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【ダイアログ・イン・サイレンス】 アイコンタクトと観察力

ダイアログ・イン・サイレンスに参加してきました。

(公式ページより)
音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント、
それがダイアログ・イン・サイレンス。
体験を案内するのは、音声に頼らず対話をする達人、聴覚障害者のアテンドです。
参加者は、音を遮断するヘッドセットを装着。
静寂の中で、集中力、観察力、表現力を高め、解放感のある自由を体験します。
そしてボディーランゲージなど、
音や声を出さず、互いにコミュニケーションをとる方法を発見していきます。
たとえ母国語の異なる人であっても、想像以上の交流が深まります。

アイコンタクト

音のある世界では、後ろからもしくは遠くから「ねえ!」と呼びかけたり、他の作業をしながらでもコミュニケーションをとることができます。一方サイレンスの世界では、アイコンタクトがとても大きな役割を果たします。アイコンタクトがとれていて、話し手と聞き手の意識が同じ方向にないとコミュニケーションはとれません。

小学生のころ習い事の先生に言われた、いまでも覚えている言葉。

人の話は目を見て聞くこと。目から得られる情報はたくさんある。騙されたと思って、目を見ることを意識して生活してごらん。

常に実行できているわけではないのですが、「この会話、覚えておきたい!」「この人の考えがもっと知りたい!」と思ったときは意識して目を見るようにしています。

サイレンスの世界では、声ではなく表情やボディランゲージでコミュニケーションをとるので、自然とみんなと目が合います。目を合わせてコミュニケーションをとることで、初対面の人なのにずっと前から知っているような、親しみやすさみたいなものを感じました。

観察力

「目が合う」と近い話ではありますが、周りの人の様子を観察することを自然に意識するようになると感じました。誰かが話し始めようとしているのを見逃さないために。サイレンスの世界での生活をずっと続けていたら、観察力があがりそうな気がします。普段からサイレンスの世界で過ごしている聞こえない人/聞こえにくい人は観察力が高いんだろうな、デザイナーとか向いてそう、とか勝手なことを思ったりしました。(なんの根拠もありませんが...)

体験後のアンケートで「もっと知りたいことはなんですか」だったか「気になったことはなんですか」だったか(うろ覚え)、そんな項目がありました。選択肢に「観察力」(これもうろ覚え)があって、やっぱり!!という気持ちになりました。

最近、頭の良い人というか、すごい人というのは「観察力」と「いま自分がすべきことをすぐ考え実行できる力」が高い人のことではないか?といったことを考えてたりします。仕事ができる人、素敵なアウトプットができるデザイナーさん、おもしろい芸人さん、教え方が上手い先生...みんなこれなんじゃないかな、と。

体験のデザイン

それから、体験設計がすごく考えられていると感じました。
どう良かったとかどういう意図があるとか、そういうことが書けると良いのですが、単なる記録と感想です。(ちょっとネタバレ)

大きく分けると、こんな流れで進みます。
[1] サイレンスの世界をみんなで体験する(表情・身振りなど)
[2] みんなで体験を振り返る(話す)
[3] 各々体験を振り返る(書く)

[2]の世界は「サイレンスの世界と日常の世界のあいだ」と表現されていました。素敵。ここで、みんなでサイレンスの世界と日常の世界の違いや気付きを共有します。

[3]はヘッダーの写真が関係しているのですが、まっさらな本をひとり一冊もらえて、体験の感想や気付きなど好きなように書くことができます。これが「忘れたころに家に届く」そうです。忘れたころっていつだろう〜。あえて書いたことは写真に残したりしなかったので、届いて見返すのが楽しみです。タイムカプセルみたい。

[余談]ダイアログ・イン・ザ・ダーク

一年前にはダイアログ・イン・ザ・ダークに参加して、ここでも忘れられない体験をしました。くらやみにいるあいだ、声を掛け合って初対面とは思えない距離感になります。これが体験が終わり、見える世界に戻ると消えてしまうんです。すごく不思議な体験でした。残念ながら現在はクローズとなっているのですが、できるならもう一度体験したいし、たくさんの人に体験してほしいです。




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