NVCを学ぶなら、ダンスフロアが本当におすすめだから7つのポイントまとめてみた。
ダンスフロアってそもそも何?
開発したのは、アレクサンダー・テクニークというボディワークの先生であり、CNVC(Center for Nonviolent Communication)認定トレーナーでもある、イギリス在住のブリジット・ベルグレイヴさんとジーナ・ローリーさん。
「NVCダンスフロア」は、床においたA4サイズのカードを活用して、身体が本来もっている感じる力に目を向け、自分自身に対して誠実に、正直に寄り添うことをサポートします。
カードには、例えば以下のような言葉が書いてあります。
「評価や非難の声に耳を傾ける」「観察とつながる」「感情を味わう」
「ニーズにつながる」「リクエストを表現する」
安心・安全な状態で身体の反応に耳(意識)を澄まし、それがどんな感情やニーズを指し示しているのかを発見していくプロセスです。
それぞれのカードが指し示す問いと向き合い、進んでは戻り、戻っては進み、を繰り返す姿がダンスのステップを踏んでいるように見えることから、「ダンスフロア」と名付けられました。
相手役の方とロールプレイで対話する「内側/外側のダンス」が4種類と、
自分自身と対話する構成の「内側のダンス」が5種類。
計9つのテーマが用意されています。
いずれもステップを踏んでいくうちに、自己共感、そして相手への共感を具体的に体験できるとともに、回を重ねるごとにNVCのプロセスが腑に落ちていくことでしょう。身体性と結びつけての理解を好む方にうってつけといえます。
(http://nvc-japan.net/material/nvcdancefloorsjp/ 「NVC Japan」より)
ダンスフロアの凄いところ、7つあげてみる
私はNVC を学ぶ道のなかで、様々な困難にぶつかり、同時に、ダンスフロアのワークになんども救われてきました。
例えば、
他者に共感されると安心や癒しを体感しやすいけれど、自己共感ではあまり体感を伴わない。そんなことに悩んでいた時、自己共感のプロセスに衝撃的な光をもたらしてくれたのがNVC ダンスフロアでした。
自分の内に確かにある、誰かへの評価や批判の声を受け入れたくない時、その評価の奥にある美しいニーズに気づかせてくれたのもNVC ダンスフロアでした。
自分の気持ちも考えもニーズも評価もまじり合って、何が自分の根源的な望みなのかわからなくなってしまった時に、強くつながりの道に誘ってくれたのも NVC ダンスフロアでした。
反応的に行動を起こして 後悔している時に、自分の行動や言動に自覚的になる練習を後押ししてくれたのも、NVC ダンスフロアでした。
「なにが私の(相手の)ニーズなのだろう?」と、頭で考えてしまって、腑に落ちない感覚やモヤモヤしたものが広がる。そんな時に自分の体感や、感情に引き戻してくれたのもNVC ダンスフロアでした。
大きな嘆きを表現したいけれど 、聞いてくれる相手へのケアがあって、無防備さを表現しにくい。そんなことに悩んでいた時。双方にとっての気楽さをホールドしながら、十分な癒しと学びが溢れる時間を過ごせたワークもNVC ダンスフロアでした。
ダンスフロアのガイドには様々な仕掛けがあり、他者が介入することなく、共にいるだけで、自分の本当の願いや気持ちにつながっていくことができます。
→ 私自身共感サークルをしているときに、相手の気持ちやニーズに介入しすぎて(もしくは されて)、心地悪さを体験することがあるのですが、このダンスフロアでは、それぞれの内にある力に対して信頼と敬意を持って、好奇心とあたたかさをホールドしながら共にいるという心地よい距離感が体験できるところが、気に入っています。
もし上記に書いたことが自分の中で、響いているならば、ぜひダンスフロアを体験することをおすすめします。(今はあまり場を開いている人が多くないとは思いますが。。。興味がある方は私までご連絡ください。)
ちなみにその奥深さゆえに、1回ごとのワークショップではなかなかその真髄を体験することが難しいので、連続イベントや合宿という形で体験することをおすすめします。