#86【番外編】写真展は、好きですか?
こんにちは。
『MとW』キュレーター、けいじです。
写真展はお好きですか?
私は好きです。写真展というもの自体が好きで、知っている人の展示も、知らない方の展示も、ちょっとでも気になったら行っちゃいます。
いろいろと自粛自粛の昨今ですが、実は写真展は開催されています。
昨春に開催予定だったものが延期されて開催しているものもあります。
是非行ってくださいとは言いにくいところですが、いくつかおすすめを一言メモで紹介いたします。中にはオンラインで見られるものもありますので、そちらはぜひぜひご覧ください。
会期末の近い順に並べています。
【凡例】作家名「展示会名」
会場名(エリア) 会期
①.香取声「情け島」
ニコンサロン(新宿) 2021/1/5〜1/18
熱意溢れる展示です。HPで見られるステートメントの通り、徐々に視点の変わっていく様に共感します。入り込みすぎず、あくまで取材者といった目線の写真でじっくり見られる写真群です。ときどき垣間見えるスナッパー魂も最高です。
展示空間細部までこだわった展示で、周るたびに気づきがあります。
一部の写真はご本人のHPで見られます。
②.佐藤 岳彦「裸足の蛇」
オリンパスギャラリー東京(新宿) 2021/1/7〜1/18
細胞、生命、風景あらゆる解像度を行き来しながらもミクロとマクロの境界を感じさせない、もっと大きな宇宙を感じる写真展。写真1枚1枚のインパクトも量もすごい。圧倒されます。ご本人のHP内のGalleryで本写真展の迫力の一端が垣間見られます。
③.右近倫太郎「THE SEA IS WATCHING YOU」
富士フォトギャラリー銀座(銀座) 2021/1/15〜1/21
巨大な鯨に素潜りで間近に寄り、広角レンズで撮られた迫力の写真です。
海の青と、ギリギリまで接近することでクリアに撮られた美しい鯨は必見です。ご本人のHPのGalleryの下方でも一部の作品が見られます。展示会場ではメイキング映像も見られます。
④.Jimi Franklin 「Offering」
BOOK AND SONS(学芸大学) 2021/1/9〜1/24
表面的な文化の模倣と長期的なそれによるオリジナル化が進んだ日本。それを、そーゆーところが日本ぽいと撮ったJimi氏。でもその日本ぽいと思った視線もまた彼の中での日本ぽいでしかないのかも。というスナップ。おもしろいのでぜひ
⑤.柿本ケンサク 「TRANSFORMATION」
代官山ヒルサイドフォーラム(代官山) 2021/1/9〜1/24
ビジュアルの新鮮さでちょっと感想むずいですが好きでした。1枚1枚が大きく美しい。その迫力とプリントのきれいさは現地で見る楽しさだと思いました。旅行先のスナップの目線が素敵です。こちらの展示はギャラリーのHPでバーチャルギャラリーが見られます。
⑥.師岡清高「This word has various meanings」
リコー イメージングスクエア東京(新宿) 2021/1/7〜2/1
最高です。紙と水と絵の具が偶然生んだカタチとプリントの美しさで永遠に見ていられます。何周しても見るたびに新しい美しさを発見できる、シンプルに美と向き合える展示です。こちらの展示はギャラリーのHPでオンライン写真展が見られますが、できればプリントの素晴らしさを見てほしい・・・
⑦.越智 隆治 「Biodiversity」
LUMIX GINZA TOKYO(銀座) 2021/1/8〜2/17
メインビジュアルのインパクトすごいですね。この作品の解説は現地でQRコードを読み込むとご覧いただけます。このような海中での奇跡の瞬間を、やさしく鮮やかなプリントで見られます。展示作品は載っていませんが、作品の雰囲気はご本人のHPでご覧いただけます。
⑧.南雲暁彦 「Lens of Tokyo -東京恋図-」
ライカプロフェッショナルストア東京(銀座) 2020/12/12〜2021/4/3
メインビジュアルの車に東京タワーが映った写真、かっこいいですね。
この状況において改めて地元と向き合い、新しい東京の原風景を作る思いの作品です。一部の作品と作家の思いをご本人のHPでご覧いただけます。大きく引き伸ばされた丁寧な写真の美しいプリントは是非現地でご覧ください。
以上です。
なかなか外出しにくい状況ではありますが、素晴らしい作品がギャラリーで待っていることも事実です。感染対策をされたうえで、一人で静かに作品と作家と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました。
Keiji