# 12 循環と進化 -ウーラ編- 2. 精神的な自立ができないワケ
陰極まれば陽に転じる 前回の続き
水素分子さんは
同じ水素分子さんたちと
仲良く生活していました。
しかしこのところ
このままでいいのだろうかと
今の現実に疑問を抱きはじめます。
そんな水素分子さんに
ある日試練が訪れます。
ここで選択を迫られます。
あきらめて元に戻るのか
課題を克服して進むのか。
試練から抜け出したい一心で
決断します。変わるぞと。
そして、自分の中に答えを求めて
自分の真実を知ることで
新しい世界に踏み込む決心をします。
すると
存在すら知らなかった
酸素分子さんに出逢うことができ
見たことも聞いたこともない
新しい世界を知りました。
お互いに惹かれあい
「水」が誕生したのでした。
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このロマンティックなような出来事は
(感情はさておき)
実際に起こるミクロの世界での”進化”らしいです。
人間も同じで、自分が変わることで
周囲に存在する人や環境が変わる。
世界が変わります。
世界が変わることでまた進化していく。
分子にも細胞にも物質にはすべて
意思があるらしいので
そもそも水素分子さんが
あきらめてしまい、変容を求めらなければ
この世から水が生まれません。
水がなければ
生物は生きることができませんから
私たちは存在しないことになります。
たった一人の進化でも
宇宙全体に大きく関わってくること
なのかもしれないと、私は思います。
宇宙全体から見たら
人はたった素粒子”一粒”に過ぎませんが
自分が何者なのかと
向き合って進化することで
どこかで新しいものを生み出し
誰かが生かされていくのかもしれない。
量子の分野でみると
人間も電化を発してます。
脳内では何かを閃いた時に
電気が走ると聞いたことがあります。
と言うことは
距離も関係ないですから
ビリビリビリッと
どこかの国のどこかの誰かの行動に
影響を与えているかもしれない。
知らず知らずに
宇宙の中の循環の一端を
担えているわけです。
たった一人の小さな変化が
世界に革命を起こすかもしれない。
陰陽論という分野に
こういう言葉があるようです。
" 陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず "
陰から陽へ、陽から陰へ
宇宙も人も絶えず循環している。
循環されない沼はよどみますが
絶えず流れている川は清らかで
循環があるからこそ美しい世界になるのだと
私は思います。
簡単にいうと、辛く悲しい時があっても
嬉しくて楽しい時はやってくるということ。
宇宙の法則なので必ず訪れます。
ウーラと私は
ビジネスパートナーを選択したことで
陰が極まった状態が作り出されて
陽に転じるためのプロセスを10年間
繰り広げていたことになります。
私たちの人生においては
大きな節目になる
大きな陰から陽への転換期ということです。
大きくジャンプするためには
大きくしゃがむ。
10年分の跳躍を期待しておきましょう。
波長
先ほどの水素分子さんが水に進化したことによる
変化についてもうひとつ。
ステージが上がった水素分子には
他にも仲間がいるのですが
残された水素分子たちは、もう
進化し「水」になった水素分子さんとの
関わりがなくなってしまいます。
そもそも水の考え方や生き方は
水素のそれとは違い
話しも感覚も違うからです。
進化することで、人間関係も環境も
過去のものとして淘汰されていきます。
悲しいと思う人もいれば
スッキリするという人もいるかもしれませんね。
私は、両方でした。
ウーラは私よりも早く課題に気づき
すぐ行動する人なので
進化形ウーラに変容しつつありました。
今度は私が追いついて進化しないと
ウーラの世界に存在することができない。
「波長」というものです。
波長が合わなければ、出会うことも
その人の前に存在することもできません。
仲良くもなれるのも
" 波長が合う "からです。
この世の至る所で起きている
人とのお別れ出会い、環境の変化は
進化したのか、留まったのか
そのどちらかなのかもしれません。
人生の半分を偽りで生きてきましたから
これからの半生は
本質で自立した世界を堪能して
自由に、そして豊かに
新しい世界を味わってみたいものです。
さてさて次回は
180度変わってしまった私の性質をあぶり出して
依存する最大の原因を紐解いていこうと思います。
続
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