「社会保険の壁」とは
社会保険の壁とは?
「社会保険の壁」とは、パート・アルバイトとして働く人が「扶養内」に留まるか、それとも自分で社会保険(健康保険・年金)に加入するかの境目となる収入ラインのことを指します。
主な社会保険の壁
社会保険の加入義務が発生する収入ラインは主に106万円と130万円の2つがあります。
① 106万円の壁(会社の健康保険・厚生年金の加入)
以下の条件をすべて満たすと、年収106万円以上で会社の健康保険・厚生年金に加入しなければなりません。
【加入条件】
勤務先の従業員が101人以上(社会保険適用拡大企業)
週の労働時間が20時間以上
雇用期間が2カ月を超える見込み
月収8万8,000円以上(年収約106万円以上)
学生ではないこと
【106万円を超えるとどうなる?】
✅ 会社の社会保険(健康保険・厚生年金)に加入 ✅ 扶養から外れるが、会社負担もあるため保険料は安め ✅ 将来もらえる厚生年金額が増える
② 130万円の壁(扶養を完全に外れる)
年収130万円以上になると、勤務先の規模に関係なく、配偶者(夫や妻)の扶養から完全に外れ、自分で社会保険に加入しなければなりません。
【130万円を超えるとどうなる?】
✅ 扶養から外れ、自分で健康保険と年金を払う必要がある ✅ 国民健康保険(または会社の健康保険)と国民年金に加入 ✅ 手取りが減る可能性がある
💡 会社の厚生年金・健康保険に入るならメリットあり!
厚生年金に加入すると、将来の年金額が増える。
会社の健康保険なら、傷病手当金や出産手当金などの福利厚生が受けられる。
「103万円の壁」と「社会保険の壁」の違い
壁の種類 基準となる年収 影響 103万円の壁 103万円 所得税が発生(ただし影響は小さい) 106万円の壁 106万円 会社の健康保険・厚生年金に加入(条件付き) 130万円の壁 130万円 配偶者の扶養から外れ、自分で社会保険に加入
結論:どこで働き方を調整する?
✅ 扶養内でいたい → 130万円未満に抑える ✅ しっかり働いて手取りを増やしたい → 130万円を超えて社会保険に加入する ✅ 106万円の壁を意識するなら、会社の規模や労働時間に注意
手取り額や将来の年金を考えて、自分に合った働き方を選ぶのが重要です!