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帰ってこれる場所ができた。南阿蘇で過ごした、夏の3週間。

こんにちは!
動物と自然が大好きな25歳のむっちゃんです🐮大学で畜産を学び、今は『家畜食育家』としてイベント企画などをしています。
今年の7月から8月にかけて3週間、熊本県の南阿蘇に滞在していました!今はもう地元の三重に帰ってきているのですが、南阿蘇で過ごした日々が本当に楽しくて。
この旅で感じたことを忘れたくないのと「日本にはこんなに素敵な地域があるんだよーー」って伝えたいので、振り返ってみようと思います。

わたしが南阿蘇に行った理由

「マジでいいところだから、遊びに来て!!」
と、大学時代の友人みやざに誘われたのが始まり。彼女は今年4月に南阿蘇に移住し、『地域おこし協力隊』として活動中。

大学の友達、みやざ!(右)

正直、最初は「長期間行ったとして、することあるん?」と思ったけど、みやざにも会いたいし、とりあえず行ってみよう!と行きの飛行機だけ予約して、南阿蘇に向かったのでした。

草原、牛、山。南阿蘇の風景がキレイすぎる

三重から飛行機で熊本へ。どんな日々が過ごせるんだろう、ドキドキしながら南阿蘇に足を踏み入れました。
まず、みやざの運転する車から見える景色に大興奮。
わたしの大好きな山、そして茶色い牛、あか牛やーーー!

みなさん、牛というと白黒の牛を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。この茶色い牛は「あか牛(褐毛和種)」と言って、日本では熊本と高知にしかいない珍しい肉牛なんです。
広がる草原、広大な山、そこにいるあか牛。コントラストがきれいで、景色を見てるだけで幸せな気持ちになりました。
そして、みやざの家から見える景色もすごい。
家の前に広がる畑。ドアを開ければ遠くに見える山々。

え、最高すぎん?これからどんな日々が過ごせるんだろう。わくわくするな。

水がおいしい!自然の循環を肌で感じる日々

さて、到着した翌日。

「ちょっと水源に水をくみにいくよ」と言うみやざ。水源!?水をくむ!?タンクを持って湧き水が出ている場所までついていきました。
水源に到着して、タンクにお水をいれて持って帰ったのですが
そのお水が、もう、おいしくって。
聞けば、南阿蘇は「水がキレイ」で有名みたい。そしてその豊かな水は、草原や赤牛とも関係しているんだそう。

お水がキレイで感動

南阿蘇は、全国的に見て雨の多いエリア。

降り注いだ雨は、ひろーい草原に浸みこんで、カルデラと呼ばれるお盆のような地形に貯まり、地下水になるんだそう。
そして、その大事な草原を保つために、牛が放牧されているんだって。

「草原を守るために牛がいるんだよ」
「だから水がキレイなんだよ」
出会った南阿蘇の人はみんな、そのことを理解していたのにもびっくり。自然の循環を感じ、日頃から大切にしているってすごいことだなぁと思ったのでした。

道の駅あそ望の郷くぎのにいるあか牛の模型

地域の人と繋がっていくおもしろさ

自然が美しい南阿蘇。人との繋がりもすごく面白かった!
この3週間、みやざにくっつていったおかげで地域の方にたくさん出会えました。
「放牧用の柵を修理しに行くよ!」と誘われ、地元の畜産農家さんたちとワイワイおしゃべりしながら作業したり。


さらに、「明日、知り合いのところも手伝ってくれん?」と声をかけられ、蕎麦の種を蒔くアルバイトをしたりもしました。
こんな風に、どんどん人と繋がっていくのが楽しいー!!
さらにある日は、地域の女性がやっている『移動型マルシェ』に乗って、一緒に町を回りました🚗個人宅や商店の駐車場にマルシェカーを止めると、近所の方が食材を買うためにぞろぞろと集まってきます。
80〜90代の方が多く、お茶を飲みながらみんなでおしゃべり。わたしはこれまで高齢の方とあまり接したことがなかったので、すごく新鮮!「何買いますー?」と何気ない会話が楽しくて、少しずつ地域に溶け込んでいけるようで嬉しかったな。
実はこの移動マルシェ。昨年、地域のスーパーが閉店してしまい、困っているお年寄りがたくさんいたので「ならばわたしが!」と一人の女性が始めたものなんだそう。


他にも、飲みに行った居酒屋さんが「困っている人がいるから、うちで子ども食堂やろうと思ってるんだよね」と話していたり。
人と人がちゃんと繋がっていて、困った時は助け合っている。みんなが地域のことを自分事として大切に考えている。すごいことだと思った。
わたしは今、食や農に関わるいろんなイベントを企画してたりするけど、いつか南阿蘇の人たちと一緒に何か出来たら楽しそう。いろんなイメージが湧いてわくわくしてきたよ~!

畑に行って、土を触ってたら、いつの間にか元気になっていた。


みやざと一緒に畑仕事◎

滞在中はずっとみやざの家に泊まらせてもらっていました。観光地にはどこにも行かなかったけど、すごい楽しくて満たされる日々。気付けば心も体もめっちゃ元気になっていました。
「朝、起きたら草刈りするよ~」
「今日ピーマンできてるから、ピーマンとってきて!」
みやざが耕してる畑に行って、土を触り、野菜を収穫する。自分が育てたわけじゃないけど、野菜づくりに関わらせてもらえてるのが嬉しくて。


収穫した野菜で「今日、何つくる~?」って会話も楽しい。
あぁ、この生活いいな。
めちゃくちゃありがたいな。
そう感じるようになりました。
大学の先輩が遊びに来た日は、みんなで川に遊びに行ったりもして。


夜は「カブトムシを探しに行こう!」と、大人5人で虫かごを持って夜の森へ(笑)みんなで本気の虫取りしました。
なんだか小学生の頃に戻ったみたい!「そういえばわたし、動物や虫が好きだったな~」と久しぶりに思い出せたひとときでした。


そうやって自然の中で過ごしていたら、いつの間にかわたし、めっちゃ元気になってた!!

普段わたしはオンラインで仕事をすることが多いのですが、オンとオフを切り替えるのが難しいなと感じることが多くって。
仕事をしていない時も、頭の中は仕事のことでいっぱい。「明日はこれやらないかん」といつも何かに追われている感じ。失敗すると引きずって落ち込んでしまう……。
ちょっと苦しさを感じることもありました。
南阿蘇に来てからは、日中はいつも通りパソコンに向かって仕事をしてるんだけど、外に出て畑仕事をしたり、友達とごはんを作ったり。


土を触り、楽しい時間を誰かと過ごすことで、頭の切り替えができるようになった気がする。仕事してる時の自分、飾らない素の自分、両方を自分を楽しめるようになった。肩の力が抜けて、今めっちゃ幸せやな〜って感じれるようになった。


だからもし「仕事ばっかりで疲れたな」と感じる方がいたら、一度南阿蘇に来てみてほしいなぁ。たとえ知り合いがいなかったとしても、受け入れてくれる人が、ここにはたくさんいるから!!


月一で地域の交流会を企画してくれる方がいて、どんな人でもウェルカムだから、ぜひ繋がってみてほしいな。

南阿蘇は、帰りたい場所のひとつになった

あっという間に帰る日がやってきました。早かったー!!
3週間しかいなかったのに「いつこっちに住むの?」「またすぐ帰ってくるんでしょ?」と近所のおじいちゃん、おばあちゃんが声をかけてくれて(笑)あぁ、帰ってこれる場所ができたなぁってすごく嬉しかった。
南阿蘇の人は、本当にあったかいし距離が近い。近所の方も、いつも気にかけてくれました。
たくさんの野菜をおすそ分けしてもらったこともあった。
都会に住んでいた時は、誰も自分のことなんて気にかけてくれてないって感覚だったけど、南阿蘇では真逆。いつも誰かが見ててくれる。何かあったら気にかけてくれる。すごく安心感があって、わたしは居心地がよかった。


仕事への考え方も少し変わったかもしれません。一時期は東京で「日本の農業のために!」と思って走ってたけど、ちょっと楽しさが消えかけていたことにも気がついた。

南阿蘇で過ごして思ったのは、わたしは気の合う友達と何かを一緒にやっている方が楽しいんだろうなということ。動物や自然と触れ合うのが、大好きなんだなということ。

今回の旅で、使命感からではなく「楽しいからやる!」っていう気持ちを思い出せたから、これからはその気持ちを真ん中に動いていきたいな。


南阿蘇の自然と人々にたくさんエネルギーをもらったから、これからもまだまだ頑張れそう。南阿蘇に行って、本当によかったーー!
みやざ、誘ってくれてありがとう!!!また遊びに行くね。

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今回のnoteは、執筆をやまくぼさんに依頼しました〜!
私らしさを残しつつ、伝えたいことを文章に起こしてくださり感謝です〜〜!!
【X】
https://twitter.com/yamakubo_she
【note】

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