見出し画像

問いとコミュニケーションで新たな共創を生み出す仕事 〜this is my internship〜

皆さん、こんにちは。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)1期生の中島萌栞(ナカジマホノカ)です。
2024年も下半期。いかがお過ごしですか?
今回は私のインターンシップについてお話しさせていただきます。

私は株式会社ロフトワークという会社でインターンしており、『SHIBUYA QWS』という共創施設のコミュニケーターという役職で、日々会員の皆さまとコミュニケーションをとりながらSHIBUYA QWSがより良い場所になるようにお仕事をさせてもらっています。

聞き馴染みのない単語ばかりと思われる方も多いかもしれません。もう少し体系的なお話をします。


■ロフトワークとは?

オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニー。
グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材メーカーとクリエイターの共創を支援しイノベーションを生み出すグローバルプラットフォーム「MTRL(マテリアル)」、クリエイターとの共創を促進するプラットフォーム「AWRD(アワード)」を運営。世界中のクリエイターコミュニティと共創することで、幅広いクリエイティブサービスを提供します。

■SHIBUYA QWSとは?

SHIBUYA QWSとは、「問うだけじゃなく、出会うだけじゃなく、生み出すだけじゃなく、世界を変えよう。」をコンセプトにした共創施設です。渋谷スクランブルスクエアの15階に位置し、多様な人々が交差・交流し、社会価値につながるアイデアや新規事業を生み出すことを目指しています。イベントスペースやプロジェクトスペース、サロンなどの機能的な空間を提供するとともに、公募プログラムやメンバーシップ制度などを通じて、個人やグループ、企業や自治体、大学などの関係者との共創を促進しています。SHIBUYA QWSは、自らの感性に基づいた自発的な問いを持ち、それに挑戦する人たちを応援する場です。

SHIBUYA QWSはスクランブルスクエア株式会社(東急・JR・東京メトロの合弁会社)が運営する共創施設で、ロフトワークは業務委託で運営を担っています。

そのため、一緒にお仕事をしているクライアントのスクランブルスクエア株式会社の社員さんには、出向元でガツガツに資金調達をしていた人や、車掌さんだった人もいます。

また、コミュニケーターの同僚はドイツで飲食店を経営していた方や、演劇をプロとしてやっていた人、脳科学を研究している大学生など、とても個性豊かなメンバーで日々助け合いながら仕事をしています。

■なぜSHIBUYA QWSに?

私がSHIBUYA QWSに初めて訪れたのは1年ほど前のことです。
私は当時、失敗談買い取りサービス「MESS UP」というプロジェクトのメンバーとして、活動していました。活動する中でチームメンバーから「無料で渋谷のコワーキングが使えるかもしれないから応募してみようよ!」という提案を受けて、QWSチャレンジというプログラムに応募し、採択していただいて、3ヶ月間、みっちりSHIBUYA QWSを活動拠点にさせていただいてました。つまり、元お客さんな訳ですね。笑

その中で、「問いって面白いなー」だとか、「こんなに素敵なプロジェクトを作ろうとしてる大人がいるんだなー」だとか「ここで働いている人はみんな楽しそうだなー」だとか、そんな気持ちが大きくなっていきました。そしてQWSチャレンジを卒業するタイミングでインターンのお話をいただき、運のいいことに拾っていただき今に至ります。

■SHIBUYA QWSでのお仕事 ーコミュニケーターとしてー

コミュニケーターの仕事は、単に場所を運営することではありません。

SHIBUYA QWSというコミュニティの活性化を促すために、コミュニケーションを通じて会員さんのさまざまなニーズや困りごとを拾いながら、SHIBUYA QWSコミュニティにいる会員さん同士をおつなぎするなど、会員さんの活動を伴走し、様々な方法でサポートしています。

私たちコミュニケーターは、新たな共創を起こすために、あらゆるアプローチを行っています。ピッチ大会の運営を行ったり、会員さんに関する記事を執筆したり、SNSを運用したりなど本当に多岐に渡ります。

その中でも普段の業務の中で一番重要視されるのは会員交流です。「え?仕事で雑談?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、その通りです。私の仕事はとにかく聞くこと、話すことが大きな割合を占めています。

「今日、〇〇さん、顔色いいですね。何かいいことありました?」

「最近、新しい会員さんが入ってきたんですけど、△△さんと同郷なんです!ご紹介させてもらってもいいですか?」

「□□さん、以前、プロジェクトのSNSの運営メンバーを見つけたいとおっしゃってましたよね?学生さんなんですけど興味ある方がいるのでお話ししてみませんか?」

など、会員さん一人一人とのコミュニケーションを取り、会員さんのキャッチアップやケアをしたり、新たなクロスオーバーの起点になったりすることが他のコワーキングなどにはない、コミュニケーターの主なお仕事だと考えています。

ですので、コミュニケーターもSHIBUYA QWSの一つの商品だと思っています。

SHIBUYA QWSという施設のフロントマンとして、会員さんから「またSHIBUYA QWSに来よう」「もっとSHIBUYA QWSを活用しよう」と感じてもらえるように日々精進しています。

■インターンで得た学び・変化

 学び、と聞かれると色々ありすぎて困ってしまいますが、私は本当にSHIBUYA QWSで人に恵まれているなとつくづく思いながら働いています。そして、こんなに素敵なコミュニティーの一員であることを誇らしく思います。

SHIBUYA QWSにいると、大企業の役員さんから、スタートアップの社長さん、生活の中での違和感と向き合う高校生など、様々な肩書き・背景の人々と出逢います。そんな日々の中で、「人の数だけ生き方があって、そのどれもが正解」だと感じています。この経験ができたことは自分にとって大きな学びでした。

 また、私は今までたくさんの飲食店でアルバイトを経験し、そのどれもが楽しい経験ではありましたが、飲食店では「美味しい料理を早く安く提供する」など多くの正解がありました。つまり、正解があるということは不正解もあるということで、マイペースで不器用の極みの私はミスをしてしまうことも多くありました。飲食店では不器用でマイペースなスタッフは困りますからね。笑

 しかし、今の職場ではマイペースで不器用な一面も一つの売りです。私の能力、ではなく、私というアイデンティティや存在が、同僚や上司のみならずお客様である会員さんに必要としてもらえていると感じられる瞬間が多いことがここで働いていて幸せに感じる大きな要素です。SHIBUYA QWSで働き始めてから自分に自信がつくようになりました。そして、自分をもっと好きになれた気がします。

■まとめ

いかがでしたでしょうか。インキュベーション施設のコミュニケーターという一風変わったインターンのお話でしたが、EMC生が実際に社会とどのように接点を持っているか、の一つのロールモデルとしてご紹介できたことをとても嬉しく思っています。

いいなと思ったら応援しよう!