ザ・トゥルー・コスト
約1年ぶりにバトンが回ってきました。
去年の秋頃、シネモンドさんに毎週のようにお邪魔しておりました。その時に観たのが「ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償」です。
大量生産・大量消費などファッション業界の闇を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画です。
あちこちで働いていますが私の本業はアパレルです。日々お客様にお洋服をご紹介している私にとって、ショッキングな内容でもありました。
今自分が着ているお洋服はどこの国でどういう環境でどんな人々が作ってくれているのだろう。そこまで深掘りして考えている人は少ないかと思います。
映画の中では私よりも若い女の子が我が子と離れて遠くの工場まで働きに出ていました。
一度働きに出たらしばらくは子供と離れ離れ。
家族のために働くのだけど、その大事な家族と過ごす時間が取れない。それじゃあ本末転倒じゃないか…と思うけれど、それしか方法がない。
正しい対価が支払われていなかったり、訴えても力でねじ伏せられたり。その結果、悲しい事故が起きてしまいます。
貧困問題だけではなく、環境にも大きな影響を与えています。安価なものにはそれだけの理由があるんだなと。
知れば知るほど心が沈みますが、知ることで選択は変わると思います。こういう内容の映画がより沢山の人に観てもらえたら、全体がいい方向に向かうのかな…と思い今回は選びました。
お買い物をする前に、お洋服を手放す前に、
このお洋服は長く付き合っていけそうかな?
古着屋さんにも行ってみようかな?
最近着ていないあのお洋服、リメイクしてみようかな?
そんな風に考えてみるきっかけになればと思います。