Vocoflex20%オフ
Vocoflex
20%オフだったので購入してみました。
まだ全然いじってないんでよくわかりませんがとにかく従来の常識と多々違い
戸惑いつつも、
これすげえなあ、という印象
ただ多くの人が、色んなボイスを瞬時に切り替えられる的な点を凄いと評価してますが
私の利用法は
自分の歌をARA2でSynthesizerVに取り込みエディットして
それを自分の声データで再現させることに興味があります。
メロダインでもできるじゃんと言われればそうなんですがメロダインで修正した歌声にはなぜかどうにも違和感がある。
その点、synthesizerVはもう数年使ってみて編集操作がとても音楽的にできる、ボーカルデータとしての操作がとても秀逸だと感じ気に入ってます、がsynthesizerVでは最後の出力は
既存のボイスライブラリーでしかできない。
RyoとかSakiとかGUMIになってしまう。
それをVocoflexでは自分の声で出力できるようになるわけです。
生歌、生音が最強と考える人も多いでしょうが私もそうですが
人が作ったおにぎりこそ想いや温もりがあって最高
とは思えなくて誰が握ったかもわからないものより工場、機械で作られたものの方が好き派のように
とにかく人間こそが素晴らしいとか全然思ってなくていいものもあれば時にはそれが気持ち悪かったり、ただの時代遅れ、甘えに感じる。
もちろんどっちがいいとか悪いではなく好みの問題でしかありませんが
AI含め新技術はどんどん進化しており
Dreamtonicsで言えばARA機能からさらに今回のVocoflexの応用で従来ではできなかったことができるようになるという面白さがありますね。
とは言えまだ新しい技術なのでうちだと2台のMacのうち1台でエラーが出てしまいサポートとやり取りしてたんですが既知のバグだったようです。無事解決しましたが全部英語でのやり取りになるんでその点心配な方はAHSからの購入の方が安心と思います(定価になっちゃいますが)
またおかしな使い方をさせないよう個人情報の提出が求められます。これは逆に言えばそれくらい、やばい使い方もできてしまうということ。
それはさておき、こういった新技術の躍進でかえって強く感じるのはその人の本来の音楽力が重要になるのではないか。
AI使えばお任せである程度のことなら瞬時にやってくれますしガチャで何度も試すうちまぐれで素晴らしい当たりを引くこともありますが所詮それはAIにおまかせで作ってもらったものを超えられない。あくまで作ったのはAIなんで。
それとは違いAI技術を自分の制作に取り入れあくまでツール、またはアシスタント的に使い
自分の表現したいものを可能にする、いわば絵描きにとってのキャンバスや絵筆、なくてはならない重要なパーツとして、いかに活用するか、が重要。だからこそ作る本人の音楽力こそがより重要になるのでは。
Xではすでにいろんな人がVocoflexについてポストしていますが面白い?のは
いわゆるボカロPたちは全く興味を示してないこと。
彼らのよくいう、〇〇ちゃんに歌っていただきました!の
〇〇ちゃんがいないわけです。
現状ではDreamtonics以外のボイスは利用禁止なので
桜乃そらとかの声は使ってはいけない。
ここも非常に示唆的なのですが現在使用可能なDreamtonics社製のボイスってキャラ絵がない。キャラクターが存在しない。
純粋に声データ、ボイスライブラリーとして扱われておりそれらが今後さらにVocoflexで多様な変化を生む。
従来のボカロPは作品としての素晴らしさも当然ありながらキャラ人気におんぶして成り立っていた点もあります、しかしそのアドバンテージは一切使えない。
その点でも本当にクリエイターの力量、すべてはここ。
技術革新でありながらもある意味、原点回帰も感じさせるのがとても興味深い、そんなふうに思います。