングしている中、かたや自分はカラフルな重りを左右に付けて唸っている。玩具を上手く扱えずこねくり回している子供の様だ。
その差を自分が勝手に気にして人が来たらすぐに片付けて「もうトレーニング終わりましたよ」の雰囲気を醸し出してジムを早足で出ていた。
でも今は一ヶ月と過去最長で長続きしている。
この違いは何かを考えると自分が今日行ったトレーニングを記録している事だろうか。このメモがあることにより、他人の目よりスマホに記録した過去の自分の目を気にするようになった。
過去の自分はこの重さをこの回数やったという記録がサボっている自分や成長している自分を蔑み、認めている気がしている。以前により重さをあつけるようになった、回数を増やせるようになったという記録が「続けてみようかな」という気を沸き立たせてくれる。
なぜ筋トレを勧める人の全員がトレーニングの記録をしろと口を揃えて言うのかわかった。もしこれからマッチョになった自分が過去の自分に出会えるなら開口一番に「なんでもいいから記録しろ!」と言おう。
そんな現在の自分はnoteも日記もサボっていた。
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