ジグゾーパズル

「おめでとうございます。元気な赤ちゃんですよ。」

記憶にはない、その言葉、きっと1ピース目はその瞬間にはめたんだろう。フレームに収まりきるかは分からないジグゾーパズルが始まった。

ひとつひとつ丁寧にピースをはめていく。時々、うまくはめられなかったりもするけれど、次のピースが意外と上手くはまったりもする。はめていたピースを失くしたりもするし、そこに新しいピースをはめようとしても上手くはまることはなかったりもする。

最初のピースがうまくはまらなくてパズルを諦めてしまった人もいるだろうし、何の気なしにパズルを進めていっている人もいるだろうし、途中でパズルを投げ出してしまった人もいるだろう。ピースをなくして、パズルが完成できなかったひともいるだろう。

ただ、パズルが500ピースあるとして、4、5ピース欠けていたとしてもそのパズルが何を描こうとしてるかは分かるんだろうな。500ピース埋まっていようと何を描いているか分からないものだってあるんだろうし。

僕はまだ道半ばだけど、失くしたピースを探し続けている。