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アラサーOL、ゲームをツクる*16週目
◆ゲームタイトルとタイトルロゴについて考える回です
最近、やたらと「マルチバース」という言葉をよく聞くようになった気がしているアラサー女です。
個人的に、「マルチバース」とか「ループもの」ってすごくズルい(=魅力的な)ジャンルだと思っていて、通常、お話を作る際って設定やストーリーを取捨選択すると思うんですが、上述した2ジャンルにおいては「こういうときだったらこのキャラはこうする」「だけど、もしこうだったらこうする」っていうのを、すべて描けてしまう美味しさがあるんですよね。創作者としてすごく興味のあるジャンルです。(挑戦するならスキルが必要になりそうですが……)
* * *
さて、今回は制作中ゲームのタイトルとタイトルロゴについて考えていきます。
1.ゲームタイトルを考える
「制作はじめて1年くらい経つのにまだタイトル決まってなかったんかい」と思われるかもしれませんが、まだ決まってませんでした。
タイトルを考えるにあたって、ゲームタイトルに大事なことって何だろう?と考えてみました。
あくまで個人的な指標ですが、以下の3点を大事にしながら、タイトルを考えてみることにしました。
①タイトルからゲームの内容が想像できること
個人的に、これはタイトルをつけるうえでの最低条件かなと思います。
(何度も引き合いに出して申し訳ないのですが)例えば、「逆転裁判」だったら「裁判のシーンがメイン(山場)になるゲームなんだな~」とか、「ダンガンロンパ」だったら「論破→論戦がメインとなるゲームなんだな~」とかふんわり想像できると思うんですよね。
中身が想像できると、そのジャンルに興味のある人から「プレイしてみたいな」と思ってもらえるのではないかと思います。
②読みやすく、憶えてもらいやすいこと
以前もお話したのですが、現在ツクっているゲームは2013年にノベルゲームとして公開したゲームのリメイクが元となっています。
当時のタイトルがなんだったかというと――
▲当時のタイトル画面
『Perfect Reasoning』というタイトルでした。
当時はあまり深く考えずつけてしまったのですが、制作を進める中でこのタイトルはかなり後悔しました。
まず第一に、皆さんこれスラーっと読めますか?
「パーフェクト……リ…何?」ってなりませんか? カナ読みは「パーフェクト・リーズニング」になるのですが、(パーフェクトはともかく)まずリーズニングってなんやねん!と思いますし、そこが不透明だとタイトルを見ても何のゲームなのかわかりませんよね(※ちなみにReasoning=推理です)
あくまで個人的にですが、英語タイトルをつけるなら最低限なじみのある単語を使うか、カタカナ表記にするのがベターなんじゃないかと考えます。読めないタイトルはどうしても印象に残りづらいと思うんです。
③特定性が高いこと
特定性が高いこと=「○○ってタイトルなら、このフリーゲームのことね!」と特定してもらえることを意味しています。
もっと簡単に言うと、他の作品のタイトルや何らかの商品等の名称、常用単語などとできる限り被っていないことです。
例えば、「フライドポテト」というタイトルをゲームに付けたとします。これって、ゲームをDLしようとした人がGoogleで「フライドポテト」と検索した時、間違いなく真っ先に揚げたイモのことが出てくると思うんですよね。
作者側も「自作ゲーの感想をツイッターで検索しよう」とか「YouTubeで自作ゲーの実況動画を探そう」と思ったとき、間違いなく真っ先に揚げたイモのことが出てくると思うんですよね(※いずれも検索条件を工夫すればなんとかなるかもしれませんが)。
つまり、「○○といったら、▲▲さんのゲームのことだ!」と容易に特定してもらえることで、プレイヤー側、作者側の利便性や認識性が高まり、作品や作品に関連する情報へアクセスしやすくなると思うんです。情報氾濫の昨今では、けっこう重要なことなんじゃないかと思っています。
2.タイトルを決める
結論から言うと、今作のタイトルは「アナナス探偵手帖」(読み:あななす たんてい てちょう)に決定しました。
(※誇張でなく、本気で1年~1年半くらい悩んでの決定となりました……)
このタイトルを上記の条件に照らしてみると、一応3つの条件を満たしたものになっているかと思います。
①ゲームの内容が想像できる:「探偵」という単語を入れたことで「探偵モノなんだろうな~」と想像できる。
②読みやすい:今回は英単語や難読漢字を使うなどしていないので、少なくとも普通にスラっと読める。
③特定性が高い:事前に検索エンジンで検索、Twitterでも検索をかけて同一タイトルの作品などがないことを確認済み。
3.タイトルロゴを作ってみる
そんなこんなで決定したタイトルを、ロゴにしてみたいと思います。
今回は以下の3工程に分けて作成してみました。
①似ているイメージのロゴを探す
「こんな感じで作りたいなー」という朧げなイメージに近いロゴをいくつか探します。
1つだけだと丸パクリになりかねないので、いくつか探して、その中に共通しているエッセンスをなんとなく抽出してイメージを固めていきます。
(都合により具体的には示しませんが笑)今回は、同ジャンルの商業ゲームなどのロゴを参考にさせていただきました。
②いくつかパターンを作ってみる
おおよそのイメージがつかめたら、実際にいくつかラフデザインしてみます。
▲案1
▲案2
▲案3
▲案4
▲案4改
最初は茶色やゴールドなどの組み合わせを考えていたのですが、ゲーム中のUIデザインに蛍光黄緑のような色を多用していることから、そちらに寄せるデザインに収束しました。
▲UI参考
※今回は主にMODI工場さんの素敵なフリーフォント、黒薔薇シンデレラを使わせていただいております!
③とりあえずタイトル画面(ラフ)に合わせてみる
なんとなくのイメージがつかめました(今回は案4を合わせてみています)
ロゴについては本決定とするかまだ考え中ですが、案4改をベースに進めていく方向となると思います。
* * *
なんだか予想以上に長々とした記事になってしまいましたが、最終的に言えるのは「タイトルって難しい!」の一言に尽きます。
何気なく呼んでる商業作品のタイトルなんかも、熟考の上に決定されているのでしょうね……。
余談ですが、ゴツいor長いタイトルから、カワイイ略称で呼ばれるのに憧れがあります。(ドント・ブリーズ→ドンブリみたいなね! ※とっさにこれしか思いつきませんでした)
今回もお付き合いいただき、ありがとうございます。
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それでは今回はこのあたりで。