音楽のはなし
Songleというサイトで曲のコードが自動解析されているらしいよ、という話を聞いて自分の曲を調べてみたら、だいぶ豪快な大雑把さで解析されていて笑った。一通り笑ったあと、たまには音楽のはなしを書いてみようかと思った。
音楽を解説する人をネットとかで見かけると、コードの話が多いなと感じることがよくある。転調やらテンションノートやら。比較してメロディの話はあんまり出てこない。ペンタトニックだとか教会旋法だとかくらい。それはそれでいいと思う。
コードというとき、その瞬間に鳴っている音の重なりのことを示している場合が多い。しかし、同時に鳴っていなくても、ドミソと弾けばCメジャーを感じるし、実際にSongle的なやつにもそう書かれるだろう。
花見月という曲を数ヶ月前に作って、それなりに気に入っているのだけども、自分らしくて好きな箇所を紹介したいと思った。唐突に。(↓曲リンク)
Aメロの「からだがかるくて」のところ(0:17)、Cメジャーに直すと歌とコードは
レソソソシミレド
C Am みたいな感じ。
たぶん、レソソソ「ド」ミレドのほうが普通に歌いやすいと思う。
縦のコードを細かく分解すると「シ」がCM7的な解釈になるのだろうけど、そうではなくここはメロにマイナーコードのニュアンスを出したくて、「ソシミ」でEmの香りがほしいと思ってこうした。同時になっていなくても…というやつです。コードがメジャーでメロにマイナーのアルペジオが乗ったとき、めちゃめちゃいい響きがすると思っています。しますよね。これは半ば布教です。冒頭のコード解析の話に戻ると、コードの話をするときにはメロも和音的に捉えればいいのに、という話。
ちなみにサビの「まわりつづけたなら」(0:31)も少し近いパターンで、
ミソソソソソシミレ
Em Am だけども、
ミソソソソソシ「レド」の方が普通だと思う。
「ミレ」になったのは、「レド」だとメロのコード感がGメジャー(ソシレ)になって間抜けな感じがするのと、その後のAmにadd11を作りたかったからというふたつの自分らしさの合わせ技によるもの。VIm add11(ラドミレ)をとある根拠をもって推しているのだけど、その話は別の機会に。前にツイッターで少し触れたことのある日本っぽい音階の話。
初めて音楽のこういう話を書いたけども、こういう話がとりわけ得意なわけでも好きなわけでもないので音楽分析大好き人間の方がいればお手柔らかに。
そして自分の曲であったとしても、他人の音楽の聴き方は自由だと思うので、聴くときはどうかお好きなままに。
mtrika
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