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日本人がネットのニセ情報に騙されやすいのは、情報の事実確認をしない人が多くて、ネットの仕組みや仕掛け、発信者の傾向に関する知識も乏しいから・・・という調査結果が出ました。

こんにちは、DJムッチーです。
最近ネット社会は、なんでもありの大荒れですね。まるで昭和の闇市と歌声喫茶とサロンが融合したような状態です。(わかるかなぁ~(笑))
自由で良いと言えばそれまでですが、自分の立ち位置を固めていないと揺らぐ人も多くて、被害もかなり出ているみたいです。
そんなネットに弱い日本人に警鐘を鳴らすべく、国際大学の山口真一准教授(経済学)と読売新聞さんが、日本・アメリカ・韓国の3か国を対象にアンケート調査をおこないました。その結果アメリカ・韓国に比べ日本は情報の事実確認をしない人が多くて、ネットの仕組み・仕掛け・情報傾向に関する知識も乏しいことがわかったそうです。
日本人がニセ情報にだまされやすい傾向にある実態が浮びあがったので、国をあげての対策を打つ必要がありそうですね。

読売テレビ すまたん よりお借りしました

ネットで情報に接したら1次ソース(情報源)を調べてますか?

情報に接した際、「1次ソース(情報源)を調べる」と回答した人は
アメリカ73%、韓国57%に対し、日本は41%でした。
「情報がいつ発信されたかを確認する」と答えた人は
アメリカ74%、韓国73%だったが、日本は54%でした。
日本とアメリカではかなり有意な差がありますね。日本人は情報に接した際に何処からの情報で、いつ発信された情報かすら調べずに鵜呑みにしてしまうのですね。ゴシップならそれでいいかもしれないけれど、選挙や戦争、投資などでは致命的な間違いを犯すかもしれません。

日本人は用語の認知が無いに等しい数字

デジタル空間の構造や弊害を表す用語の認知率も調査されています。
正確さより関心を集めることを重視する「アテンション・エコノミー」
偏った情報を取得してしまう「エコーチャンバー」
好みの情報のみを取得させる「フィルターバブル」
の三つの用語を知っている人は、
平均で日本は5%、アメリカ33%、韓国40%と大きな差がきました。
ご同輩はご存知でしたか?・・

日本人はデジタル空間の傾向を分からず使っている  読売新聞より

3か国それぞれの国で広がった15件のニセ情報について、「正しい」「わからない」「誤り」の三択で回答を求めたところ、「誤り」と見抜くことができた割合は、米国40%、韓国33%に対し、日本は最低の27%でした。

回答者のメディア利用状況なども聞いた結果、ニセ情報に騙される傾向が表れたのは「SNSを信頼している人」「ニュースを受動的に受け取る人」っとなっていました。
一方、騙されにくかったのは「新聞を読む人」「複数メディアから多様な情報を取得している人」でした。新聞を読む人はそうでない人と比べ、偽情報に気付く確率が5%高い結果でした。新聞を選択して買って読むという能動性がニセ情報を見抜く力に繋がると言えるかもしれません。

この結果に国際大学の山口准教授は、「日本は中立で信頼できるマスメディアから受動的に情報を得る時代が長く続き、その意識のまま玉石混交のデジタル空間で情報を摂取するようになったことが一因と考えられる。アメリカ・韓国では『情報は何らかの意図を持って発信される』と考える傾向がある。日本より、政治的な分断が進んでいるからだろう。日本でも今後は生成AI(人工知能)の発展で、偽情報が選挙に影響を与える可能性があり、混乱を招きかねない。」と分析しています。
そうですよね、日本人は新聞、テレビは間違っていないと思っている人が圧倒的ですよね。新聞の発行部数が減って行く中、テレビからしか情報を得ていない人は、その傾向がより強いような気がします。
動画に丁寧な語りや解説がついているテレビは、受動的な日本人が大好きな思い込みパターンです。SNSでもこれと同じ方法でニセ情報をどんどん出しているので、現在の被害の大きさにつながっているのでしょうね。

対策の力点が見えて来た

ニセ情報の取得対策はデジタル空間の成り立ちについての教育の充実が第一ですね。ファクトチェックの強化や、AIが作ったコンテンツの表示義務化なども欠かせないと山口准教授と読売新聞さんは提言しています。しかし、ファクトチェックについては、幾千万ある情報の全てに実現可能かと考えると疑問が残ります。コンテンツ表示は強い罰則規定で縛る方法もありますが、地下からの情報にどのようにして罰則をつけるかについても検討が必要です。

AIについては、3か国とも微妙な反応

AIが社会に与える影響に関しては、韓国は肯定的な人が多いという結果でした。IT産業で発展してきた国だからだと読売新聞さんは分析しています。
アメリカでは肯定派と否定派が 拮抗 していました。現実にAIで職を失う事例がすでに起きている一方、生産性が向上していることもあり、評価が二分したのではないのでしょうか。
これに対して日本は「どちらともいえない」が44%を占めました。AIに関する法律の議論も欧米に比べて進んでおらず、現実の「遅れ」が評価に反映したといえでしょうね。

偶然をよそおう情報には注意

ネットが社会に浸透するまでは、必要な情報は向こうからやって来た感がありました。必然の偶然といった感覚にとらわれることもしばしばで、でもそれは潜在的に注意を向けているからであると今は思っています。例えば、時計が欲しい時は、他人の時計がやたら気になるような感じですね。
ところが、ネット社会では意識もしていない情報が、当たり前のように発信者の必然によって届けられます。良かれと思ってか?儲かると思ってか?騙そうと思ってか? とにかくこちらから見ると偶然を装ってやって来る。
という事は、偶然拾った情報はラッキーではなくて、ニセだという可能性が高いということになります。
ネットが浸透したこれからの社会では探していようといまいと偶然はニセだと思って、検証を怠らないことが大切です。
本当に必然性の高い情報は、力を入れて向き合わないと得られませんから。

情報の発信側は、話の最後に「知らんけど」とつける大阪のおばちゃん的なやり方で情報発信してくれれば助かるのですけどね!
それでは今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。


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