初恋オルゴール【140字小説】

「これ壊れてるな。」

部屋から出てきた小さなオルゴールは、小学校の卒業記念で貰った物だ。ネジを巻くと歯抜けたメロディが鳴る。

「俺もうそれどっかいった。」

「思い出した。お前これ1組の美久ちゃんと交換してただろ!お前のやつは俺が欲しかったのに。」

「言えよ。俺もあげたかったよ。」

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