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保育園時代の素敵な先生
27歳ごろ、実家の使いで菩提寺であるお寺さんに伺った時の事です。私の同級生のお宅でもありますので、法事ではその人(なお君)にお経をあげていただいたこともあります。なお君も子供の頃から立派な方ですが、そのお母さんがまたすばらしい方です。
お寺は保育園も経営していてそこの保育園に徒歩で通いましたが、なお君のお母さんはそこの保育士でした。イライラしたり、怒ったりというところを見たことがありません。いつも素敵な笑顔で優しく接してくれる美しい先生でした。その先生は「まき先生」といいます。
まき先生は、卒園してから20年以上経つ私に会うなり、とびきりの笑顔で「みっちゃ〜ん🥹」と、幼稚園時代の呼び方で呼び、優しくハグをしてくれたのでした。嬉しいやら少し恥ずかしいやら、まき先生はとても素敵な先生だと思っていたのでなんだかドキドキとしてとても嬉しい気持ちになりました。こんなに時間が経っているのに可愛がってくれているんだ❣️と、感動してしまいました。まき先生は昔のようにお美しい容姿をしていました。違うのは保育士さんの格好ではなく、お寺の作業着である作務衣を着ていたこと。優しい声と笑顔は昔のままでした。
今の近況などお話したように思いますが、先生が顔を覚えていてくれて当時のまま名前を呼んでくれたことがこの上なく嬉しく思いました。
まき先生は、様々なご事情で、夫であるなお君のお父さんと共にお寺を継ぐために遠方から仕事をやめてお寺に入られたと聴いています。
実家のお墓参りに行くと、まき先生をお見かけすることがありますが、いつも心の中で合掌したいような気持ちになります。
長い時が経っているのに先生が覚えていてくれること、とりわけ名前まで覚えていてくれることって最高に嬉しいことです。ふと、その先生の事を思い出したので書いてみました。