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タワーマンションの案内にて

少し前に、タワーマンションの一室を案内してきました。
新築してから2〜3年の築浅タワーマンションです。
久しぶりのタワーマンションの案内に、ワクワクしていました。
マンション内に入ると、エントランスや共用部分など、すべてにおいてグレードが高く、住んでいるマダムたちも、何故か美人が多かったです。
早速、室内を案内すると、やはり仕様は素晴らしく、感度抜群でした。
しかし、ビックリしたことがありました。
本来くっついている筈の床と壁の接着部分が剥がれて、隙間があり、数ミリの空間があったのです。
持っていたクリアファイル(紙が数枚程度入っていただけ)がスッポリ入ってしまいました。
後日、管理会社に確認をしたところ、重たいもの(ベッドや冷蔵庫)を置いた場所は、床が沈み、壁と床に数ミリの隙間が出来たそうです。
よく見てみると、寝室やキッチンだけでなく、リビングにもありました。
また、隣の部屋との壁をコンコンと軽く叩くと、コンクリートではない、少し響くボードのようなものを使用していました。
鉄筋コンクリート造の賃貸マンションに住んでいたことがあるので、分かりますが、コンクリートだと、叩いても音は全く響きません。
多分、住んでいたら、普通に音は聞こえてくると思います。
今回案内した物件の分譲会社は大手不動産会社で、管理も大手の会社です。
よく、総会の議題に挙がってこないなと思いました(もしかしたら、議題にでてるかも)。
結局、案内したお客様は、そのマンションを購入しませんでした。
タワーマンションは駅前の好立地に建設するケースが殆どです。
その為、共用部分やキッチンなどの仕様、つまり目に見える部分には、お客様の感度を出すために、見栄えを良くします。
しかし、目に見えない部分(今回は、床と壁の接着部分や壁の中)には、あまりコストを掛けなかったり、軽量なものを使うと聞いたことがあります。
頭では知っていましたが、まさかこんなハイグレードマンションで、体験するとは思いませんでした。
この教訓から、タワーマンションを購入するときは、しっかり居住者に住んだときの状況を詳しくヒアリングし、築10〜15年くらいのマンションがいいかなと思いました。
大手分譲だからと言って、安心していけないと再認識した、貴重な案内でしたので、皆さんに共有します。

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