授乳拒否から完ミにすると決めたまで④
では、なぜ、こんなに、私は母乳にこだわっていたんでしょうね。
別に、ミルクで育てることに、何も疑問をもっていなければ、当時の私は、あんなに悩まず、苦しまずにすんだと思っています。
当時を振り返ると、
まず、理由として思いあたるのは、妊娠中から、「母乳で育てましょう」、「赤ちゃんにとって母乳が最良です」という言葉を区や病院でもらった冊子や、育児書をみて、すりこんでいたこと。
次に、出産すれば、当たり前に誰でも母乳が出ると思っていたこと。
また、当たり前に赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれると思っていたこと。
授乳拒否があるなんてことは、知らなかったんです。
母乳が出ない人のマッサージと○○式のような相談場所があることは聞いていましたが、授乳拒否の時の対応は耳に入らなかったし、その時の心の持ちようも対策できていませんでした。
それに加えて、可能な限り母乳は飲ませるもので、仕事に復帰するから、母乳をやめてミルクにする、というような話ばかり、目にしたり耳にしたりしていました。
なので、母乳拒否されてミルクにした、という人は聞いたことがなかったんです。
そして、完母でなやんでる人の情報はいっぱいあるんですが、ミルクで悩んでる人の情報はあまり大きくとりあげられていないと思いませんか?
さらにいえば、私が出産した後、入院している病院の授乳室では、授乳を嫌がって泣いているのは我が子だけで、みんな、静かにお母さんのおっぱいを飲んで寝ていたんです。
だから、私だけ飲んでもらえてない、どうしてなの、、という気持ちに拍車がかかりました。
我が愛しのむちむちベイビーちゃんのように、小さい身体で、大声でわめいておっぱいを嫌がる子は周りにいなかったんです。
そんな中にあると、自分だけ、この子にお母さんとして、認められてないんじゃないかと悲しくなってしまいました。
妊娠中から出産するまで、母と子のイメージというと、母乳を飲ませて微笑むというような図が、なぜか頭にインプットされていて(実際、区からもらった冊子にも、ほほえみながら母乳をあげましょう、とか、親子のスキンシップ、などと書かれていて)、母乳を飲んでもらう選択肢しか、私には、準備できてなかったんですよね。
だけど、今ならわかります。
授乳拒否で、母乳を飲んでくれない子がいること。
私は、我が子が産まれてから、約7ヶ月ものあいだ母乳外来に頻繁に通っていました。
それでも、結局、むちむちベイビーちゃんは、母乳を飲んでくれたことは少しはありましたが、すぐにミルクを欲しがり、ミルクで育ちました。
完母なんて夢のまた夢。到底無理でした。
(母乳外来のことはまたどこかで話そうと思います。)
私が、今言えるのは、「努力じゃどうにもならないこともある」です。
特に、今までの人生で、努力してきた人、頑張り屋な人は、完母が目標みたいになって、それに向かって努力するんだけど、ちっとも結果が伴わない。そんなことにさらに悲しくなるのではないでしょうか。
かくいう私もそうです。
仕事でも段取りが好きで、それをやることによって目標に対する結果を出してきました。
でも、育児、ここでいうところの授乳は、いくら段取りをしたところで、想定通りにはいきません。
頑張り屋な人は、まずは、自分を楽にしてあげてください。
本当に頑張っているので。
自分の楽しいことをひとつでもいいから増やしてあげてください。
また、自分ができていること、意識してないだけで沢山ありますよ。
私が意識したことについて少しでも参考になればと思うので、それはまた別の機会に書きます。
とにかく、ミルクに負い目を感じることはありません。
なぜなら、先日の一才の検診でも、むちむちベイビーちゃんは、先生から、「栄養状態は良すぎるくらいの良!」と言われましたので(^^)
完ミで悩んでいる方、負い目を感じている方、自分の育児に自信をもってくださいね!
今日もママが、自分らしい育児を自信をもって楽しくできますように!
むちむちベイビーママ