喰う寝るふたり住むふたり
という漫画がありまして。
同棲するカップルの漫画で全巻持っていたのですが、続編が出た!ということで早速ポチり。
というのも、Twitterでチラッとみて不妊治療のことが触れられてると知ったので。
長年の交際期間を経て結婚した30代半ばの夫婦のお話。同じエピソードを妻・夫それぞれの目線からのバージョンで1話ずつ繰り替えしていく、かなり斬新な感じの漫画なのです。妻目線からの話の中で、夫がちょっと?な行動をとっていたのが、次の話では夫目線から描かれていて。あーあのときの夫の行動はこういう気持ちでいたからなんだなあみたいな、毎回ちょっとした伏線回収?があって面白いです。
あたりまえだけど、私は私で、私の気持ちしかわからないわけで、相手がどう思ってるかはわからない。思い違いから生じる衝突があったり、自分が思っているより相手が自分のことを思いやってくれてる事があったりとか。私はどうしても女目線で読んでしまうけど、男心が学べるというか、なるほどな〜と思うことがあります。
で、不妊治療の話では、タイミング法でなかなか実らず、ステップアップするかどうか…?ということで生じる夫婦の考えの違いが描かれてました。
病院激コミとか。アルコールやカフェイン我慢とか(私はしてませんが笑)。妊活あるある〜!もあり。(中でも、妊活頑張ってるって周りに思われたくない、って気持ちがめちゃくちゃ共感できた…!)
この夫婦はもともと、タイミング法までというのが夫婦共通の認識だったのですが、リセットを繰り返すとどうしても女性は焦ってくる。それから、人工授精にステップアップしたいと半ば強引に進めようとする妻と、冷静にいやもっと2人で考えてからにしようよと若干引いてしまう夫。
妊活に夫婦の意識の差が生まれるのはしょうがないと思うんですよね。体感するものの差が大きすぎる。焦って次に次に…となってしまう気持ちめちゃくちゃわかる…
けど、夫の気持ちももっともなんですよね。それが妻の体に負担をかかるのが怖いとか、妻を大事に思うからっていうのもあって。人工授精も体外受精も、多分そこそこ妊活してる女性なら調べまくってると思うし、自分の体でどのようなことが行われるのかある程度想像できるから、やりたい!って思うけど、夫側からしたら妻の身に何かあったら…って思うのも当然だよなあ。子宮なんて自分にない器官だから、想像できないよねえ。
結局、2人は病院のステップアップ説明会を受け、そこまでして子どもが欲しいのか?という共通の感想を持ったことで、「妊活を諦める」という決断に至ります。
金銭面の問題も出てくるんだけど、正直長年共働きの夫婦ならそんな厳しいことないだろ…と思うけども笑、それは価値観なので個人差あるのかも。
到底わたしは諦められないけど、やっぱり妊活は夫婦2人で挑むものであり、互いの気持ちを尊重することを忘れてはいけないんだなと感じました。
リセットきてゔわぁぁぁってなっちゃった時は、わかっていても難しいんだけど…。いやもうどうしたら冷静でいられるんだかね。妊活以外に楽しめるものがあればいいんだけど、どうしても頭の大半を占めちゃうな。永遠の課題だな。
あーあ、1人で妊娠できたらいいのになぁ。夫の気持ちまで慮ったり、まじめんどくせー笑
自分だけの努力で済んだら楽なのに!!!(ぶっちゃけこれが本音)
その後妊活を諦めたことを親に報告する件があるのですが、それについては長いので割愛。でも、自分たちにも訪れるかもしれない将来なわけで、めちゃくちゃ感情移入しちゃって、お風呂で読みながらボロ泣きしました。妊活中の方に是非読んでいただきたい!
とはいえまだ1巻なので、もしかしたら諦めてリラックスしたらできました☆的なパターンあるかもしれないけど…できれば子供を持たない夫婦としての話が読みたいなあ。