vEdgeイメージファイルがなくなった?
はじめに
Cisco Catalyst SD-WANのVersion 20.14.1からvEdgeのイメージファイルの名前が変更されていました。一応メモとして残しておこうと思います。
ファイル名変更についてのメーカーサイト確認
Catalyst SD-WAN 20.14.xのリリースノート
上記リリースノートにvEdgeからvBondに変更する旨の記載がありました。
ダウンロードサイトでもVersion 20.13.1ではファイル名が「viptela-edge~」となっているのに対し、Version 20.14.1ではファイル名が「viptela-bond~」になっています。
vEdge Version 20.14.1のダウンロードサイト
vEdge Version 20.13.1のダウンロードサイト
なんでvEdgeのイメージファイルがなくなった?
※こちらについては私見が含まれていることにご留意ください。
vEdgeのイメージはCiscoが2017年8月1日に買収を完了させたViptala社の製品イメージを引継ぐ形のものでした。そのため、ざっくり言ってしまえばCiscoが出しているEdgeルーターを「cEdge」と呼び、旧Viptela社が出していたEdgeルーターを「vEdge」と呼ぶようなイメージです。
参考として日照エレクトロニクス(2024年7月より双日テックイノベーションへ社名変更)さんのブログを載せておきます。
しかし、Viptelaの買収も完了し、Ciscoがメインで出している機器をEdgeルーターとして使用可能にしたほうがいいことから、現在のCatalyst SD-WAN環境ではEdgeルーターとして Catalyst 8000 や ISR4000 系の機器がメインとなっています。
仮想ルーターの場合、Catalyst 8000V(CSR1000Vの後継機)になります。
もともとCisco SD-WANとなってからも長い間vBond(Version 20.12.xからはCatalyst Validator)のイメージファイルはコントローラーではなく、vEdgeルーターのイメージファイルと同一のものを使用して展開されていました。そのため、Version 20.14.1でvEdgeのイメージファイルはvBond(=Catalyst Validator)として使用されるイメージファイルに完全に置き換えたのかと思われます。
感覚としては、今まではルーターをコントローライメージとして代用していたけど、コントローライメージとして専用になったよ。という感じかな?
しかし、上記リリースノート抜粋の画像内にも記載がありますが、実質的にはvSmart(=Controller)のイメージファイルを充てただけに見えます。。
vSmartとvBond(=Validator)のファイルサイズを確認しても同じだったのでそういうことかな。。。起動直後がどちらも「vsmart#」表記のためややこしいな。。
参考
・Cisco Systems、Viptela社買収を完了の記事
・Catalyst SD-WAN vBond(Validator)のダウンロードサイト
※ダウンロードの際はCiscoパートナーアカウントが必要です。
https://software.cisco.com/download/home/286320995/type/286321047/release/20.14.1