応援屋の映画観てきました
舞台と映画を同時展開させたA.B.C-Z『オレたち応援屋!!』
今回は映画版の感想を書き留めておきたい。
舞台版ラストで舞い込んだ応援依頼「マラソン大会で友人が完走するよう応援してほしい」。
映画はこの応援から始まる。
応援は無事達成できたものの、塚ちゃん演じる壮吉が集金に失敗していまい喧嘩勃発、あわや解散といった騒動にまで発展したところで1件の依頼が舞い込む。本作のヒロイン登場により途端にデレデレになる5人・・とても単純だ。
雷神島からやって来た彼女の依頼は、ヒロインが勤める高校の廃校が決まり、最後に島に伝わるお祭りを復活させたいとのこと。
「一応都内」とされる島に早速向かう一行、到着した島の景色を懐かしむ剣持はなんとこの島の出身であり、さらになんとヒロインと幼馴染だったと発覚。ヒロインとの関係に一歩リードされた他4人は嫉妬の嵐。壮吉のズレてるぶりが遺憾なく発揮された場面でもある。。
Jr.たちが演じる高校生のなかにはお祭り復活反対派も居るものの、応援屋はあくまでも「みんなの応援が仕事である」と賛成・反対問わない立場であることで生徒同士を和解させることに成功。
この辺りは先輩として後輩を諭すという、普段の人間関係も垣間見える描写かな、なんて。そしてやっぱり橋渡しの役目は戸塚祥太なんだなあ。
見どころはやはり終盤に披露される五関晃一振付の「雷神の舞」であると思う。オリジナルで振り作っちゃう?みたいなノリで出来るものでは決してない複雑でダイナミックな舞だ。アクロバットもあったりして、あんなほのぼのとした生徒・応援屋たちの身体能力とダンススキルに島の人たちもさぞ驚いたことだろう。
舞が無事終わって井上・猪狩が成功を喜ぶ瞬間から主題歌「頑張れ、友よ!」が流れる演出は、卒業後に島を出る側・残る側の友情を表しているようでグッときた。
主人公格はやはり橋本演じる剣持で、「応援屋って何だろう」と疑問を持ち「便利屋みたいなこと、オレはやらないからな!」と言いながらも他の4人よりもがむしゃらに人のために動いてしまう。
最終的には「人を応援すること=笑顔にすること、それで自分も前に進めるのかもしれない」と、例え便利屋みたいなことでも誰かのためになるなら全力で応援しようと応援屋の仕事を前向きにとらえるようになり、5人の結束がより深まったところで幕は閉じる。
「頑張れ、友よ!」の歌詞の最後も「頑張れ、オレよ 君への歌がオレの力に」となっており、誰かを想うキモチが自分の背中をも押すと歌っている。
江頭さんが映画のラストを知って歌詞を書かれたかは不明だが、見事に映画と歌詞がリンクしていて素晴らしい!
メインテーマの主人公は剣持だけど、ストーリーを動かす主人公は壮吉であると思う。
特に舞台版はほぼ壮吉が話を動かしているといっても過言ではないほどで、彼が居なかったら未解決事件は未解決のままだったろうし、町の人たちの仲たがいもそのままだったろう。
映画版でも、祭りの呪いに関することは壮吉しか体験しておらず、いよいよ分裂しそうになる高校生たちの心を動かしたのも壮吉だった。
普通の青年たちの中で、妙に暑苦しかったり、妙に空気が読めてなかったり、特異なキャラ設定にされがちな塚ちゃんだけど、その分キーパーソンにもしやすいのかもしれない。
映画版でアツくなる名シーンは、感情豊かな壮吉だからこそドカンと爆発してストレートに訴えかけるものがある。(でも「ふぇぇ」てなってる塚ちゃん見て絶対郁人笑いこらえてたよね。)
あとは何といっても、橋本良亮のふっくら具合がパーフェクトでした。
一生その感じを保ってほしい。今はちょっと痩せすぎなんだよなあ・・
髪型もベリーグッド!
まあ、アイドル映画ということで若干のご都合主義はあるものの、肩の力を抜いて何の気なしに観れるステキな映画だと思いました。
なんといっても島の町長が余所者に寛容すぎるだろ・・
損得無しで誰かのために動く、そしてそれが自分のためにもなる。
単なる美談かもしれないけど、他人に優しい人間でありたいと改めて思わせてくれる作品ですね。
最後に、橋凸の朝は指が触れている方にグッとくる派であるとお伝えして、ここまで。