駐輪場に優しい世界が広がっていた
今日は土曜日。
精神的に一番安定している土曜日。
そんな今日、久々の友達と遊ぶのでギリギリまで服を選んで自転車で駅まで向かった。
平日は歩いて駅まで向かうが、休みの日は自転車を使うことを許している(自分に)。
そんな今日、休日ということもあり、かなり駐輪場が埋まっていた。
ぱっと見、どこが空いているかわからない。
いつも使っている駐輪場は、恐らく限界まで置ける台数を増やしたのであろう、隙間が最低限以下しかない。
普通にガチャコンとはめたくても、両隣の自転車のハンドルが邪魔ではめられない。
一度この状況に遭遇したことがあるが、めちゃくちゃ時間がかかり、最後はヤケクソになってなんとか停めた記憶がある。
蹴り飛ばしたくなるが、もちろん蹴り飛ばしてはいけないし、蹴り飛ばすこともできない。
私が駐輪場に着いた時には、中学生ぐらいの姉妹とそのお母さんらしき人の3人がいた。
お母さんもすごく文句を言いながら格闘していた。
そら機嫌も悪くなるわなあと思いながら、私も必死に格闘していた。
すごくじわる光景だったと思う。
お母さんと姉妹①ペアが無事に自転車をはめ込むことができ、姉妹②は少しでも停めやすい場所を点々としていた。
3人いたら協力できていいなあと思いながら、時間に余裕もないので、ひたすら孤独と闘っていると、お母さんが私に声をかけてくれた。
こっちよけたらいいかな?!こっちかな!とめちゃくちゃ協力してくれた。
「お母さん…泣」と喉まできていたが、グッと堪えて全力でお礼を伝えた。
無事に自転車を停めることができ、電車にも間に合った。
私も困っている人がいたら助けられる人になろうと改めて思った。
終わり方が小学生の作文みたいになってしまった。
気温もめちゃくちゃあったかくなって、お母さんにも優しくしてもらい、身も心もポカポカ温まる、そんな土曜日の始まり。
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