Caesars、MGM、ヒルトン、ハイアットなどの上級会員資格をホテルやカジノの利用なしで$395で取得する方法(2024年時点では利用不可になりました)
はじめに
この記事は2021年6月15日時点の情報を元に、ホテルの上級会員資格の取得方法などを記載しています。
特典の内容や取得条件などは、事業者の都合により変更される場合があります。この記事の内容を実践する場合には、必ず公式サイトの最新の情報を確認してから行ってください。
※2023年4月時点で一部のプログラムに変更があり、Ceasersダイヤモンド→MGMへのステータスマッチはゴールドではなく、パールのステータスに変更となっています。ご注意ください。
この記事について
2021年6月、ラスベガスではカジノやレストランの仕切りも撤去され、経済活動は通常の状態に戻りつつあります。WSOPの開催スケジュールも発表となり、そろそろ渡米を検討されている方も多いのではないでしょうか?
今回は、ラスベガスに滞在するに当たり、少しお得になるホテルの上級会員資格を、FoundersCardという有料会員サービスと、ステータスマッチという制度を利用してホテルの宿泊実績やカジノの利用実績がない状態で取得する方法を紹介します。
この記事の方法を利用することで、少なくとも以下のロイヤリティプログラムで資格の獲得が可能です。
・Caesars Rewards →ダイヤモンド
・Hilton honors →ゴールド
・Wyndham Rewards →ダイヤモンド
・MGM M Life →ゴールド
・World of Hyatt →エクスプローリスト
上級会員になるとなにがお得なの?
ホテルの上級会員の特典は、各ホテル事業者のロイヤリティプログラムによって異なりますが、ホテル宿泊時の割引、宿泊やレストランの利用でもらえるポイントの増額、ホテルの部屋のグレードアップ、チェックインやレストランでの優先レーンが利用可能などの様々なメリットがあります。
Caesars Rewards
Caesars Rewardsはラスベガスのカジノグループ、シーザーズグループのロイヤリティプログラムです。シーザース・パレスやWSOPの会場でおなじみのリオなどの、ストリップ大通りの定番ホテルの他、米国・カナダの合計50を超えるCaesars系列のホテルで利用可能です。
利用可能なホテル
Caesars Rewardsダイヤモンド会員の特典
ラスベガスのホテルは、近年ホテル代とは別に1泊$30~40程度のリゾートフィーという謎の費用がかかるため、リゾートフィーが無料になるというのは非常に大きな特典です。
また、昨年まではバハマのアトランティス ホテルやドバイのブルーウォーターホテルでの無料宿泊も利用できたのですが、現在は今回紹介するTIAR CREDITを使わずにダイヤモンド会員になる方法では利用できないようです。
Hilton Honors
Hilton Honorsは日本を含めた世界各国で展開するヒルトン・ホテルズ&リゾーツのロイヤリティプログラムです。ラスベガスにも20以上のヒルトン系列のホテルがあり、今年開業予定のリゾートワールドラスベガス内にもラスベガスヒルトン、コンラッド、クロックフォード(LXRホテルアンドリゾーツ)などのヒルトン系列の新ホテルができる予定です。
利用可能なホテル
Hilton Honorsにはメンバー、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドの4つの会員が有り、滞在支払$1ごとに最低5ポイント獲得可能なポイントを規定数取得するか、暦年内に規定の宿泊数を達成するとランクアップが可能となります。
Hilton Honors ゴールド会員の特典
他のホテルのロイヤリティプログラムと異なり、「すべてのホテルでの朝食無料サービス」があることがHilton Honorsの大きなメリットです。2名1室の宿泊の場合は2名分の朝食が無料になります。
Wyndham Rewards
Wyndham Rewards世界9000を超えるホテルを持つホテルグループのウィンダム ホテルズ & リゾーツのロイヤリティプログラムです。日本ではあまり知名度は高くないですが、実は静岡にウィンダムグランド淡島、ウィンダムガーデン長泉という2つのホテルがあります。
利用可能なホテル
Wyndam Rewardsの会員レベルはブルー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの4種に分かれており、ダイヤモンドになるためには通常24泊の宿泊が必要になります。
Wyndham Rewardsダイヤモンド会員の特典
Wyndham Rewardsではダイヤモンド会員が最もグレードの高い会員のため、一番安い部屋で予約しても、空室のある場合にはスイートルームにアップグレードされる可能性があります。
M Life
M Lifeはラスベガスの有名カジノのベラージオやアリアなどを運営するMGM RESORTSのロイヤリティプログラムです。ラスベガス以外でもアトランティックシティのボルガータ(Borgata Hotel Casino & Spa)など、米国内のMGM系列のホテル・カジノで共通のロイヤリティプログラムが使えます。
利用可能なホテル
ゴールドの会員資格を得るには、通常カジノやホテル宿泊などで獲得できる貯まるTierクレジットが75000Tierクレジット(2021年は60000クレジット)が必要となります。
M Lifeゴールド会員の特典
Caesars Rewardsのようにリゾートフィー無料などの特典はつきませんが、何かと並ばされることが多いラスベガスでは便利な特典が多いです。
World of Hyatt
国際的なホテルブグループ、ハイアット ホテルズ アンド リゾーツのロイヤリティプログラムです。ハイアット、アンダーズなどのブランドがあります。ラスベガスではハイアットプレイスが2カ所あるのみですが、MGMと提携しているため、M Life加盟ホテルの利用でポイントが貯まります。
利用可能なホテル
エクスプローリストの特典
World of Hyattのエクスプローリストはクラブラウンジやハイアット系列ホテルでの朝食無料などはつきませんが、スモール ラグジュアリーホテルズ オブ ザ ワールドに加盟しているホテル(例えば東京だと東京ステーションホテルやホテル雅叙園東京)で朝食無料などの特典があります。
手順1 Founderscardに加入してCaesars RewardsとHilton Honorsの上級会員資格をゲット
FoundersCardはアメリカの起業家向けの有料会員サービスで、簡単に言ってしまうと年会費を払うと旅行やライフスタイル、ビジネスに使える様々な福利厚生を受けられるサービスです。
カードと名前がついていますが、クレジットカードなどではなく、一応審査はあるようですが、個人事業主として登録すればだれでも契約可能です。今年契約した場合、例えばこのようなメリットがあります。
■ホテル関連の特典
・Caesars Rewards
-2022年1月末までのダイヤモンド会員のステータス付与
・Hilton honors
-2022年3月までのゴールドステータス付与
・Marriott Bonvoy
-90日以内に15泊するとプラチナエリートになれるステータスチャレンジ
・提携ホテルでの割引
-ペニンシュラ、マンダリンオリエンタル、Wなどの提携ホテルでの優待
■航空会社関連の特典
・キャセイパシフィック
-マルコポールクラブ シルバーステータス付与(ワンワールドアライアンス ルビー)
・ヴァージンアトランティック
Flyng Club シルバーステータス付与およびゴールドへの昇格条件緩和
・提携航空会社航空券の割引
ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス航空、シンガポール航空などでの航空券割引
■レンタカー関連の特典
・Avis
-利用料金25%オフ、Preferred® Plus 会員資格付与
・Sixt
-利用料金15%オフ、Platinum会員資格付与
・Harz
-利用料金20%オフ、Five Star会員資格付与
■ビジネス関連の特典
・DELLやLenovoなどでの最大40%オフ
・各種ビジネス向けWebサービスの割引
-Zendesk、Skillshare、Zoom、Office 365、Shopify、Adobe Creative Cloud、Salesforce Essentials、1Password、Dropbox、Slackなど
年会費と割引
FoundersCardの通常年会費$595ですが、すぐに支払いをせず会員登録だけしておくと、たいてい割引のオファーが届いて年額$395で契約可能です。
すぐに登録したい場合は下記の紹介リンクから登録することで、初回登録時点より$395で登録することができます。
登録後の流れ
登録が完了したら、FounderscardのサイトにログインしてCaesars Rewardsのアップグレード申請を行います。申請時にCaesars Rewardsの会員番号が必要になりますので、Caesars Rewardsの会員登録をしていない場合は先にWebサイトより登録を行ってください。
Founderscardへの申請が完了すると10日程度でアップグレードが完了した旨メールが届きます。ログインしてステータスを確認しましょう。
Hilton honorsも同様にアカウントを取得してFounderscardのサイトより申請を行えばゴールドにアップグレードされます。
手順2 ステータスマッチを利用してWyndam Rewardsの資格をゲット
ステータスマッチ(ティアマッチ)とは、他のホテル・カジノのロイヤリティプログラムの上級会員に、自社のロイヤリティプログラムの同等レベルの会員資格を付与する制度です。
提携しているホテルグループ間で会員を共有して囲い込みを強める、もしくはライバルホテル・カジノグループの上級会員の資格を持っている優良顧客を自社のグループの顧客にするなどの目的で行われています。
Caesars RewardsとWyndham Rewardsも提携サービスとして、お互いの会員ステータスのマッチングを行う制度があります。
手順1で取得したCaesars Rewardsダイヤモンドを、公式サイトよりWyndham RewardsダイヤモンドでマッチングさせることでWyndham Rewardsダイヤモンドの資格を獲得出来ます。
手順3 M life Rewards Tier Matchを利用してM Life ゴールドの資格をゲット
M lifeでは現在、2022年1月31日までライバルのカジノグループの上級会員とのステータスマッチを行うTier Matchを全米のカジノで行っています。
この手順のみ、オンラインでできないため、一度実際にアメリカのMGM系列のホテルを訪れ、カジノのデスクでステータスマッチを行う必要があります。
対象のカジノやロイヤリティプログラムは公式サイトで公開されていますが、ラスベガスのあるネバダ州の場合、Caesars RewardsのダイヤモンドとM Lifeのゴールドとマッチングすることができます。
手順4 World of Hyatt Tier Matchを利用してWorld of Hyatt エクスプローリストの資格をゲット
MGMとハイアットもCaesars/Wyndamと同じようにロイヤリティプログラムの提携を行っており、会員資格のTier Matchを行っています。
M Lifeのゴールド以上の会員はWorld of Hyattのエクスプローリストとマッチング対象となります。
M Lifeにログインしてオプトインすることで、World of Hyattの上級会員資格を獲得することができます。
獲得した上級会員資格を翌年以降も継続する裏技
ここまでに紹介した方法で、様々なホテルの上級会員資格を獲得することができますが、通常上級会員の資格は、期限内に会員資格を維持するためのポイントや宿泊数を獲得できなければグレードダウンしてしまいます。
ただし、今回紹介したホテルの上級会員のうち、Hilton honorsを除いた4つについては、現在のプログラムの変更がない限り、ほぼ永続的に資格を持ち続ける方法が存在します。
上級会員資格の期限のズレを利用した再ステータスマッチ
ホテルロイヤリティプログラムはそれぞれ有効期限が異なります。例えばWyndham Rewardsの有効期限は12月末まで、Caesars Rewardsの有効期限は、毎年1月末までです。実はこの期限のズレを活用して、期限が切れた直後に再度のステータスマッチを行うことができるのです。
毎年12月31日にWyndham Rewardsの有効期限が切れたら、1月1日にCaesars Rewardsから再度ステータスマッチを行います。1月31日にCaesars Rewardsの有効期限が切れたら2月1日Wyndham Rewardsから再度ステータスマッチを行うことで、それぞれもう1年ダイヤモンドの資格を持つことが可能となります。あとはこれを毎年繰り返すだけです。
M LifeとWorld of Hyattも同様に対応ができますので、毎年1月31日にM Lifeの期限が切れたらWorld of HyattのアカウントからTier Matchを行い、2月末にWorld of Hyattの期限が切れたらM LifeからのTier Matchでエクスプローリストに戻すことができます。
※Hilton honorsのみ、相互のステータスマッチキャンペーンがないため、継続のためにはFounderscardの契約更新もしくは、ステータスマッチ後、90日以内に規定宿泊数を達成するチャレンジを行う必要があります。
最後に
この記事では詳しく書きませんでしたが、今回紹介しているホテルやカジノ以外でもステータスマッチを行っているカジノやホテルは結構あります。
例えばイギリスのCaesars系列のカジノを訪れた際には、Caesars RewardsとCaesars Rewards UKのステータスとマッチさせたり、全米のHardRock Casinoのステータスとマッチさせたりすることも可能です。
FoundersCardの年会費$395は結構高いので、毎年更新する前提だと「ものすごくお得」というほどではありませんが、1年だけ契約して更新せず、あとはステータスマッチで毎年上級会員資格を維持する想定であればかなり費用対効果は高いと思われます。今年ラスベガスに行く予定がある方は、検討してはいかがでしょうか?