【映画感想】瞼の転校生
鑑賞日:3/16(土) @ユーロスペース
※ネタバレを含みます。
観に行った動機は、カラオケ行こ!を観て齋藤潤くんにめろめろになってしまったので、他作品も観たい!ちょうどやってる!渋谷か!行けるわ!のノリだった。ほんとにそれだけの軽い気持ちで観に行ったのだけど、めちゃくちゃよかった。観れてよかった。
中学3年生という時期のかけがえのない出会いと、友人、家族、将来を考える時間、その葛藤、どれも美しくて眩しくて愛おしかった。
特に、ポスターにもなってる、川沿いを走るシーンは、中学生らしくて、裕貴と建、ふたりの笑顔がそれはそれはきらっきらで眩しくて、まさしく青春で素敵だった。
「瞼の転校生」の意味が最後にはわかるのも良い。大衆演劇を知ってる人からするともっと解像度は高いのだろうか。
最後の、パティファイブの曲に合わせて裕貴と浅香が踊り、建が裕貴にレイを渡す流れがめちゃくちゃ良くて、ぼろぼろと泣いた。それこそ、カラオケ行こ!の聡実くんの紅に匹敵する。
あえてこのシーンを最後に持って来たことも、その直前に浅香の「目の前で推し変されるの見ちゃったの思い出して」のセリフが入ることも、このシーンをより印象的なものにしているなと思う。
浅香ちゃんにあげようと思っていたレイを、裕貴に渡すまでの建の揺れ動く気持ちの表現、すごくよかったなあ。ガッと立ち上がって面と向かってレイを渡す、あの画も美しくって。
たった1ヶ月しかなかった彼らの交流だけど、その短い時間が、物語を濃密に、儚く美しくしていたのかなと思う。
青春、いいなあ……!
今回、こういうミニシアターで上映する映画を見るのって初めてだったけどすごく楽しかったからいい機会だったな〜と思う。なかなかきっかけがないとわざわざ観に行こうとは思わなかったから、齋藤潤くんに感謝です。 (722文字)