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#237【北海道】神々の遊ぶ庭にて〜後編〜

こんにちは!こばです。

前回に引き続きトムラウシ山のお話です。


前編はこちら↓


〜つづき〜


山頂へ

3時の目覚ましが鳴る。外は相変わらず風が吹き荒れていました。起き上がる決心がつかないまましばらく寝袋にくるまっていましたが、ここまで来て行かないでどうすると奮い立たせてテントの外へと出ました。

空は夜明けの色。キャンプ地から山頂まではあと30分ほど岩場を登るとたどり着きます。貴重品とカメラだけを手に、身軽な状態で登り始めました。

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途中で振り返ると朝靄の中に十勝岳連峰が浮かび上がっていました。


御来光

山頂の手前にも急斜面の雪渓があったりして、最後までヒヤヒヤ。そして、30分ほどで無事に山頂に到達しました。

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眼前には朝焼けに染まる空と大雪山の山々。ここまでの苦労が報われるような光景でした。


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下には雪解けでできる幻の湖。


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太陽の反対側には十勝岳連峰。


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段々と陽が上がってきます。


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山頂も風がビュービューでしたが、岩陰に隠れながら山頂時間を30分ほど堪能しました。


下山開始

絶景を惜しみつつも山頂を後に、下山します。

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今回で僕は十勝岳連峰に惚れました。カッコよすぎる...


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右下の雪渓がキャンプ地です。

テントに戻り、朝食を食べ、荷物をまとめて、トムラウシ温泉へ引き返します。6時ごろにキャンプ地を出発。温泉に入りたいという気持ちを胸に、昨日来た道を戻ります。


下りは滑る

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雪渓エリアをズンズン降ります。


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斜面はバックカントリーならぬバックケツソリー笑

お尻で滑る。これがなかなか楽しいし速い。


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山々のグラデーションが美しい。


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ここでコケモモちゃん。

前編にも書きましたが、北海道の2000m級の山々は高緯度のために本州の3,000m級の山々に匹敵するので高山植物が本州より低い標高で見られるのです。

植物や花に詳しいとより楽しめるのが北海道の山ですね。(僕は詳しくはないです...笑)


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ケツソリーの跡と足跡。


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よく見ると左の斜面にケツソリーの跡。昨日この斜面登ったんやなあ(遠い目)って思った。笑


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昨日迂回した沢まで降りて沢沿いに歩きます。そして右の斜面を登り序盤の登山道に戻ります。(この斜面がキツかった...)


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ここまでくればもう少しで林道に当たって、2時間ほどで登山口です。


途中また熊のフンや足跡を見つけて出会わないことを願いながら林道を進みました。そして、14時ごろに無事に登山口に到着。生きて戻って来れて本当によかった。笑


この後の温泉は本当に最高でした。この日も東大雪荘さんに宿泊し、翌日新得駅まで送ってもらい帰路につきました。


人はなぜ山に登るのか

トムラウシを登っている時、キツすぎてなんで山なんか登るんだろうってずっと考えてたんですが、結局答えは導けず。ただ、山頂で見た光景も空気の冷たさも、テントを飛ばすほどの風も、雪を踏みしめる感覚も、全部ひっくるめてかけがえのない体験だったなと思います。

写真だから伝えられることもありますが、写真では伝えられないこともたくさんあるっていうことを今回改めて感じました。それでも僕は撮り続けるんですが。


ぜひこれを見てくださった方にも登山に興味を持っていただけたら嬉しいです。トムラウシに登れとは言いませんが笑 最初は1時間ほどで登れる山がおすすめです。

きっとそこには写真を超える体験が待っていることでしょう。


ちなみに次回も山記事になりそうです。笑

それではまた!


・使用機材
 Nikon D3200
   10-20mm/F3.5 SIGMA
 Canon IXY630


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