人生初のNFT作品が売れたらNFTの未来が少し分かった。
出品だけで1万6490円かかった人生初のNFT作品が売れていた!
人生初のNFT作品のうち、0.0101ETH(当時3,838円)で出品したものが売れていた。
売れたのは
Sakura Sakura - the First Quantum Music
だった。
MetaMaskにはNFTの売り上げの「履歴」が表示されない
OpenseaはイーサリアムとPolygonという二つのブロックチェーンでのNFTを取り扱っているらしく(そしてPolygonなら1万6490円もかからず出品できるらしい)売り上げの確認方法はそれぞれで異なる。
僕はイーサリアムで出品したのでイーサリアムで売り上げが入った。
どこに?OpenSeaにはMetamaskというウォレットを連携しているのでMetamaskのウォレットに売り上げが入る。
ただし、ETHの総額は増えているのだけれど、取引の記録がMetamaskでは表示されないので増えていることに気付かなかったのだった。
公式サイトの説明にも書いているように、NFTはイーサリアム上の「Transactions:トランザクション」ではなく「Internal Txns:インターナルトランザクション」に記録されていて、インターナルトランザクションはMetaMaskには表示されないのだった。
https://support.opensea.io/hc/en-us/articles/1500003230922-Where-can-I-find-NFT-sales-
売り上げが入る前のウォレットの額を覚えていないので、売り上げが入ったことが分からなくて、下記のサイトを見ても本当に入っているのか分からなかった…。
いくら振り込まれたの?
OpenSeaの手数料(2.5%)とロイヤリティ(10%に設定)を除いた額が振り込まれる。
上記でリンクしたTweetにあるようにhttps://etherscan.io/の「Internal Txns」のタブを見ると取引の結果が見られるのでInteracted With(To):の部分を見ると、詳細が分かる。
0.0101EHTの作品の売り上げのうち、OpenSeaの手数料2.5%と、自分で設定したロイヤリティの10%(合計0.0012625ETH)がOpenSeaに入り、残りの85%(0.0088375ETH、今日で3,880円)が自分に入っている。
MetaMaskを見ると、当初0.8ETHから前回出品にかかった費用0.0334ETH を差し引いて残っていた残額0.0446ETHに、今回の0.0088ETHが振り込まれて0.0554ETHになっていた。
でも、見ての通り「アクティビティ」にはこの増額分は表示されない。
10%のロイヤリティはどこへ行った?
10%のロイヤリティが振り込まれていないけどどこへ行った?
https://support.opensea.io/hc/en-us/articles/1500009575482-How-do-royalties-work-on-OpenSea-
公式サイトに従って、MyCollectionsから今回売れた自分のコレクションを開くと、Royalitiesというアイコンから確認できた。
なんと、ロイヤリティは60ドル(今日で6,940円)程度になるまで振り込まれないそうだ。(多分取引のガス代が高いから)
今は0.0101ETHの売り上げの10%、0.001ETH(今日で439円)しかないので、これが僕の手元に届くには、今日の価格で0.148ETH(65,010円)分売れないといけないということ。先は長い。
安いNFTが売れない理由とPolygonの可能性
イーサリアムはNFTの取引手数料が高い
今回、量子音楽に価値を見出してくれた方が0.0101ETH($38.63)の作品を買ってくれたが、なんと、取引の手数料(トランザクション費用:イーサリアムの取引を記録するのにかかる費用で、ブロックチェーンに記録するために計算している人に支払われる)が$66.85もする。
安いと思ったら送料別で、送料の方が商品より高いものって買う気失せますよね。
それと同じで、よっぽど価値が出ることが期待されるか、トランザクション費用に比べて十分高い値段の作品でなければ売れないのがイーサリアムのNTFだと思います。
この原因はイーサリアムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)という電気代の消費の大きい方式を取っていることによるけれど、2022年にはイーサリアム2.0となり、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の方式に置き換わることで解消されそうです。
NFTでのPolygonの可能性とイーサリアム2.0
現在では、このPoS形式でイーサリアムを補完するPolygonというものがある。これによって、手数料が安くNFTの取引に利用することが可能になっており、OpenSeaでも採用されている。
出品者も購入者も純粋に作品の価値に対価を払いたいと思うのならPolygonが主流になるはずだけれど、換金性や使いやすさ(Polygonの通貨MATICはまだ日本国内の取引所で取引されていない。ETHへの交換には数千円のガス代がかかる)からまだ主流には慣れていない印象。
それで、上記のイーサリアム2.0が実装されたときにPolygonは役割を終えるのか、というと、そうではなく、その時点でもPolygonの通貨であるMATICは安いだろうから、引き続きPolygonはNFTの取引として利用されるのではないかと思う。
NFTに金銭的な価値の裏付けが欲しい人には価格が比較的安定して暴落のリスクが少ないと思われる(これは信頼の問題)、イーサリアムの取引がメインで残るように思っている。
作品の取引の履歴を証明するNFTとしての価値なら同じなんですけどね。
作品紹介
今回売れた量子音楽(Quantum Music)の音楽と画像作品はまだありますのでよかったら見ていってください。
https://opensea.io/collection/quantum-musics
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?