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【私の働き方実験】バーチャル人間が稼ぐ#3 #中間報告

過去分
【私の働き方実験】バーチャル人間が稼ぐ! #1
【私の働き方実験】バーチャル人間が稼ぐ#2 〜ChatGPTのfunction callの使い道はこれだ!〜

研究の概要

自分のスキルで稼がなくても、ChatGPTなどジェネレーティブAIの作る人間像(=バーチャル人間)から生み出されるコンテンツで価値を感じてもらえるのではないか。 なぜならGPT-4はすでに特定の分野では多くの人間より優秀であり、1人の人間では覚えきれないほどの知識の引き出しを持っているので、その知識の使い方を特定の人間像に則って使うことにより、価値を感じられる分野があるという直感がある。 いくつかの人物像を作り、どのバーチャル人間が稼ぎを生み出せるかを実感したい。

本研究の背景と目的

2023年3月1日にOpenAI社からChatGPTのAPIが公開されChatGPTの利用可能性が広がった。ChatGPTは医師の国家試験に合格するほどの知識を持ち、哲学的なことからビジネス的なことまで「考える」ことができる。
ChatGPTは言語モデルを会話に最適化させたものなのであくまでも確率的にあり得る文章を生成しているわけだけれど、実際に使ってみると「考え」ていると認識できるレベルといってよいと思う。ここでいう「考える」とは、ある疑問・質問に対し仮説をもって検証し答えを導こうとするする言動ということで、人の心があるかどうかといった話とは別のものとして扱う。
そういうChatGPTの「考える」力は、さらに、人格を与えて発揮することができる。何も医者の国家資格に合格する人物像が詩を作ったり、食糧援助についてディベートしたり、新製品開発のアンケートに答えたりするわけではなく、会話相手の人物像は自由に作り出すことができる。そうすると、同じ疑問・質問に対しても考え方が違い、出てくる答えも違う。

様々なビジネスはそのビジネスにフィットした人物像があると思う。
実際に適切な人物像を見出すことでChatGPTで設定した人物像が稼ぐことができるのかを確かめたい。
稼ぐことは、お金を払うに値する価値を生み出すということといえるので、ChatGPTをビジネスに最適化させた際にどれだけの価値を生み出すのかといってもよい。
なお、私がChatGPTをサポートすることは極力排除してChatGPTのスキル一つで稼いでもらうことをゴールとして実験する。そうことで再現性を持たせることを重視している。

検証したいこと

  1. ChatGPTを使ったバーチャル人間が実際にお金を稼ぐことができるかどうか

  2. お金を稼げるとしたらどのようなバーチャル人間がどういうことを実施したときか

  3. 再現性はあるか

活動の概要および進め方

①人間のかかわりを極力低くするため、手作業が必要のない分野を決める(投資、翻訳、読み上げ、書き起こし、ゲーム配信など)
②ChatGPTのAPIを活用してそれぞれの分野で複数の人格を設定する
③ビジネスのプロセスを決め、自動化する。
④結果をモニタリングする。
⑤④の結果を評価し、②から繰り返す。
⑥文野別の優秀なバーチャル人間についての考察を行い、報告する。
報告においては、自分より優秀なバーチャル人間がいる世界において、人が働かなくても良い世界は実現するのかについても考察を加えたい。

中間報告時点での気づき

ChatGPTのfunction call で複数の人格(=system promptを設定したキャラクター)を呼び出すテスト
で報告したように、特定の分野に関する質問をキャッチして専門のAPIを呼び出すことで専門家を呼び出せるようになった。

しかしながら、たいていの場合、人は本当に知りたいことは検索できるし、それほどでもないことはそんなに詳しく聞いても面白くないのではないか。

本当に必要なのは、「自分が知りたいこと・議論したいことは、どのような人物が相手であれば適切なのか」ということだと思う。
つまり、これまでの世の中で言われてきた「人脈が重要」になるというのは、「今の自分に必要なのはどのような人物か」がわかっていて、そのうえでそのような人物とコンタクトが取れる関係にあることのメリットが大きいことによる。
そして、「今の自分に必要なのはどのような人物か」がわかっていることは実はかなりすごいことであるように思える。普通に分からない。

この前提にあって、もしChatGPTが価値を持つのであれば、
①今のあなたに必要な人格はこういう人です、という診断が事前にあり
②そこで一人から複数人の適切な人格を用意し
③ChatGPTとの対話、または用意された人格同士の対話を観察することによって必要な判断を下す
④判断に基づいて行動する(具体的な行動ができるようになるまで①に戻る)
ということだと思う。
さらに、実在の人物は精神的支援だけではなく、金銭的支援やほかの人を動かす力(主に信頼によるもの)にもなるので、ChatGPTとメンター紹介サービスがリンクすると面白い。

中間振り返り

現時点での仮説である『「どのような人物と会話することが重要か」を見出して、そのような人物とディスカッションできることに価値がある』ことをChatGPTを利用したサービスで検証してみたい。

まとめ

当初想定していた実験は進めらていないが、人は自分が必要としている人を分からない、ということに潜在的な価値提供機会があるという仮説を検証していきたい。

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