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十一面観音さまが奈良の三輪山をそっくり上野に運んできてくださってます
昨日上野の国立博文館で国宝十一面観音を拝んできました。
仏像というと、まんが昔話に登場していたような、メタボでもっさりというようなイメージかと思いますが、すごく鍛えてらっしゃるフォルムでした。八頭身でウエストはくびれ、筋肉もたくさんついていました。きっとヨガもされて、ハンドスタンドも楽々上がっていらっしゃるんだと思います。という冗談はさておき、前日にはじめて読経を経験したこともあり、日本古来の寺の宝たちを見る機会に恵まれ、日本て美しい国だなあ、人間って愛おしいなあとしみじみできる展示でした。
なんというか、お姿の背景に奈良の三輪山の自然の神を感じれますし、前に立って手を合わせてまぶたを閉じると身体の中が空っぽになって、風がスースーと吹き荒れます。土門拳は何時間も見ていたそうですが、許されるのなら、できるだけ長く、近くで自分を空っぽにしたくなりました。癖になる感じで僧侶の人たちが、仏の前でずっとお経を読む感覚が分かりました。そうしたいからしている。そうせざるを得ない何かがあります。イヤー仏像すごいわー。まだ会期中なので、奈良に行かずともお姿を拝見できます。一度拝見してしまえば、遠く離れていても存在をどこかで感じていけば幸せになれること請け合いです。
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