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【旅日記】暑すぎる名古屋の街で、シャチと家康に会いに行った記録

お盆休みに2泊3日で名古屋旅行してきました。楽しかった~~!!
食べ物のことだけは別で前回の記事にまとめています!↓

8月15日、わたしは名古屋駅に降り立った。新幹線の改札口で友人と合流する。明日までの2日間、友人氏に負んぶに抱っこで案内してもらうつもりで来たため、ホテルの場所も分からない。券売機には「manaca」なる謎の黄色い交通系ICの表示がある。ここはもう見知らぬ土地なのだ!無性にテンションが上がる。

大都会・栄

地下鉄でホテルのある「栄」という街に向かう。名古屋の中心地らしいが、ビルとビルの間に突然観覧車が現れ、びっくりしてしまった。そんな所に作っても全然景色見えなくない!?(いつか乗ってみたいです。)

さて、この日は神社に行ったりお寺に行ったりして楽しかった。というか名古屋の神社仏閣はあらゆる意味で濃過ぎたため、改めて神社仏閣編ということで別記事にしたいと思う。つまり名古屋旅行記は①飯②街・水族館③神社仏閣という3本立てでお送りする。

その夜、天むすをつまみにビールを飲んで上機嫌になったわたしたちは、夜の栄へと繰り出した!目的はもちろん、あのタワーまでお散歩である!
夜の名古屋の街を見守るように青白く輝く、可愛らしい塔。見ていると心が温かくなってくる。これは何ていうのだろう。名古屋タワー?栄ツリー?
気になって友人氏に聞いてみた。

友人氏「このタワーはね、中部電力 MIRAI TOWERといいます。」


中部電力 MIRAI TOWER

ずっとここにいたくなる、居心地のいい夜

予想外のネーミング。ノーヒントで当てられる人いないと思う。それもそのはず、たった3年前までは「名古屋テレビ塔」という名前だったのだ。一見イオンに見えるショッピングモールでも地元民は「ジャスコ」みたいな前世の名前で呼び続けるように、名古屋の人も多分まだ「テレビ塔」って呼び続けてるんじゃないだろうか。勘だけどそんな気がする。(でも正直言って、わたしは「中部電力 MIRAI TOWER」って名前もけっこう好きだ。)

名古屋テレビ塔(なごやテレビとう)は、愛知県名古屋市中区久屋大通公園にある電波塔。高さ180.0メートル1954年昭和29年)開業で、日本で最初に完成した集約電波塔。名古屋テレビ塔株式会社が保有・運営する。国の重要文化財に指定されている

名古屋テレビ塔 - Wikipedia

なんとこのタワー、国の重要文化財だった(指定は2022年。)
個人的な所感だが、東京タワーよりもこじんまりして優しい色合いであったり、立地がまさに名古屋の街の中心にあって繁華街からふらふらっと歩いて行ける感じであったり、電波塔としての役割を終えてからも愛されている感じであったり……すごくすごく良い。大好きになってしまった。

風が気持ち良かった

せっかくなので入場料を払って展望台まで登ってみた。なんと屋外展望台があった。名古屋の夜景が一望出来てすごく素敵だ。キャンプ用の椅子が置いてあり、まったりと風に当たりながら景色を楽しむことができた。

これも完全に主観なのだけど、名古屋の夜を歩いて思ったことは、若者がとても幸せそうだということだ。ほどよく力の抜けた、雰囲気が良くて明るいギャルたちが、気の合う仲間と楽しそうに繁華街を歩いている。道には信じられないくらいゴミが落ちているし、変なお店も多いのだが、なぜかこわい感じがしないのだ。むしろ歩いていると居心地が良い。素敵な気であふれた街だなあと感じた。


名古屋港水族館

翌日、8月16日。この日はめちゃくちゃ暑かった。記念碑的に暑かった。わたしの人生のアルバムにも「とびきり暑かった日」として記憶に刻まれることだろう。

よりによってそんな日に、我々は名古屋港水族館へと足を運んだ。名前の通り名古屋港という海沿いの場所にあり、様々なアミューズメント施設が集まる公園のようになっていて、日を遮るものはほとんど無かった。

船がいる!とはしゃげるのも今のうちだった

暑かっただけでなく、地獄のように混んでいる。だがその程度で引き下がれない。わたしはシャチに会うのが夢でここまで来たのだ!シャチを飼育している水族館は全国でも3つだけと非常に稀である。

オンラインチケットの購入に手間取りながらも、なんとか名古屋港水族館に入場できた。シャチの水槽は入場してすぐのところにある。写真では伝わらないかもしれないが、見ていただきたい。

奥のエリアから、四角く空いた穴を通って観客のいるほうのエリアへと泳いでくる。
ほとんど奥にいるため、根気強くこちらへ来るのを待つ。
来た!「アース」と「リン」、2頭のシャチが飼育されている。
遠くからでも息を飲むほどの巨体はずっしりとした存在感で泳いでくる。
近くにいるとあまりの迫力にぞくりとして、美しさに見入ってしまう。
とにかく美しい、としか言えない。身体の表面はつやつやとしている。
近くに来ると細部まで観察できる。でもやっぱり大きすぎて、現実感が無い。
心を掴まれてしまって、水槽の前から動けなくなった。

……うん、やっぱり写真じゃ全然伝わらないな!

シャチはイルカやクジラの仲間なので、哺乳類である。哺乳類が海の中を悠々と泳いでいる時点でかなり最高だが、加えて黒と白のビジュアルも最高だ。かっこよすぎる。さらに言うとシャチは海の世界において食物連鎖の頂点に立つという。まさに王者。

シャチの巨大さは言葉にできない感動があった。分厚い水槽のガラスで隔てられていても、身体全体でその生物のエネルギーを感じ、ぞわぞわとした感覚が止まらなかった。巨躯をゆっくりとうねらせて泳ぐ様子はあまりにも美しかった。

左奥のプールでジャンプしている

シャチの公開トレーニングというショーがあったのでそれも見てきた。手前がイルカプールで奥がシャチプールのため、頑張ってジャンプとかしてくれているのだがちょっと見にくい。でも中央のモニターで中継しているので無問題だ!シャチの生態の解説もあってとても楽しかった。

名古屋港水族館は他にもたくさんのイルカ、ベルーガ(シロイルカ)、ウミガメ、ペンギンなどの「大きい系」の海の生き物を楽しむことができてめちゃくちゃ楽しかった。ここは「大きい系」専門の水族館なのかと錯覚しかけていた頃、それは現れた。「マイワシのトルネード」である。

な、なに・・・これ・・・・・・

大量のマイワシの泳ぐ水槽の前で待機させられ、なんか雄大なピアノ音楽が流れ出し、それに合わせてイワシが物凄い勢いで群れを成して踊っているのである。虹色に光りながら。ナニコレ。

よく見ると餌の入った袋でイワシの群れの動きを操っている。二十数年生きてきてこんな光景初めて見た。。。これほど大量の群れを間を置かずに何度もシステマチックに操作し、照らし、魅せていると思うと、すごいなあと思う。このイワシたちは見せ物になっている自覚はあるのだろうか……。


名古屋港ポートビル

わたしたちは名古屋港水族館でへとへとになったあと、激込みのフードコートでラーメンを食べ、また灼熱の下歩き始めた。次に向かったのは名古屋港ポートビルの展望台である。

ここで「名古屋港ガーデンふ頭」が一望できる。

ポートビルからは名古屋港が一望できた。手前に見えるのは南極観測船ふじである。奥の建物が名古屋港水族館だ。反対側には太平洋が見えて、素敵な眺めだった。だがここで、不慮の事態が起こる。

友人氏の体調が悪くなってしまい、「リタイアする」と言い出したのだ。名古屋の灼熱は脱落者さえ出す、ということだ。もともと体調が悪そうだったので気の毒な話だ。この日は台風の接近により新幹線の計画運休が行われていた。東京の実家に帰る予定だったわたしは延泊を余儀なくされ、下り方面の友人も、減便が行われている中で至急帰宅することになった。

ということでわたしは、見知らぬ街の地上53mで突然一人ぼっちになってしまったのだった!!
(※友人氏に負んぶに抱っこ計画だったため割と途方に暮れた。)

ん……?ひとりということは、"完全"に、"自由"にできるのでは……?
自分の心に問いかけてみよう。わたしは何をしたいんだ?


岡崎市 東海オンエアの聖地巡礼

きゃあああああ!!!!!

……はい。ひとりになったわたしは秒で特急電車に飛び乗り、大人気YouTuberグループ『東海オンエア』が活躍する街、愛知県岡崎市へと向かっていた。もはや名古屋じゃねえ!!※分からない方すみません。

何を隠そうわたしは東海オンエアの、「イベントに行ったりグッズ買うほどじゃないけど、何年も淡々と毎日動画を見続けている視聴者のひとり」である。わりと熱心な視聴者ではあるが、オタクと言うほどではない。だが近くに来たからには聖地に行きたい気持ちはある。
こんな微妙なオタ活誰も興味ないと思うのでここからは端的に書きます。

到着した時刻は16時過ぎ。もはや一刻の猶予も無い。限られた時間でやれるだけのことはやろう。まずはリーダーのてつやが経営している「ほてる小栁津」のグッズ販売をしている「ほておやターミナル」へ向かい、ライターや扇子などのグッズを購入。予約制なので気を付けよう。

続いて動画で登場したお店などの外観を眺めてニコニコしつつ、岡崎公園へと歩く。りょうくんの経営するカフェは予約が埋まっていたので残念ながら素通りした。次来たときは絶対に行ってやるぞ!

家康さんこんにちは~!!!

岡崎公園は徳川家康の生まれた場所である岡崎城の天守閣を中心として整備された公園である。園内には家康の像があり、家康グッズがたくさん売られていた。だがわたしの目当ては家康ではない。東海オンエアである。

期間限定でオープンしている『TOKAI ONAIR OFFICIAL STORE 岡崎公園店』に行くため、わたしは走った。あと15分でお店が閉まってしまう。猛暑の中走って、道に迷った。暑さで朦朧としていたのだ。

なんとか入店できた(汗だく) かわいい~!!!

この日、猛暑の中では走ってはならない、ということを身をもって学んだ。普通に具合悪くなったし、判断力が著しく低下して普段グッズとか買わないのになぜか爆買いしてしまった。まあその時は幸せだったからいいか!


徳川園と徳川美術館

翌日。新幹線の時間が迫る中、もう一か所だけどうしても行きたい場所があり、大曾根駅からタクシーに乗った。大人だからタクシーを使う。前日痛い目にあったからもう暑い中走ったりしないと決めたのだ。

奥に見えるのが美術館の建物だ

立派な門構えをくぐり、まずは徳川園を歩く。なんだ結局歩いてるじゃないか……と思ったのだが、緑がいっぱいでそこまでしんどくなかった。むしろ美しい庭、気持ちの良い緑、神気の感じる滝、心洗われるような池……リフレッシュできる素晴らしい庭園だった。

大曽根の瀧
龍仙湖

存分に庭園を堪能し、美術館はさらっと涼む程度に楽しんで名古屋駅へ戻ろうかな、と軽く考えて徳川美術館へと足を踏み入れた。……後悔した。

この広大な展示室と、あまりにも「本物」の気で満ちた重厚で高貴で質が高すぎる展示物の数々をさらっと楽しむなんて不可能である!考えてみれば徳川美術館の名の通り、日本史上最も羽振りが良かった(というレベルではない)徳川家の宝物が収められているのだからさらっと見れるわけないのだ。

全然記憶がないのでふわっとした言い方しかできなくて悔しいのだが、尾張徳川家のお姫様が使っていたのであろう綺麗な箱があって、それがものすごく精緻な絵柄が彫ってあり、感動した。ああ、もう一回今度はゆっくり時間を取って行きたいな……。

ちゃんと見た感じが全くしないまま美術館を後にし、またタクシーで最寄り駅まで移動。その後新幹線のホームできしめんを食べて帰路についたことは前回の記事に書いたとおりである。


やけに長くなってしまった。果たして全部読んでくれた人いるのだろうか。
全部読んでくれたそこのあなた、本当にありがとうございます。
次回は名古屋で出会った奇想天外な神社仏閣たちをご紹介します。今のところ文章で表現できる気が全くしないですが頑張ります。

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