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フランスでファストファッション厳罰法が全会一致で下院を通過!広告の禁止や低価格輸入品への罰則金などがファストファッションへが課される見込みです。ただ、実店舗販売店は規制の対象外だからユニクロは今のところ大丈夫!

こんにちはDJムッチーです。
冬物の衣類をタンスにしまって、春物をタンスから引っ張り出す季節です。
僕の春物は、全部カジュアルウェアで半分ぐらいはユニクロ製品。ユニクロやカジュアルウェアの製品は品質が良くなって長い間に切れるので、流行りを追ってない感じで満足してます。
大量生産・大量消費のファストファッションは、着る期間が短いのが特徴のようですが、僕にかかればそうではなくなってしまいます。
フランスでは、大量生産・大量消費のファストファッションに厳罰を科する法案が下院を全会一致で通過し、上院も通過するだろうといる見通しです。

ファストファッション厳罰法

フランス下院を全会一致で通過したファストファッション厳罰法が施行されれば、2025年から低価格の衣料品1点当たり5ユーロ(約813円)の罰金が科され、30年までに段階的に10ユーロ(約1630円)まで引き上げられるとのことで、罰金は最大で1点当たりの半額までとなるそうなんです。
この法案は、電子通販事業者に焦点を当てたもので、ZARAやH&M、ユニクロ、GAPのようにフランス国内に実店舗を持つブランドは除外されているようなんです。
因みにファストファッション市場で世界一が、ZARA(スペイン)、2位がH&M(スエーデン)、3位がユニクロ(日本)、4位がGAP(米国)です。

日本ではこれらのファストファッションブランドが人気ですね

ファッション厳罰法の対象は

フランス下院の議員による議論の多くは、毎日7,200の新しいアイテムを提供し、47万点以上の商品をスマホアプリで販売しているといわれるファストファッション大手の「SHEIN(シーイン)」に終始したそうです。すでにZALAの売上を超えていると噂されるSHEINですが、株式公開をしていないのでその実態は明らかではありません。しかしアイドルの名前が分からない僕でも存在を知っているぐらいですから噂は本当かもしれません。SHEINの言い分としては、自社製品は多品種少量生産で、大量生産・大量消費ではないというものです。SHEINのビジネスモデルは工場を持たず、売れ筋を少量委託生産で市場に出し、短い期間で完売させるというものです。売れ筋を追うあまり、商標やデザインのパクリが多くてニュースになっているのはみんな知ってると思います。そして低品質で、お客が減ってるとか???

みうらじゅんさんが好きそう。。。。FNNプライムオンラインより

ファッション厳罰法がなぜ必要か?

この法案の必要性の第一が環境負荷です。
国連によると2000年からの14年間で、世界での衣類の生産は約2倍になり、購入が60%増えました。しかし、購入した衣類を着る期間は50%減りました。
という事は、廃棄される衣類が途方もなく増えているという事になります。おまけに、衣類は再資源化されることなく95%を超えるものが投棄され埋め立てられているのです。その量たるや、毎秒大型トラック1杯分が廃棄される計算になります。
ナショナルジオグラフィックの4月号で紹介された、南米チリのアタカマ砂漠のひどい状況が顕著な例で、世界中で捨てられた衣服の集積所となってしまってファッションの墓場とまで言われる状況なのです。
(アタカマ砂漠は天体ファンには知られた空が美しい観測場なんです。)
この状態を止めなければならないというのがフランスの見解で、この流れはEU諸国に広がっています。SDGs指向の強いヨーロッパ諸国の特徴と言えますね。

ファッションの墓場となったチリのアタカマ砂漠(PHOTOGRAPH BY TAMARA MERINO)

二番目は、低賃金労働問題です。
SHEINに代表されるファストファッション商品は、驚くほどの低価格です。この価格を実現するには、アジア諸国の安い労働力で生産されることが前提です。これを止めないといけないと、SSDGsは実現しないというのがフランスの見解で、これはEUのみならず世界の見解でもあります。
しかし、ZARAもH&Mもヨーロッパ企業。これらの企業がこの法案の対象外になっているのには、何か後ろ暗い物を感じますよね。

アジアの縫製工場

リユースなら日本

フランスのみならずEU全体で、2030年までに大量に売れ残った衣料品の廃棄は禁止することになっています。これからファストファッションへの風当たりが強い状態になりますね。リユースという選択肢もありますが、古着という名前で売られるのはいかがなものかと思います。
そこで世界に日本の着物文化が見直されるのではないでしょうか?
非常に少ない衣類のバリエーションですが、織やデザインは無限です。
そして、和服で行われる洗い張りや仕立て直しは、見事なSDGsです。
日本人が忘れかけている和服文化を欧米が見つけてくれることで、新しい技術を導入したファッション服文化が生まれるかもしれません。
日本の伝統文化でファストファッションを変えることができたら素晴らしいなと、ファッションにあまり興味のない僕でも思ってしまいます。

ユニクロのジーンズやシャツは何年も着れるぐらい良い商品だから、粗悪品の売れ残りが問題になるのでしょうかね?
(SHEINの商品の評判はよくないですものね・・・)
それでは今日はこの辺で失礼します。
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