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[liminal;marginal;eternal]への批判


はじめに

283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal]を視聴しました。今回のnoteは、上記のライブについて思い切り批判しているnoteです。嫌な人は読まないことをおすすめします。

筆者のプロフィールと本noteの前提

・シャニマス歴:5年弱(2020/3/24~)
・アイマス歴:デレアニから
・担当:アルストロメリア
・lmeの視聴:[odd;2]配信のみ視聴
・【SUGARLESS】緋田美琴:読了済

今回筆を取ろうと思った理由

ライブに不満があっても普段であれば、Xの方でつぶやく程度で終わります。今回あえてnoteに残そうと思ったのは、風化させていいものではない、賛否両論あるべきで片付けてよいものではないと私の個人的な物差しで判断したためです。
シャニマスのライブにおいて賛否両論の多かった5th Day1ですが、Day2の内容がDay1を意識したもの(ある種Day1・Day2で完成するライブ)だったこともあり、終わってみればDay1への批判は下火となっていました。この反応はシャニマスおよびそのプロデューサーたちの良い点でもあり悪い点でもあると思っています。(個人的に5thについてはそれでも良いと思っています。)
しかし、lmeが終わったときに脳死の「lme良かった!!!」、「シャニマスはこれでいい!!」と言う声に、今回の演出に対する批判の声を埋もれさせるべきではないと思ったためnoteを書くに至りました。

褒めるべき点

まずは今回のライブで良かった点を紹介します。xRのライブが初めてだったこともあり、xRライブのメリットが中心です。

・モデリングとモーション
xRを利用したライブとしては初めて視聴しましたが、モデルの出来と動きの両方にとても驚きました。正直、3Dを利用したライブということで軽視していたところはあるのですが、今後の進歩が楽しみになると同時に、一つのエンタメジャンルとして確立されつつあるなと感じました。

・セトリ
今回のライブはxRライブということで、事前に収録された映像を利用したものになります。結果として、1日2公演・連続した曲の披露といった実際の声優さんが演じるときには無理なセトリが実現できる点は、普段のライブとは異なる体験を得られるという点で評価すべき点だなと感じました。(もちろん現実の声優さんやアーティストさんでこなせる人もいますが……一部の人だけですので)

・後述の演出に踏み切ったチャレンジ精神
今回物議を醸している演出について、チャレンジ精神は褒めるべき点だと思います。シャニマスは5thやクリパなど、他のアイマスブランドにはないライブ演出に積極的に挑戦しているブランドだと思います。この精神は褒められるべきですし、これからも続けていってほしいです。

しかしながら、他がやらない演出というのは、やらない理由もあるということです。その点について、次章で言及しています。

批判すべき点(本題)

[odd;2]におけるトラブル演出と欠員

本題です。
[odd;2]において、「Fly and Fly」が披露される直前からの一連の演出とその後の緋田美琴さんのライブ出演取りやめについてです。

簡単に流れを説明すると、
緋田美琴さんが参加しているユニットSHHisの曲を4曲披露した後、続けざまに「Fly and Fly」を披露しようとしますが、昇降台からは二人の姿が現れませんでした。原因は緋田美琴さんの体調不良ということで、しばらくステージが暗転した後、SHHisのもう一人のメンバーである七草にちかさんが1人で残りの曲を披露したというものです。

先に記載している通り、今回のライブは事前に収録されたものであり、本来であればトラブルなどは起こりえません。上記の流れは全て演出として組み込まれたものとなります。

これのどこが批判すべきと考えているのかを以下にまとめます。
演出としてトラブルを盛り込んだ点【安全面からの指摘】
今回の演出は、今後のライブにおけるトラブルが故意のものか本当のトラブルか、瞬時の判断の妨げとなる例を作ってしまいました。実際の災害などが発生した際に、判断が遅れることの一因を作ってしまったことは、元防災畑の人間としては看過できないものと感じています。
映画やその他の映像作品などと異なり、ライブはリアルタイム性を持ったエンタメです。その中にトラブル演出を組み込んでしまったことは、参加者の認知性バイアスを助長する結果になってしまっていると推測しています。

②ライブ演出として一人のアイドルを倒れさせた点【感情面からの指摘】
今回、緋田美琴さんを体調不良という形で途中退場させ、残った演出をユニットメンバーである七草にちかさんに任せるという流れがあります。この流れ自体は、SHHisとしてのこれまでの歩み、二人の成長という観点から評価したいです。ただ、このために一人のアイドルを倒れさせるのはどうなんだと考えてしまいます。特に緋田美琴さんはステージにかける情熱の強いアイドルであり、その彼女をしてライブ中に倒れさせるというのは、彼女の信条に対する冒涜に感じます。またそうなるリスクのあるライブをシャニPが企画・運営しているという点が、1人のシャニマスPとしては信じたくありません。
言葉を選ばず言えば、「アイドルの輝きを軽視して、盛り上げのために一人のアイドルを消費している」と思います。自分の担当アイドルでこれをやられたら、正直シャニマスを辞めるまであるなと感じています。
またこの件は何もアイドルに限った話ではないと感じています。皆さんにも大小問わず似たような経験はあるのではないでしょうか。例えば部活の大会で怪我をしてしまいしっかりプレイできず、部員の仲間や応援に来ている人の期待に反してしまった。例えば、会社の大事な会議の前に体調を崩してしまい、上司や同僚の期待に応えられなかった。これを意図的に一人のアイドルに背負わせたのが今回の演出です。
個人的には一番の怒りポイントではあるのですが、この点はライブに限らなければ、他マスのアニメやコミュなども描写されることがあるので強くは言いません。ライブとして問題なのは次です。

③アイドルの出演機会を故意に減らした点【興行面からの指摘】
今回一番に批判すべき点です。5th day1より明確に駄目な点だと考えます。
ライブに足を運ぶ目的は人それぞれだと思います。アーティストの生演奏や歌唱を聴きたい、イカした曲でアガりたい、ライブ会場の盛り上がりを感じたいなど。
ことアイドルライブにおいて最も大きい目的は、推しのアイドルに会いたい・活躍を見たいではないでしょうか?
今回の演出は、その目的を意図的に果たすことができなくするものです。現地に足を運んだP、配信で見ていたP、それぞれの期待を裏切るものです。また今後のライブ参加を考えているPの信用を裏切るものでもあります。残りの公演で補填します?残りの公演を見れば意図が伝わります?その前提がまずおかしいことを運営は心に刻んでほしいです。
推しのライブで個人的に一番恐れていることは、推しが何らかの理由で当日のライブに参加できなくなることです。ライブで推しを見れないこともありますが、何より推しの体調も心配ですし、時間をかけて臨もうとしていたライブに参加できなくなった心境を考えると、とても辛いです。それを人為的な演出として用いるのは、本当に本当にありえないと思います。
加えて、この件はシャニマスだけの問題ではないと考えています。アイマス全体、ひいてはアイドル業界全体に関わることだと思います。
今回の演出が盛り上がるもの、やってもいいものと認められてしまえば、今後のアイドルライブ全てで推しが途中退場する演出が行われる可能性が生まれてしまいます。この点は推し活全体へ影響を及ぼす可能性がある問題だと理解すべきです。

返金対応について

今回の件は返金請求があっても文句は言えない案件です。「ライブの告知ページに注意書きがあった」だけでは、請求に伴う関係各所の動きがあった際に運営側の立場は弱くなると思います。しかしながら、法的見解だけを考えるとバンナム側は一応の義務は果たしており返金は難しいと判断も出来ます。仮に返金が可能となった場合はライブ・配信チケット費用、遠征(交通・宿泊)費などが対象となる認識です。
あえて返金について言及した点について、意図としては大きく2つあります。
・安易な推測とSNS上での拡散の抑止
返金対応について、本事象の後SNS上で色々呟かれていますが、最も確実なのは法律に明るい人に判断を任せることだと思います。そのために、問い合わせ(あるいはアンケート)にて返金に関する請求を行うことを薦めています。こちらの声が直接届けば、バンナム側としての法見解が得られるはずです。
・今後の同事例の抑止
上記で法的見解では返金は難しいと記載しました。一方で企業の倫理・道徳的に今回の手法が認められるのかについては、十分な議論が必要です。上記③にてシャニマスだけの問題ではないと記載しましたが、xRの黎明において、このような演出が認められてしまうと今後、劣化コピーのような演出に走る輩が発生する可能性が否めません。今回の件で、こちらの声が企業側に届き、十分な議論がなされれば今後の抑止につながると考えています。

以上のことから対象の方はぜひ問い合わせをしてください。少しでも声が運営側に届けば、今後の抑止力になるはずです。

返金対応に関して詳しくは以下X投稿のツリーで色々と議論しています。(法学関連の方のリプもあり勉強になるので、読み物としてもおすすめです。)

総評:シャニマス運営はシャニマスPに甘えすぎている

今回の騒動ですが、他のコンテンツであればもっと大きく批判されていたでしょうし、擁護の声も少なかったと考えます。それだけ熱狂的に世界感に没入できる、これはシャニマスの強みであり、大きな弱みです。プロデューサー達は、シャニマス運営の一挙一動に熱狂しますが、少なくとも私から見れば行き過ぎているように感じます。行き過ぎた熱狂は、シャニマスというコンテンツから距離を置く人が増える結果を誘発します。また今回のような批判が起こる場合にも、運営側が正しくその影響を理解できないことも起こりえます。
長くなりましたが、今回の演出は一部のコンテンツの中でのみ容認されてしまうものであるという認識を運営側・プロデューサー側の両方が持っていけたらと思います。

おわりに

以上です。拙い文章を最後まで読んでくれてありがとうございました。
シャニマスの表現や挑戦心については、本当に大好きなので、今後は皆が幸せになれるような方法を模索してくれると嬉しいです。



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