【Cisco ACI】ACI simulator の利用
はじめに
Cisco ACIの学習をするのはかなり難しいです。というのも機器を調達すること自体難易度が高いのはさることながら、ライセンスも必要です。仮にSpine / Leaf、APICの機器とOSを調達できたとしても最新のOSに対応していない可能性もあります。古いバージョンで使用できたとしても最新のバージョンとは機能面が異なっていたり、使用感や不具合などもかなり異なります。そのため、古い機器でとりあえず使える環境を整えても、学習環境としてはいいかもしれませんが、案件や最新の情報としてはほとんど役に立ちません。
そんな中でもCiscoが公式で出しているACI simulatorであればAPICのGUIなどは確認できます。(Spine / Leafの機器は仮想のため、通信などの確認はできません。また、APICの一部コマンドは対応していない場合があります。)
GUIも全く分からないという状況に比べれば気持ち程度に役に立つ感じですが無いよりはマシです。
今回はそんなACIシミュレータのデプロイから初期セットアップまでを本記事で軽く紹介しようと思います。
リソースと構成
■Cisco ACI simulator:6.0(7e)
・Cisco ACI simulatorのファイル名:acisim-6.0-7e.ova
(※今回のデプロイでは Small 構成でデプロイします)
■デプロイ先環境
・デプロイ環境:VMware ESXi 8.0 Update 1
■使用するツール
・Google Chrome
1.そもそもCisco ACI simulatorとは?
簡単に言えば、Cisco ACI環境の通信確認以外の設定やGUIなどを確認するための仮想ACI(APIC)環境です。
メーカーサイトとしては以下になりますが、ほとんど説明といえる説明は無いため、あまり参考になりませんが一応。
本記事の「参考」に貼ってあるCisco ACI simulatorデプロイガイドなどの資料の方がボリュームはありますが参考になりますので、そちらを参考にした方が良いと思います。
ここから先は
Cisco ACI関連の学習メモなど
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