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文化庁の令和5年度版「国語に関する世論調査」が公表されました。雑誌や漫画は除いて、月に1冊も本(電子書籍も含む)を読まない人が62・6%と過去最高だったそうです!

こんにちは、もう一度読みたい本まで、手が回らないDJムッチーです。
文化庁の令和5年度版「国語に関する世論調査」が公表されましたね。今回は、5年ぶりにどれぐらい本を読むのかについての調査があって、雑誌や漫画は除いて、月に1冊も本(電子書籍も含む)を読まない人が62・6%と平成30年の調査からから15・3ポイント増えて過去最高だったそうです。

この数字を数字を聞いても、僕はあまりびっくりしません。そうだろうなと思うぐらいです。それは、僕の周りを見回してもスポーツやレジャーに熱心な人はたくさんいますが、趣味や勉強で本を読んでる人は少ないからです。
本は読まないと公言して憚らない人さえいます。
新書や実用書と文学では、読む動機も姿勢も違うのですが、共通するところは、選んで買い求めるところから読み終わるまで、わざわざ時間を作らないといけないことです。
仕事や勉強が忙しいといった理由や、本を読むより手軽な方法があるということで、本は敬遠されてしまっているのでしょう。
先ほどの本を読まないと公言する人は、テレビとスポーツ観戦とゴルフとスナックで時間を消費していらっしゃいます。
無理もないですね、読書が楽しくないのだから・・動機があれば変わると思うのですが・・・国語の先生に恋をいたとか・・ダメか?

以前から本を読まない人の比率はこんな感じの数字だったように思います。昔は、町や村に物知りがいて、(それはお坊さんだったり、ご隠居さんだったりするのですが)本を読むのはその人だけで、後は本など読んだことも無い人ばっかりで、いろんな場面で皆その人に知識をねだっていましたよね。

一方、月に1冊以上の本を読む人の割合は36.9%で、月に1~2 冊が27.6%、月に3~4 冊が 6.0%、となっていて、捨てたものではないと思います。
月に3~4冊と言えば、週に1冊ですよね、知識や感性の取得が楽しくて仕方ないのでしょうね・・・
(noteにいらっしゃる人は、こちらの数字に含まれるのでしょうね)

本を月に1冊も読まないと回答した人に、インターネットで記事などを読む頻度を尋ねると「ほぼ毎日」との回答が75・3%と最多だったそうです。
文化庁は「活字離れとは言い切れない」分析しているようですが、記事と書籍は違うんじゃないかなと思いますけどね・・

漫画は読書に入れるべき

この調査では、漫画や雑誌は除かれているのですが、調査する人は漫画といえばギャグ漫画しかないと思っているのでしょうね。
今や漫画は、映画やドラマの原作になるほど進化しています。漫画を読んで人生を変えた人もたくさんいるのではないでしょうか?
社会学者は、フィールドワークで漫画を研究対象にしているほどで、漫画の作者の作品への思い入れも相当なものです。
漫画博物館を作った文化庁が調査をしていながら、漫画を調査の対象ジャンルに入れないというのは不思議ですよね・・・
本の形をしたつまらない読み物がたくさんあるというのに、本ならOKというのは悲しい現実ですね・・・・
(すみません、僕は漫画は読まないんですけどね・・・)

おもしろい言葉感覚

今回の調査では、「ときめきを感じる」という意味の「きゅんきゅん」、「曖昧ではっきりしない」様子を表す「ふわっとした」などの新しい表現が日常に浸透している状況が分かったそうです。
これらは場面映像や音声からくる感覚を言葉で表現している新しい言葉ですが、同じ感覚を持つことができるというのは、メディアや映画の役割が強いことがわかりますね。
もし同じ場面映像や音声を聞いていなかったら、理解しあえないかもしれませんものね・・・北海道から沖縄まで、女の子がAKBの振り付けの真似ができるような感じですね。
「きゅんきゅん」や「ふわっと」のような新しい言葉が辞書に記載され始めたらしく、これらの言葉の掲載を審議する人々も随分楽しかったのではないでしょうか・・・映画「舟を編む」を思い出してしまいました。

言葉は、進化するものだと思います。学者さんはその違いをめくるのが好きなようで、「うがった見方」というのは、「疑いを持った見方」という意味で使われ始めているのを嘆いておられました。
(うがった見方とは、物事の本質を深く掘り下げた見方のことです。)
僕が若い頃も、「情けは人の為ならず」の新しい解釈をのせた辞書が話題になったことがあります。
音だけで言葉を習得すると、こういうことが起こりますね。
これは、進化とはいいませんね・・・・
僕は「きゅんきゅん」みたいな、新しい言葉が生まれることを進化というのだと思います。
IndeedのCMで、娘役の中条あやみが使った「きゅんきゅん」に、父親役の国村隼が「キュンキュン」と返すシーンが、時代の変化を感じさせて、とても好きです。

令和5年度「国語に関する世論調査」の結果の概要(4.5MB)

読書量の調査結果を見て、映画評論家の淀川長治さんが、アンアン編集長の淀川美代子さんに言った言葉を思い出しました。
「本もいいけど、映画をもっと見なさい」・・・

それでは、今日はこの辺で失礼します。
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