4/30 少女都市 「光の祭典」
4/30 17:00(千秋楽)
正直、途中からお尻が痛すぎたのもあるだろうけれど、よく分からなかった。あれ、終わった?終わったの?え、あたしはこれを見て何を思えばいいんだろう、感じればいいんだろう、って、悪く言えば『共感できなかった』。なんというか、呆気に取られる、というか、そうなの?みたいな。まるで、目の前でいままで繰り広げられてきた物事は完全に他人事、みたいな。まあ演劇なんてほとんどが他人事なんだろうけれど、残念ながらこれには感情移入は出来なかった。
映画は人を切り取る。でも、その人自体を切り取るんじゃなくて、撮る人のフィルターがかけられた「撮る人側にとってのその人」が切り取られる。そこにいるのは私じゃない。私だけど私じゃない。映画の中にいるのは、私じゃない。
そして、それは遠い誰かによって知らない間に再生される。私じゃない私が、遠い誰かに見られる。映画って、そういうもんだよな、って思った。遠くのどこかでたった今、再生されているかもしれない。
だれもが素の「その人」を知りたがる。それはすごく分かる。だって知りたいやん、その人の素顔。何を思っているのか、どう思っているのか。好きな人のことなんてもっと知りたくなる。好きな人じゃなくても、知りたくなる。それは、すごいわかるなあ。
この演劇は日本人ならではなんじゃないかな、って思った。日本人はなんにでも差別的だ。比べたりもしてしまう。その人の素を見る前に。人をフィルターにかけてしまうんだ。よくあるなあ、「あんたはこういう人やろ?」っていうの。決めつけはよくない。よくないなあ。あー重い。人間って重い。
ってあれ。何を感じればいいんやろうとか最初にほざいときながら長々と書いている不思議。感情移入は出来なかったけど演劇としては素敵な公演だったんだよな。ただ自分の想像力理解力を超えたものだったってだけで。もっと頭働かそう。生きよう。