田舎は「新しい」
若い頃に比べ、田園風景、里山、古い町並み、鄙びた漁村など、大雑把なくくりで言う田舎=都市ではない場所に惹かれるようになってきました。
歳を重ねると、自然とそうなっていくものなのでしょうか。
しかし、私の場合、元々好きだった未来的な技術やガジェットが嫌いになったわけでもありません。
両方、それぞれに良さを感じるのです。
その話をある方にすると、こう言われました。
「あなたにとって、田舎が新しいんですよ。若い頃はどちらかというと都会に魅力を感じていて、田舎をよく知らなかった。ずっとあるのに、気付いていなかった。その魅力に気付いて、今のあなたの最先端のブームになっているんですよ、きっと」
確かに、私にとって田舎は新鮮に思われます。
「歴史があるから」「自然豊かだから」「趣きがあるから」という本来の魅力ももちろんありますが、知らなかった(気付いていなかった)世界という意味では、田舎は間違いなく、私の価値観の中での最先端で新しい世界なのです。
その視点も言葉も、逆説的で面白いなと思いました。
まつりぺきん 雑文 随筆
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