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はじめに

自己紹介

私は、長年にわたりAIの重要性を訴えてきた。そして、AIを社会実装していくために欠かせないものが半導体であり、ソフトウェアとハードウェア両方取り組む会社が必要であると考えた。
特にムーアの法則もあり、ハードウェアをいかに効率良く扱うためのソフトウェアスタックが重要かという点において、半導体の会社には欠けているように感じることから、LeapMindという会社を13年前に創業した。
これを、地政学リスクも踏まえ、日本で成立させることに意味があると考えており、ここまで日本にこだわって事業構築をしてきた。
最終的には、50億円の調達を行ったが、まともなAIや半導体ビジネスをするには、1桁足りないと判断して、数億の現預金残して、現在手仕舞い中。
実務としては、機械学習や半導体の知識、セールス、ファイナンス、人事、採用、(主に日本における)労務/法務/税務など、いわゆる会社を運営するために必要なことは全てやってきた。
思想としては、信義/大義/仁義が特に重要だと考えている。

なぜBlogをはじめるのか

結局、何者にもなれなかったが、幸いにも、取引先/従業員/株主にも恵まれ、経験だけは色々させてもらった。
色々経験したということは、良い経験もあるが、その大半は失敗であって、辛い経験のほうが多かった。
そして失敗を回避する方法は、本やインターネットに載っていなかった。
このBlogは、13年に及ぶLeapMindという会社経営から、どういう遍歴を辿り、それぞれのフェーズで、どのような知見を得たか。という情報に、価値があると考え、記憶している範囲で記述し、ストックしておこうと思ったのが、はじめた動機になる。

なるべく事実に則して記述するつもりだが、主観や、現実に起こったことに脚色して曖昧にしていくので、あくまでフィクションとして読んで頂けるとありがたい。

今後書こうと予定しているもの

Episode1:会社の遍歴

● Chapter:1_Alexnet
はじまり
● Chapter:2_2012年という時代
ネットサービス全盛期
● Chapter:3_先端技術の弊害
AIの急速な発展と世論の変化スピード
● Chapter:4_それでも発注してくれた
ディープテックこそセールスアニマルになれ
● Chapter:5_プロダクト開発
プロダクトを作る
● Chapter:6_プロダクトアウト/マーケットイン論争
受託の呪い
● Chapter:7_受託開発撤退
IPO準備/組織肥大/Exit圧力と撤退戦
● Chapter:8_IPビジネスへ参入
プロダクトドリブンの組織変換
● Chapter:9_ASICビジネスへ参入
顧客のリスク許容度の読み間違い
● Chapter:10_学習用チップビジネスへ参入
推論特化から学習用チップへ
● Chapter:11_ビジネスに一発逆転はなかった
TSMC/Samsung/Intelとの交渉
投資家との交渉
撤退判断について

Episode2:投資家について(TBD)

Episode3:組織開発について(TBD)

Episode4:清算活動について(TBD)

最後に

一旦、風呂敷を広げるだけ広げてみることにした。
回収しきれるか不安だが、読者がいて、需要があれば、少しづつ書いてみようかと思うので、XやFBなどで、お気軽にご連絡や応援してくれると、やる気出るかもしれないので、よろしくお願いします。

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