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TomoHaiku友野雅志の俳句

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日頃書きためた俳句です。noteスタートからの最近のものだけのっています。それ以前は、下をご覧下さい。 …
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2021年3月の記事一覧

Tomo俳句、春めく。

春めけり空脱いだ背に星あふれ スカートの陽にふくらみて春めけり 春めけり香に誘われて野に…

Tomo俳句、恋猫。

恋猫の盲目になり屋根駆ける スカートの揺れに眼を閉じ恋の猫 家と墓なく恋猫で終わりたし …

Tomo俳句、春眠。

ソーダ舐める紅きらり春昼寝 春の夢水底およぐ星の群れ 春寝ざめシェラザードショールの香 …

Tomo俳句、彼岸。

路地出れば彼岸の風のあたたかさ 彼岸餡あまきこと天高きこと 日差しあたたか彼岸花天を見て…

Tomo俳句、うらら。

夕べの香ある脚陰や春うらら うららなりアイスの跡の紅きらら 頰をそめたり銀と藍河うらら …

Tomo俳句、雪解け。

雪解けや星座てんてん地を覆い 夢と星乱れくずれる雪解けや みどり銀ほそい水の音雪解けや …

Tomo俳句、糸桜。

糸桜天使残したひかりあり ピンクリボン少女くぐる糸桜 唇噛めばさららざわめく糸桜 糸桜夕べはげしく乱れたり オフェーリア髪をほどいて糸桜

TomoHaiku、初花。

初花の笑い寂しさくぐりたり 初花に染まりしきみの朝のキス 夜の初花透きし指青水晶に 初花…

TomoHaiku、ぼたもち。

塩辛いぼたもち口に雨の中 虹の玉ひとつぼたもち苦さかな ぼたもちのかなしみ隠し帰りたり …

TomoHaiku、春の河。

星こぼす指かがやけり春の河 水面ゆらしきみの春のつぶやきや 川面絹のさらさら春ユーラシア…

TomoHaiku、春分の日。

**タンポポは魚座の泡へのぼりゆき23度かたむく春にミモザ舞う春分やブルーネグリジェ漂えり脚…