大きな夢も、小さな一歩から。(2024年 選抜型海外プログラムレポートvol.5)
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)の選抜メンバーが渡米してアメリカ・ボストン大学、バブソンカレッジ、そしてニューヨークなどで学ぶ「選抜型海外プログラム」。
研修最終日のnote担当になりました多田采広です。
今回の記事では、行ったことと感じたことを、できるだけリアルに書こうと思います。最終日は大きく分けて3つのことをしました。
NY市内にあるセントラルパークでアントレプレナーの日本人女性Rieさんから話を聞く
Peatix New York スタッフのDanielさんとインド人アントレプレナーのVidyuthさんとランチを食べながら話を聞く
NYの街を探検する
■Rieさんとの時間
一つ目の出来事では、今回の遠征初の日本人女性ゲストをお招きして、NYの暮らしと、どうやって今の暮らしにたどり着いたかを話していただきました。
このことについては、選抜チームの女子メンバーから番外編でノートが上がるので楽しみにお待ちください! 自分も感じたことを書かせていただきます。
Rieさんの話を聞いて、自分は二つのことを自分に落とし込もうと思います。
本当はもっとあるのですが、今の自分のレベルでは全て自分に落とし込むことはできないので二つにしました。その二つとは「行動力」と「人との付き合い方」です。
アントレプレナーに関わらず成り上がった人はこの二つのことをよく取り上げますし、頭の中で大事だということは理解しています。
しかし、今まではそれに対して苦手意識を持っていました。ですが今回話を聞かせていただいて、ものすごく腑に落ちました。
1.行動力
行動力という言葉を辞書で調べると「何かを思い立った際に、実際に行動を起こし、それを実現する力。または、そうした実現に向けて行動する勇気や度胸などのことを幅広く指す表現。」と出てきます。
幅広い表現ですが、今回自分が感じた部分は辞書での記載の前文にある「何かを思い立った際に、実際に行動を起こし、それを実現する力。」こちらの話をしたいと思います。
僕を知ってくれている人はわかると思いますが、大きな目標や夢を話すのは得意です。しかし、それを冷静に分析して最初の一歩をどう踏むか考えるのが苦手です。そこから目を背けてきた結果、やるやる詐欺で何も行動しないまま大学の3年間を棒に振ってしまいました。
今回、Rieさんから自身がビジネスを始める際にしている行動をお聞きして、最初の一歩は自分が考えるほど難しくないのだなと感じました。
彼女はこれから「お香のビジネス」を始めるそうなのですが、文化としてまだ浸透していないアメリカ人にどうやってお香の文化を広めていくかというなかで、まずは親友をお香のファンにさせることから始めるそうです。そうしていくうちに、親友からまたその親友へと熱が伝播していき、熱が大きくなっていくと仰られました。
授業でも「まず、1人の問題から解決する」と、教授の皆さんは仰ります。しかし、それでは数億人単位の問題は解決できないのではないかと考えていました。
しかし、今回このような話を聞いて、新しく生まれる熱は人を通して伝播していくもので、ただ闇雲にメディアやSNSに載せることで広がっていくものではないと感じました。
今までの自分の思考では、みんなに効果的且つ効率的な策を探して提供することが、一番良いプロセスだと考えていました。しかし、これは何か新しいソリューションを作る時には、逆に誰の問題にも当てはまらないのではないかと感じました。
長くなってしまいましたが、まとめると、自分がこれから何か成し遂げたい未来があるときは、まず目の前の人の問題を解決することから始めるべきだと感じました。それが何か始めるときの1歩目になることを学びました。
2.人との付き合い方
Rieさんは親友をものすごく尊敬しているそうです。
だから信頼しているし、その人により良いものを提供しようと考えているそうです。
そんな方と仲良くなるまでの経緯を話していただきました。
そこで話されたことは
「親友が日本に来て困っている際に自分ができる精一杯のおもてなしをする。」
だそうです。そこから仲良くなっていったそうです。
今回話を聞いて、自分は関わりを持っていただける方にもっと敬意を持つべきだと学びました。
自分はノリが良い人間なので誰とでもコミュニケーションを取ることができます。
しかし、関わってくれる人に粗相をしてしまうことが多く、改善したいけどできずにここまで生きてきました。
今まで自分は利害一致したチームメイト、自分を救ってくれた人達を友達だと思っていました。
しかし、それは相手からの施しで生まれた関係性であり、自分が何か提供することは全くできていなかったと気づきました。
これからは自分が大切にしたい人、自分を仲間だと思って大切にしてくれる人に対して自分ができることを精一杯していきたいです。
そうすることで人と良い関係を持てるようになり、周り巡って自分のためにもなると学びました。
■DanielさんとVidyuthさんとのランチ
2つ目の出来事は、起業家であるVidyuthさんの起業するまでのエピソード、これからの未来についてお話を聞かせていただきました。
その中で印象に残ったことが2つあります。それは自分に何ができるか考えることと、目標に対しての落とし所についてです
1.自分に何ができるか
Vidyuthさんとはサッカーという共通の趣味があったため、彼は僕に分かりやすくサッカーに例えて話をしてくれました。
「GKは全てのゴールを守れるわけではない。けど、自分ができる全てを尽くすことで限りなく失点の可能性を下げられる。」
この言葉の真意は、叶えたいものがあってもいきなり全てを解決することはできない。自分ができることから一つずつ努力をしていくべきということです。
今まで自分は全てを解決するための何かを作ろう、自分が苦手なことを一発で解決する方法を作ろうと考えて生きていました。しかし、そんなものは実際にはなく、頭で考えて無理だと諦めてしまい何もできずに生きてきました。
今回、Vidyuthさんの話を聞いてそれは当然の結果だとわかりました。
NYで十数年間生き延びている起業家でさえ、自分ができることをやっているのに、なんのスキルもない僕が一発で何か解決するなんて無理ですよね (笑)。
なので、これからは自分ができることを丁寧に全力で取り組んでいこうと思います。
2.目標に対しての落とし所
これはVidyuthさんが事業をしていく上で大事なポイントとして話をしていたことで
「事業は比例グラフのように成長していくわけではない。いかに着地点を作るかが大事だ」
と話をしていました。
これを聞いて自分の中で言語化できていない世の真理を教えてもらった気がして面食らってしまいました。
僕の捉え方が違うかもしれませんが、Vidyuthさんが話していた着地点というのは会社、個人が成しえてきた自分たちを称えるための成果だと思います。
今までの人生、ずっとうまくいってきた訳ではなかったです。むしろうまくいかなかったことの方が多かったです。しかし、そんな時に心の拠り所になり、再起するための燃料となったのが、自分の歩んできたある程度の成果でした。これは自分の中での勇気や自信の源にもなっていました。
これからスポーツの世界からビジネスの世界に住む世界を移して、何もないところからスタートする僕にとって、上手くいかないことばかりだと思っています。
そんな時に自分がもう一回上を向いてチャレンジするための燃料を作っていくのはとても大切だと感じました。
■NY散策
三つ目の出来事ではNYの街を探索してたくさんのことを考える時間をもらいました。
午前中に話をして頂いたRieさんは1週間でNYの街を50,000歩散歩するそうです。そうすることで街のRealを知り、そこから考えられることがあるそうです。
僕たちはこの日22,000歩歩きました。そこで感じたことは自分は平和ボケしているなということです。
NYの街にはfinanceの業界でトップレベルで凌ぎを削るWall Streetがあったり、財閥所有のロックフェラーセンターがある一方、道を歩くと無数のアウトローたちがいて、ビジネスの面でも生活においても、いつ自分の人生が終わるかもわからないような状況で生きている人たちを目の当たりにしました。彼らは自分が後悔しないように毎日必死で生きているのを肌で感じました。
自分よりスキルがあったり良いパーソナリティーを持つ人間が必死に毎日を生きているのに、自分は今まで生温い世界で適当に生きてきたことを今はものすごく後悔しています。
たくさんの人が「まだ21歳だから未来は明るい」と仰ってくださいますが、NYの街で死ぬ気で生きてきた同い年と比べたら雲泥の差が出てしまっていると思います。
彼らより努力して差を縮められるようにしていきたいと思います!
■まとめ
長々とした拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
自分は当初、この街でNYの凄さや世界と日本の差を学ぶつもりでした。
しかし、実際にたくさんの人の話を聞くと、何をするにも自分の身の回りのことから丁寧に努力することが大事だと感じましたし、当たり前と言われることを当たり前以上にできる人が世の中で活躍していることを知り、夢ばっか見て生きてきた自分の価値観が大きく変わりました。
これから自分は「コツコツが勝つコツ」というモットーを持って努力していきます!
また、この地に戻ってくる時には、今回学んだことがあたり前にできるようになって帰ってきたいと思います!
以上、最終日レポートでした!
最後にこの遠征に連れてきてくださった平石さん、行くまでの準備に協力してくださった芝さん、現地で助けてくれた遠征メンバー、ここまでの辛い期間に励まし遠征に向かわせてくれた大切な人たちに感謝します。
「あやひろをこの遠征に行かせてよかった」と言ってもらえるように、ここからの人生の足元をしっかり見て努力していきます!
本当にありがとうございました!
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