十人十食、人それぞれの楽しみ方がある
先日、夫と2人で
美味しいと評判の近所のラーメン屋に
足を運んだ。
(ヘッダーの写真のラーメンとは異なります。これは、レモンが綺麗だったからチョイスしただけです🍋)
まだまだコロナが心配だけれど
どうしても外で食べて気分を変えたくて
店内に入れる人数を通常より制限していることと、待ち時間に車で待機ができると聞いたので
久しぶりの外食に出向いた。
私はラーメンにはうるさい。
というか食べ物全般に、うるさい。
(あくまで私の個人で完結するうるささで、あそこ美味しくないから行かない方がいいよ!なんて人に言ったりしません。十人十食、それぞれ食へのこだわりがあるでしょうよ。)
◇◇◇
私は鶏白湯ラーメンを、夫は白湯つけ麺を選び
日替わりチャーシュー4種をトッピングしていた。
(めっちゃ食うなと思ったが、夫は愛知県の自宅から長野県の県境まで"自転車"で往復してきたので、どれだけ食べても今日はカロリー0だと思ってるらしい。距離がえぐいな。)
ラーメンが提供される。
細切りにされたニンジンと、大根、千切りキャベツが入っていて食べる前のラーメンの感想は
「鮮やか〜」でした。
父にラーメンは一口目にスープから飲むと
教え込まれたので、自然な流れでスープを飲む。
味の濃いめの鶏白湯スープ。うん、美味しい。
次に麺をすする。
豪快に咳き込んだ。
ちょっとまって。麺が硬くて全然喉の奥にするするっと入ってこなかった。
スープと麺が全然絡まってない。
たしかに豚骨や鶏白湯なら固めの細麺がよく合うのは理解できる。しかし、スープと絡まない硬さによって、麺が独立してしまっては意味がない。※あくまで個人の感想
一口目から咳き込んでしまったことにより
なんだか食べる気持ちが少し失せた。
(もちろんそんなこと口には出さず、完食したけどね!)
余談だが、大学時代バイトの先輩と一緒に
休日にお台場でご飯を食べたことがある。
その時に、先輩はトマトソースのチキングリルを食べていたのだが、白いトップスにソースが大きく跳ねてしまい、「もう食べる気持ち失せたわ」と言って本当に残していたことがあった。
食事中に食べる気持ちが失せることある??と思って驚き、「私がそれ全部食べます」と言ってがめつく貰ってしまったのだが、いまは先輩の気持ちが分からないでもない。
◇◇◇
話を元に戻そう。
しっかり完食して、お店を出た時、
期待ほどの満足感が得られず
味も私の好みではなかったため
もう「行きたい」と思うことはないだろうなと思った。夫の意見も聞かなきゃと思い、
「今日のラーメンはどうでしたか?」
と聞くと、
「もうこれっきりだろうな〜って感じ」
と答えた。
私の頭の中を読んだのか???と思った。
たしかに夫はつけめんを口にした時に「すごいあっさりしてる」と言っただけで「美味しい!」と一言も言っていなかった。
彼の中でも、麺が納得行かなかったことと、
追加トッピングしたチャーシューが不満だったことを教えてくれた。どうやら同じ考えを持っていたらしい。
ラーメンは100点満点ではなかったけれど
夫と私の味覚に関しての趣向が似ているということを改めて感じ、とっても安心してしまった。
◇◇◇
夫はだいたい私が「美味しい」と言ったものを
200%同意してくれる。
デニーズのキャラメルパンケーキも、サイゼのイタリアンプリンも、スタバのエスプレッソアフォガードも。(横文字の大渋滞)
今までお気に入りの飲食店をたくさん
自分の中でストックして、気分に合わせて
訪れるのがすごくすごく楽しみだった。
チェーン店・個人飲食店問わず、一人で行くことが気にならないし、一人で食事する方が気が楽だとも思っていた。
でもいまは、2人の「お気に入り」を増やす、
つまり共通言語ができる楽しみを知った。
味覚の嗜好が似ていることで、
"より食事を楽しめる"ことができ、
そんな人が夫になってくれて本当によかったと思う。
もちろん相手の嗜好や、意見を受容する寛容な心を持ち合わせることが大切だとも思う。
実際食事の重要度が低い故に、トマトソースのチキングリルを残した先輩は、食事をすることで気分が上がらない人だと思う。そういう人がいるのも事実。
人の嗜好を受容することで今まで知らなかった世界に出会える幸せもあるかもしれない。
それも分かっているけれど、
私は「今日あれが食べたいな」という気持ちが
出来るだけ一致するような夫と一緒に
過ごせることもまた一つの幸せだと思う。
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