書籍生成AIで学ぶ時代が来た!

OpenAIからo1 proというものが出て話題になっています。
自分用のクリスマスプレゼントとして200ドル課金してみたけど、自分より賢い人(o1 pro)に何をさせて良いか分からなかったので、自分を想定読者にして本を書いてもらいました。
これがなかなか良い体験で、いい本もかけた気がするので、別の記事で少しづつ紹介していきたいと思います。

これまで本を読む体験に足りなかったもの

これまで、本は電子書籍になっても本でした。
本は静的な文の集まりです。一度書かれると内容は固定されてしまいます。書かれていることが難しいと、理解するために別の知識を必要とすることになりますし、理解度テストなどもありません。

生成AIにかかれば、この読者の体験が変わります。
具体的な例を挙げてもらったり、前の章との関係を説明してもらったり、疑問を説明してもらったり、自分の理解度を測るテストも作れるようになります。
つまり、本が自分に合わせてくれるようになるわけです。
これは新しい読書の体験であり、これまでになかった読書の形と言えるでしょう。

このような体験はすでに本や論文をpodcast(対話)形式にするGoogleのNotebook LMで部分的に実現されて来ています。

そこまで考えると、次のような疑問が出てきます。

生成AIなら、そもそも本がなくても読書出来るのではないか?
今回o1 proと一緒にやったことがこれでした。

生成AIによって本はどう変わるか?

本によって何か知ろうとするときに何を気にしているでしょうか。
思わず知りたくなる「問い」の良さではないでしょうか?

そうだとしたら「問い」さえ立てられれば書けるのが生成AI時代の本なのではないでしょうか。

良い本は読むたびに学びを得られるといいます。
それは、本に書ききれなかった周辺知識を得られたから解像度が上がった、ということではないかと思います。
その周辺知識をどれだけ掘り下げるかを読者の理解度によって調整できるのが生成AI時代の本だとすると面白くありませんか?

そのように考えると、問いが良ければ全てが良書になり得るし、もはや本は動的に変化する、世界で自分のためだけのものになるかも知れません。

今回o1 proと作った本は、AGI時代のAIエージェントが活用される未来における責任の分岐点とそこに保険が果たす役割についてのアイデアでした。

私の問いは、
「AIエージェントが出来ても責任を取るためだけに人が介在しているとせっかくの技術も広がらないし、自分より知能の高いAIエージェントのやることの責任を負うためだけに人間が介在する意味はないのではないか。それを解消するにはどうすれば良いだろうか」
でした。

本の構成とオチまで見通した上で細かいところを深掘りして書いてもらうスタイルは読書体験として新しく面白いものでした。

生成AIに作れない本と人の探究心

一方で、生成AIに作れないのは新聞のような新しい内容とルポルタージュなどの、事実を調べて初めて明らかになる情報を扱ったものになると思います。
そして、事実というものは毎秒生まれては記録されずに消えていくものですから、誰かが残さない限り本に書かれることはありません。

問いに答えるべき事実がないとき、知らないままを良しとしない人たちが事実を探求し、そして新しい本が生まれます。
ここでも問いが出発点になっています。

無限に読書するために問いを立てる

問いは探究心、好奇心から生まれてくると考えて良いでしょう。
問いを立てることができれば無限に知的探求を楽しめて、読書を楽しめます。

そんな問いを立てるにはどうすれば良いのでしょうか。
この問いを、ChatGPT o1 proと一緒に調べてみたいと思う今日この頃です。

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