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先生を困らせた話

それは高2の古文の時間だった。源氏物語のところで、国語のF先生が突然私をあてて、「よこやんさんにとっての光源氏は誰ですかな?」と質問したのだ。
 突然当てられて、意味を解さず唐突に答えたのが、「んーっと、◯の宮(皇族の名前)」
と言うと少し間をおいて教室内はざわめき、「何言ってるの⁈よこやん?頭大丈夫?」と皆んなの心の声がきこえてきた。
「そんなに変なこと言ったかなー?」と思ったが、先生もその答えにどう答えて良いか分からず「んー、そうですかな?
」と、突拍子もない答えに苦し紛れに返してくれた。
 多分先生は、「あなたにとっての素敵だと思う人はどんな人か?」という意味で質問したのに変なことを私が答えたのだと思う。「源氏物語なんだから舞台は今でいう皇室のことでしょうよ。」という事から思いついたのだ。決してそれ以上の意味はない。
時代が時代なら不敬罪で罰せられたかもしれない。
 これは後で優秀な友達と話したら相当変な答えだと言われたので、国語のF先生には困らせてすみません、と言いたい。因みにその優秀な友達は国語の先生になった。

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