2【トイレがない問題 その1】
遊暮山にないもので、今までずっと1番困っているのは、トイレ。
うんことかおしっこの話を書く。生きるのに避けては通れない課題。
遊暮山のトイレ事情[2021.12.9現在]
遊暮山に行っては山仕事をしているが、急にトイレに行きたくなった時、やばいことになる。穴を掘ることになったことも何度かある。
木の枝の折れたところに、トイレットペーパーがちょうど。
うんこをしたくなった時はその日の山仕事を終えて帰る時、それくらいの感覚でいるし、実際トイレがなくてほんとに困るので、遊暮山から出るまで何も食べない。うんこしたくなると困るから。水しか飲まない。
トイレがないと困る、というよりも、急にお腹がぐるぐるし始めたらどうしよう、という不安感が強いという感じ。
おしっこはそのへんでしている。イノシシがいるっぽいので、イノシシ避けもかねて。ここは俺の縄張りだぞ!っていう意思表示。
トイレがないというのは正確じゃないので、正確に書くことにする。
トイレはあるけど、ない
遊暮山の中にはちょっと古い家が建っていて、綺麗にすれば充分すぎるほど使い道がある。(まだまだ全然綺麗にならない)そしてトイレもちゃんとある。このトイレは汲み取り式トイレで、いわゆるぼっとん便所。
汲み取り式というのは、トイレで排出された糞尿を便槽に溜めておいて、ある程度溜まったら汲み取り業者に依頼してお金を払い、糞尿を汲み取ってもらう、ということを繰り返すトイレのこと。
遊暮山は電気もガスも水道も通っていない場所。(敷地から出たら道路もあるし下水道もあるし、なんなら九州電力の電柱は敷地の中にある、ポツンと一軒家みたいな山奥ではないよ)
水道には上水道と下水道がある。けども遊暮山にはどちらもない。だから普段使っているようなトイレ、水洗トイレは使えない、というか設置ができない。
だから汲み取り式トイレ。(本気とお金を出せば、敷地内に下水道も引けるみたい。出せば、だけど。)
汲み取り式トイレは、お金をかけて汲み取りしてもらわないといけないので、使わないでおこう、と思っていた。
トイレ、あるけど(使わ)ない。
仙人から天狗に
話は変わって、私は、自給自足の生活に近づけるように暮らしてみたい、仙人になりたい、最近は天狗になりたい、そういう思いが強い。(半分冗談、半分本気)
食べ物を自分で作って、食べられるようにしたい。その為に自家菜園くらいはしたい。もちろん健康オタクなので、やるなら無農薬栽培をしたい。
うんこは、土に還したい。その土で食べ物を作って食べて、またうんこして、食べ物が地球と私とを交互に移動する、そんな生き方を学ぶ必要があると考えている。
そうなると、うんこは水洗トイレに流してる場合じゃない。肥料にすべきだ。
うんこは土に還したい コンポストトイレと微生物
トイレ問題に戻ってくる。そう。うんこを肥料にしたいのだ。
そうやって調べたのが、コンポストトイレ。そのまんまの意味。生ゴミを堆肥化するのがコンポストだけど、それをうんこでやるのが、コンポストトイレ。
調べまくる。いろんな人たちがコンポストトイレにチャレンジしてて、いろんなやり方でたくさん工夫をしてる人たちがいっぱいいた。
堆肥化するのに必須なのが、微生物の働き。
微生物が働いて、生ゴミやうんこを分解して、栄養のある土に変えていく。その微生物にもいろんな種類があるみたい。
働く環境で大きく2つにわけると、嫌気性の微生物と好気性の微生物。
コンポストトイレはそのどちらかの性質を持った微生物に頼って、うんこを分解して土や肥料に変えていた。
嫌気性の微生物は、空気に触れない環境で活発に働く。
好気性の微生物は、空気にたくさん触れる環境で活発に働く。
EM菌という微生物を使ったコンポストがあるけど、EM菌は嫌気性の微生物の集まりらしく、コンポストにするには密閉したり土をしっかり被せたりが必要になってくる。
コンポストトイレと同じような意味で使われるのが、バイオトイレ。微生物のトイレ。ほぼ同じ意味で使われているようだ。
微生物というのは、殺菌されたり薬品に触れたりすると弱ったり死滅したりしてしまう。
バイオトイレは、微生物の働きを活発にする、微生物を増やす、分解能力を高める、ということによってうんこやおしっこを分解して、最終的には土に変えていくので、微生物を死滅させるような薬品や殺菌剤のようなものを近づけてはいけない。
水洗トイレの環境問題
知らない人がほとんどだと思うけど、みんなが流している水洗トイレや下水道も、最終的にはいろんな薬品など使って水を透明にしたり、綺麗にしている。
化学的な薬品を大量に使わなければ水は綺麗に戻せないし、その薬品などを大量に使った水が浄水されたりして、生活に使われたりする。
薬品だけでは綺麗にできないので、最終的には微生物を使って浄水する方法もある。これはバイオトイレとほぼ同じで、規模が段違いというだけの違い。最終的に微生物で分解するなら、最初から微生物にした方が環境的には優しいけど、今の社会構造の中では無理なんでしょう。
今はこれが当然になっているけど、環境への負担はとても大きい。環境問題の一つ。
トイレの臭い問題
トイレの臭い匂い、山奥のキャンプ場とか海の家とかみたいな、水洗トイレではないトイレで必ずと言っていいほどの問題。
調べまくってみると、どうやらおしっことうんこが混ざることで、大変なことになるらしい。
しかもどちらかというと、うんこよりもおしっこの方が臭くなるという。(へー意外。という気持ち、うんうん、わかるわかる)
臭い問題に対するいろんな人たちの工夫
調べまくったコンポストトイレを活用しているほとんどの人たちは、おしっことうんこを分離、別々に分けている、ということだった。
トイレをする時点で、おしっことうんこを分ける仕組みや工夫をしていた。
また別の方法では、おしっこもうんこも同じところに集まるけど、その集めた場所に土や微生物があり、攪拌することによって分解を促したり、臭いを防いだりする、というバイオトイレもあった。その攪拌のためにいろんな工夫があった。
おしっことうんこを分ける場合、分ける為の設備や道具が必要かつ、こまめな手入れや、分別された糞尿が溜まるたびに交換したり、という手間が必要だということ。
おしっことうんこを分けない場合、それに見合った設備が最初に必要で、自作したりしないと難しそうだった。
遊暮山に欲しいトイレは
遊暮山では今のところ水洗トイレは作れないので、コンポストトイレの自作を考えていたけど、作るのも維持するのもかなりの手間が必要だったので、どうにか手間がかからない方法はないかと、検索に検索を重ねた。
最初からトイレを自作するつもりだったので、使い古された家の中にあるトイレのことを何も考えずにいた。山のどこにトイレ作ろうかなーと思ってた。
私は基本的に怠惰なので、日々の活動に手間がかかるのはいやだなーとずっと考えていたので、どうにか手間のかからない方法はないかと、毎晩のように調べまくり。
うんことおしっこを分けるのもめんどくさい。
トイレをしたら毎回攪拌しないといけないとか、糞尿が溜まったら入れ替えないといけないとか、トイレットペーパーは一緒に捨ててはいけないとか、そこらへんも全部めんどくさい。
なんか方法ありそうやけどなー。
そんな微かな直感で、いろんな言葉で検索を繰り返しては、んー、と納得できずに眠る夜。
ナルナル菌を見つける
どのタイミングだったかは忘れたけど、お?これは?というブログを見つけた。
そのトイレは、汲み取り式トイレの仕組みがあれば、おしっことうんこを分別しなくてもよい、トイレットペーパーも一緒に捨てて大丈夫、中身を入れ替えたり攪拌したりする手間もなく、必要なものを最初に揃えて、使いながら少しずつふりかけるだけでよい、という怠惰な私の理想にかなり近いものだった。
「ナルナル菌」という菌を使ったバイオトイレ。
そこからナルナル菌を検索しまくる。
どうやらまだ多くの人が使っているわけではないらしく、検索しても情報は少ない。が、たくさんのことを検索しまくって得た知識や情報から考えるに、かなり私の理想に近い。
遊暮山にある家のトイレを、改めてちゃんと見てみた。完全な汲み取り式トイレ。しかもよく見たらそんなに汚くもないし、なんなら綺麗。このトイレは使える!
ナルナル菌を使ったバイオトイレを作ることに決めた。
決めたと言っても、汲み取り式トイレに必要なものを揃えるだけだけど。
続きは、その2で。
遊暮山の使い方は↑↑↑こちらのnoteを確認ください。
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