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梅雨直前のテント泊八ヶ岳全縦走_DAY3

テント泊縦走最終日の3日目です。
前日のお話はこちら

今回歩いたコースはこちら

1日目:観音平→編笠山→権現岳→赤岳→【行者小屋】

2日目: 【行者小屋】→横岳→硫黄岳→天狗岳(東・西)→【青苔荘】

3日目:【青苔荘】→茶臼山→縞枯山→北横岳→双子山→蓼科山→蓼科山登山口

これまでの2日間はなかなか思い通りに行程を進めることができませんでしたが、3日目は比較的平和に過ごすことができました。

最終日のタイムリミット

縦走で困るポイントの一つが交通手段。
今回は登山口の観音平まで車でアクセスしているので、下山後に車を回収する必要があります。
私たちはバス→電車→タクシーを乗り継いで車を回収することを計画
下山口は蓼科山登山口に設定していますが、ここにはバスが来ないため約50分歩いた先のバス停石臼台別荘地まで歩く必要があります。
(蓼科山登山口にも一応バス停がありますが、GW中に1日1回くるだけのようなので実質ないものと一緒です笑)
そのバスの最終が17:06なので最終日のタイムリミットは蓼科山登山口に16:00と設定しました。

今回車回収に使用した交通機関
石臼台別荘地→茅野駅:バス(北八ヶ岳ロープウェイ線)
茅野駅→小淵沢駅:電車(JR中央線)
小淵沢駅→観音平(タクシー)

この手段を選ぶメリットは一つだけで運賃です。お金持ちの方や3人以上でのパーティー場合は蓼科山登山口に直接タクシーを呼んだ方が時間の制限もなく、かつ短時間で早く車の回収にいけるのでそちらの方がおすすめです。

まさかの雨

暗闇を出発するのも3日連続となれば慣れたもの。
最終日も2時に起床し、各々テントで食事をとった後3時に出発できるように準備をしました。

前日の確認不足でテントにつけられたタグの返し場所がわからなかったので、施錠されている外置き冷蔵庫に括りつけて青苔荘を後にします。

暗闇の青苔荘から出発


白駒池周りの整備された森を抜け、昨日歩いた国道を戻りながら徐々に体を目覚めさせていきました。前日のようにいきなりの登りではないので足取りは軽やかです。

しかし予報に反し雨が降りはじめ、気温も低く体が温まりません。
国道を歩き終えて麦草峠から登山道に戻ってもしとしとと雨は降り続き、霧に囲まれているような状況になってしましました。

茶臼岳に向かう登山道は一直線の急登で2日間の疲れがたまった身体には堪えます。
あたりは終始ガスっていたので茶臼岳、縞枯山の展望台はスルー。
明るくなる時間になっても日が厚い雲に隠れ薄暗いままで気温も上がりませんでした。

霧に囲まれ、雨に打たれながら進みました

優しい北八ヶ岳

体温が上がらず中々調子が出ないので、縞枯山山頂付近で軽い食事休憩。
寒さに震えながら食事をとっていると進む方向の空にわずかに青空が見え始めました。
縞枯山の急な下りを終えるとそこは笹に覆われた平地で木道が備えられており、安定した足場に気分もあがります。

空が少し明るくなってきた。

木道を進むとすぐに坪庭へ
こちらも観光地化されて整備された平地なので軽やかに進めます。天気も体力も回復し横岳までは順調に進むことができました。

横岳の山頂からは今まで歩いてきた八ヶ岳が一望 ここまで来た達成感をかみしめる

ラストスパート

北岳から蓼科山をみると、その高低差にやる気を削がれますが、最後まで頑張ります。

蓼科山登るためにはかなり降ってからリスタートする必要がある

横岳から亀甲池までの下りはほとんど事前情報を入れていませんでした。
地図からある程度距離が長いことはわかっていましたが、南八ヶ岳と比較すると優しい北八ヶ岳エリアなのでそれほど心配する場所でもないと思っていたからです。

実際の登山道はというと危険個所こそありませんが樹林帯を通る急な下りで、ところどころに残雪もあり、ペースを上げることができずにかなり苦戦しました。

天気もすっかり晴れ気温もどんどん上がったため、水の消費量が増えて行きました。

かなりカラカラになっていそうな亀甲池

双子池までは苔が生い茂る道を少し登みます。
綺麗で幻想的なエリアでしたが、3日間の疲れがたまっている中での微妙な登りが妙に腹が立ち、純粋に景色を楽しむことができませんでした。

かなり綺麗な樹林帯なので心と体力に余裕がある時にまた来たい。
双子池は非常に綺麗で泳いでいる魚がたくさんいた。

双子池を眺めながら歩いていると双子池ヒュッテすぐに到着。食事にありつき、最後の双子山、蓼科山に備えたかったのですが。しかしぱっと見た感じ食事はやってないようでした。以前蓼科山に登った際に大河原峠にお店があった記憶があったので、そこで何かしらありつけるだろうと必要最低限の500mLのドリンクを1本のみ購入し先に進みます。

双子山山頂までの道は肩以上の高い笹薮に覆われていて足元も見えずににイラつきもしましたが、そんな登山道とは対照的に山頂は開けていて、すごく気持ちいいです。

開けていて眺望も良い

予想外の大河原峠

足早に大河原峠につき、あたりを見渡しましたがやっている店が見当たりません。
後に調べてみて確認したら大河原峠にあったカフェは2022年度は臨時休業中でした。

残りの水分がわずかでしたが、山頂までの道中に2つ山小屋があることは知っていたので、閉まっていないことを祈り、先に進みます。
蓼科山は以前登頂済みの山だったが、疲れもあり最初の急登がかなりつらい。
3日間中で最も汗を流しながら、なかなかのペースで進み蓼科ヒュッテに到着しました。

時間的にはあまり余裕はありませんでしたが、満足な食事がとれていなかったのでチャーハンを注文。無事飲み物も補充することができました・

テンション爆上がりで食べたチャーハン

最後の山頂

最後の岩場の急登に挑みます。
岩場は急だがそれほど長くない工程なので
比較的スムーズに登ることができました。

その後蓼科山山頂へ到着。最後の山頂で達成感を感じつつもバスの時間もあるのでゆっくりしている時間は無かったので記念撮影を済ませて、そそくさと降ります。

蓼科山山頂から見える八ヶ岳連峰
足元に転がる蓼科山のプレート

家に帰るまでが登山

女の神茶屋までは急勾配の区間が長く、こちらから登るのは相当つらそうだなと感じました。

初めは大きな岩が転がっている上を進みます。足元はしっかりしていますが高度感は中々。
冷静に下りれば問題はないですが、最後の山頂を終えていた後だったので気を引き締め直します。

岩場を過ぎると急な下りが始まり、疲れも相まってペースがなかなか上がりません。
時間制限に焦りながらも休憩をはさみながらなんとか16時ピッタリに登山口まで下ることができました。

無事下山
バス停まで歩いている時にあった湧水
キンキンに冷えておりとても美味しい
別名 天然のハッピードリンクショップ
小淵沢駅→観音平で乗ったタクシーはマウンテンタクシーでした。

おわりに

2泊3日にわたる八ヶ岳縦走はこれにて終了
ひたすら3日間山に登りつけるのは初の体験で反省点も色々あり、自分の今の登山レベルを再確認するいいきっかけになりました。

八ヶ岳エリアは日帰りでも小屋泊でもテント泊でも楽しめるし、首都圏からのアクセスもGood。
初心者でも上級者でも楽しめるエリアだと思うので非常におすすめです。

いつか今回と同じ工程をもっと軽量化して、体力もつけて1泊2日で達成したいなと思っています。

あと白駒荘は絶対泊まる。



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