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ACC NY滞在記 #28

もういくつ寝ると、帰国。名残は尽きないけど、楽しみます。


December 22nd, 2024

滞在中最後の週末。
久々に目覚ましをかけずに朝起きる、というかむしろ昼。寒さも手伝って中々動き出す気になれないが、なんとか自身を奮い立たせて出かける。

大人の楽しむ背中を見せる

昼頃に家を出て、今日見るイベントの会場へ。
会場は先日も来たSt.Mark's 教会。今日のイベントはRocks Christmas Benefit Concertというもの。NYにいるので本場のゴスペルを見たい、ということで検索したら出てきたイベント。無料だし、行ってみるという感じ。

ちなみに↓でこういったイベントをよく探します。有象無象入り乱れたイベントが検索できるので面白いです。

イベント自体はいわゆる讃美歌的なものから詩の朗読、ポップスまで幅広くやるコンサート。教会で行われる地域のちょっとしたイベント、みたいな感じ。もちろん教会の主催なので広く開かれているのだけど、ちょっと予想していたものとは違う。

予想していたものとは違ったが、逆にものすごくローカルなコミュニティイベントに参加できたのは面白かったです。こういったイベントに親子連れや老人まで幅広く集まり、大人が音楽をノリノリで楽しみ、また子どもたちがその様子を見ている。そういった積み重ねが文化を育てているように感じたのでした。

NY舞台業界人パーティー

その後はお土産探しをしながら夜まで時間を潰し、夜は先日会ったACC almuniのJohnからパーティーにお呼ばれする。予定時間の終盤から参加するため冠ちゃんチョイスのドーナツの持ち寄りとともに。

パーティー開始時はこんな感じだったみたいです、貰い画

John周りの俳優に振付家、衣装デザイナー、パフォーマンス関係のジャーナリスト、批評家など幅広く舞台関係の人たちが集まってのパーティー。後々調べてみたら結構大御所な人たちが集まっていたみたい。全然知らずに拙い英語であまり実の無い話してしまったのだけど…笑
同じ界隈とはいえ異業種が集まってパーティーをやるなんて日本ではあまり無いが、こういった機会が大事なんだろうと感じる。現場で会うことはあっても中々作品以外の話ができない、仕事を離れたカジュアルな場は仕事に限らず色々な話ができるのは何かが生まれるきっかけな気がしている。

John曰くACCグランティの中でも自分らは英語がgoodらしい。ホントかよ?て疑わしいが、英語ができないなりにコミュニケーションを取ろうとする気持ちと言葉に限らず色々と情報をキャッチしようとするスタンスを評してもらえたのかもしれない。英語に関しては滞在中にほとんど伸びた実感がなかったので、褒めてもらえたのはちょっと嬉しい。多分酔ってたのでどのくらい本当かは定かじゃ無いけど。

Midnight Jazz in NY

パーティー終わりで、ちょうど近くに冠ちゃんおすすめのジャズクラブがあるので行くことに。

おしゃれな雰囲気ビンビンのクラブ

セッションを1セット聴く。1人の女性ボーカリストがリードし、バンドメンバー、ボーカリストを入れ替えながらどんどんセッションが繰り返される。既存の曲をセッションすることもあれば、完全即興で紡がれるセッションも。

この黒人のじいさんがすごかった。シャツ出ちゃってるけど、それも含めて良い。

最近の自身の興味というか改めて深掘りしたい要素として、セッション中に行き交うアイコンタクトが興味深い。これについてはまた後日。今回の滞在で改めて行き着いた自身の興味、アイコンタクト。

December 23th, 2024

滞在最終日は午前中の便での帰国のため、ほぼ移動日扱い。なので実質滞在はあと4日。いよいよ終わり、という感じがしてくる。
とはいえクラスもしまっているので改めてやることを見つけるのも難しい。家でゴロゴロするのもなんだかなぁという。

お土産巡り

なのでこの日はお土産を買う日、その1。隙間時間にお土産に良さそうなものを物色するが、どれも東京でも買えてしまいそう、ということが脳裏をよぎってしまい。しかもAmazonやら色々と個人での物流も発達した現在、買おうと思えば買えないものはほとんどない気がする。でもどうせならなんか変なもの(いい意味で)を買って帰りたいと思うので、歩き回って目星をつけた品々の中から良さそうなものを買っていく。

まずはWilliamsburgのあたりへ。この辺りは洒落た雑貨屋や本屋があるのでそこで買える雑貨を。適当に歩いて気になったお店を物色するスタイルが基本なので、お店の位置が不確か。しかも夜と昼間じゃ景色の見え方も違うので改めて街と出会いなおしている感覚もあって面白い。

なんとか目星をつけていたお店にも再訪でき、お目当ての品もゲット。ちょっとした小物をたくさん買うスタイルで。

ベタな観光もしてみる

あまりにやることが思いつかないので、昨晩のパーティーで出会った方におすすめいただいたクリスマスならではのスポットへ行ってみる。

場所はGrand Central駅。

あまり映画に詳しくない自分でも「ホームアローンで出てくるところだ!」となるくらいには有名な映画スポットでもあるGrand Central駅。印象としては東京駅のもっとすごい感じ。なのにフロアマップが全然無いので中々目的地に辿り着けない。NYはフロアマップが全然無い。あっても地図の方向がよくわからないので、周りのお店から自分の位置を割り出して地図を見る。

目的地はGrand Central駅内のNew York Transit Museum Gift Shop。Thanks Givingからのホリデーシーズン中に展示されている鉄道模型

細かいところまで作ってある、大人も子どもも楽しめる展示でした。

やはり音楽はすごい

夜は先週末に冠ちゃんがやたら感銘を受けていたセッションに参加。その時のセッションとは違う内容だが、同じ団体がファシリテートするセッション。
その名もCandlelight CircleSing。
CircleSing、全然日本では聞き慣れない言葉。

噛み砕くと、声による即興セッションでボディパーカッションやちょっとしたムーブメントも伴うもの。今回参加したセッションはGaia Music Collectiveという団体の主催。

会場に入るとすでに始まっている空気感、良いですね。参加者みんなで円になり、ハミングを重ねるところから徐々にメロディーを歌うパートやリズムの変化をパートごとにファシリテーターが指示していく。基本は説明しない、説明する時もメロディーを歌いながら。なので基本的に非言語コミュニケーション。

感覚としては日本でシシド・カフカさんが有名にしたハンド・サインによる演奏に近い。Rhythm Clappingとかコンダクションというらしい。

リロのワークショップでやったようなことを思い出しました。この滞在記にもしょっちゅう出てくるリロ、改めてすごい人なのだと感じさせられます。

そしてファシリテーターのsimi yuyuによる進行がめちゃくちゃ上手い。ほとんど説明はなしで、声とリズムによるアンサンブル合奏がほぼ途切れることなく続いていく。とても素晴らしい時間でした。

ちなみに会場はArts On Site NYCという貸しスタジオ。よくよく調べてみたらGibneyでフロアワークのクラスを受けていたDual RivetのChelseaがExecutive Directorらしい。つまりアーティストにより運営されているスタジオ。もう少し早く知れていればクラスの時とかに色々聞けたかもなぁ、と少し歯痒い気持ち。

掘れば掘るほど色々出てきて奥深く絡み合っている、NYのアート界隈。舞台芸術に絞ったとしても、とても2ヶ月じゃリサーチしきれないですね。

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