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Campus Everywhere 作戦会議 「Vol.2 移動と定点」議事録

 作戦会議Vol.2では、ゲスト大竹さんの話を聞き、社会的なポジションが移動することと、定点を決めそのコミュニティを"耕す"ことについて、考察しました。



BONUS TRACK LOUNGE @下北沢

Ⅰ. 「Vol.2 移動と定点」議事録

【概要】

◉日時:2024年6月23日(日)14時〜16時(開場13:30)
◉場所:下北沢BONUS TRACK LOUNGE
◉参加費:無料(高等教育関係者:2,000円 一般:3,000円)
◉参加対象者:大学生、高校生、大学関係者など
◉参加者数:3名
◉主催:Campus Everywhere実行委員会

◉司会進行
 横山真輔 株式会社ウニベル 代表

 早稲田大学商学部卒業後、(株)電通入社。新聞・テレビ部門に約10年在籍し、メディアバイイング・プランニング・イベント等の企画立案や運営を経験。その後コーポレート部門にて、業務会計・財務や内部統制業務に従事。2023年4月に広島大学人間社会科学研究科教育科学専攻教育学プログラム高等教育学コース博士課程前期に進学。TOKYO STARTUP GATEWAY 2023セミファイナリスト。

Campus Everywhere構想推進座長 横山真輔

◉第2回目ゲスト
 大竹悠介
 
埼玉県所沢市出身。 早稲田大学文化構想学部社会構築論系を経て、早稲田大学大学院政治学研究科で地域ジャーナリズムを研究。修了後は、広告代理店で営業を、国際映画祭の運営会社でWEB広報やオウンドメディアの企画・編集を担当。現在は大手総合ディスプレイ会社で地域連携と事業開発を担当する。
一方、大学時代に墨田区商店街の活性化に携わったことをきっかけにミクロな人間関係で人が育ち育てられる社会を理想と考え、地元の魅力的な人や事をつなぐプロジェクト「西埼玉暮らしの学校」の主宰や、西所沢での古書店「Saturday Books」の運営など、既存の枠にとらわれない活動をしている。

第2回ゲストスピーカー 大竹悠介 さん

◉スケジュール
 14:00 - 14:10   アイスブレイク、Campus Everywhere構想紹介
 14:10 - 15:20   セッション1「移動と定点」
  ◎ゲストスピーチ 大竹悠介さん
  ◎ディスカッション「大竹さんに迫る」(後述 Ⅱ)
 15:30 - 15:50   セッション2「ポストイット・セッション」

  ◎大竹さんの話を聞いて何が一番刺さりましたか。
  ◎あなたと大竹さんを比べて同じ点と違う点をあげてください
 15:50 - 16:00   クロージング(後述 Ⅲ)

【作戦会議を始めるにあたって】

心がまえ
 ◎会話のキャッチボールを(相手の話をきちんと聞こう)
 ◎上手くしゃべる、上手にアドバイスする、正解を出すは、どれも不要
 ◎勇気付けるような発言を

禁止事項
 ◎自慢話をしない
 ◎否定しない
 ◎他言しない

Ⅱ. 大竹さんに迫る

ゲストスピーカーである大竹さんの移動歴を、大きく「大学まで」と「社会人から」に分けて話を聞きました。

[学生時代編]

前半は、大学4年生の時に参加した東日本大震災のボランティア活動に参加したことや、自分経営ゼミ受講、大学院政治学研究科ジャーナリズムコース進学、地域経営ゼミ受講、上越タイムス社でのインターン等々、学生時代のエピソードを聞きました。

  進路ってドカンと決まるものでもないんです

大竹 2011年、東日本大震災の発災と就職活動での挫折が重なって、進路についてモヤモヤと迷い考える時間を過ごしていました。そんな時に友人に誘われて、石巻市で復興のための事業を起こした方に会いに行きました。そこで見聞きしたことから影響を受けて、進路の方向性を修正するようになりました。

横山 それは、その人に会いに行くという、移動からはじまってますね。

大竹 そうですね。それをきっかけに、修正しながら、考えながら、徐々に徐々にです。もちろん、移動した先で色々な人に会います。その中で、それまで自分の中で凝り固まっていた考えのようなものが崩れ、視野が広がっていったのだと思います。そして、2012年4月に大学で「自分経営ゼミ」という科目を受講しました。横山さんも受講されたことがある、友成先生*の授業です。

*友成真一(ともなりしんいち):早稲田大学理工学術院教授。元社会連携研究所所長。大分県生まれ。京都大学大学院工学研究科修了後、通商産業省(現・経済産業省)を経て2002年より早稲田大学。専門は「地域経営」「行政経営」「自分経営」「環境経営」「環境政策」「エネルギー政策」。

  二つのゼミから学んだこと

横山 結果、こうして我々を繋いでくれた友成教授ですね。その授業について少し補足すると、「自分経営ゼミ」って、名前だけ聞くと怪しい感じもしますが、学部、学科、学年を問わず、学生がひたすら夢を語り合うという授業でした。ただし、社会的にどうなりたいとかではなく、素の自分がどんな夢を叶えたいのか、という「夢」です。

大竹 大学院生や、社会人も混じっていましたね(笑)。

横山 訳分からないというか、凄い時間でした(笑)。

大竹 大学院に進学してからも、そのゼミの延長で、同じ友成先生の「地域経営ゼミ」に参加することになりました。このゼミは、早稲田大学と墨田区との包括協定の下、学生が地域活性に取り組むものでした。私の場合は、キラキラ橘商店街という商店街に入ったのですが、下町の人と人との人間関係から、親や学校の先生だけではない「斜めの人間関係」で人が育つことに気付くことができたのだと思います。地域ができること、の一つですね。

横山 それが、地域に関心を持つきっかけになったのですね。

大竹 はい。この時、自分の中で、OSの転換というか、パラダイムシフトが起こりました。

横山 それはどのような。

大竹 まず、「世の中に認められよう」という承認欲求から、「目の前にいる人を大切にしよう」への意識の変革が起こりました。
そして二つ目が、「過去でも未来でもなく、現在に集中しよう」という考えです。未来のために現在を犠牲にする、資本主義も基本的にそういう傾向にあるのですが、そうではなく「現在を充実させた先に未来がある」という思考です。この考え方は、「自分経営ゼミ」の根底思想に近いですね。

横山 確かにそうですね。

大竹 「自分経営ゼミ」では頭で理解し、「地域経営ゼミ」では体感して腑に落とすという構造になっているのですね。

たなかい 自分も現在、大学で地域活動をする機会があって、その度毎に色々と感じることがあります。「地域ができること」、とてもよくわかります。

大竹 根本にあるのは、世の中に対して発信するような「1対多」の構図ではなく、「1対1」で贈り合って豊かになろう、という思想です。そのことを地域から教えてもらった気がします。

  インターン@上越タイムス

横山 翌年度には、新潟県上越地域で地域紙を発行する上越タイムス社にインターンに行ってますね。

大竹 はい。大学院の必修カリキュラムとしてメディア企業へのインターンシップがあったのですが、ローカルメディアに関心があったので、地域規模で新聞を発行する会社を自己開拓しました。ジャーナリズムだけではなく、マス作りの視点で見てみたいと思ったんです。
で、2週間のインターンを終えて東京に戻ってきてから、東京に住む上越出身の方々にインタビューして記事を掲載する、という企画を提案したら、採用していただきました。これは、自分の企画が初めて仕事になった経験です。

横山 もうインターンの枠ではないですね。

大竹 そうですね。原稿料をいただく仕事でした。それまでは仕事ってすでにあるものに(自分が)当てはまっていくというイメージがありましたが、仕事を作る、そしてそれが面白い、と思えた経験でした。自己肯定を得る体験ですね。

横山 それは、大学生では得難い経験ですね。アルバイトでもなかなか無いです。

大竹 はい。この後、修士論文に「新聞社の地域貢献」というテーマで書くのですが、この経験はそこに繋がっていきます。

  地域に入って得られるもの

なお 私は、高校生の時に商店街での街づくりに関わる機会があって、そもそも人がいない状況において、高校生にはできることに限りがあることを実感しました。大学に入って、引き続き地域活性化に関わっていきたいと思っていますが、具体的な活動が見えていない状況なので、今、色々なお話を伺って、これからの4年間が楽しみになっています。

はるま 地域の良さって、ひとことで言うと何ですか。

大竹 やはり「学びの場」ですかね。仕事だとどうしても上下関係がつくので、フラットになるってなかなか難しい。一方で、地域はフラットな人間関係が築ける……、まあ、そうでもない地域もありますけど(笑)。

横山 まあ、例外もある(笑)。

大竹 はい。例外は置いておいて……、人間関係がフラットだと循環しやすいんですよ。年上から年下に流れるだけではなく、年配の方でも若い人から学ぶことができる。学び合いができるんです。その循環関係の中で人が育つ。その構造が地域の良さだと思います。

横山 むちゃくちゃいいですね。地域。

はるまさん・なおさん

  承認欲求の満たし方?

がく OSの説明のところで言われていた「世の中に認められよう」という視点って、世の中を見ているようで自分のことしか見ていないですよね。一方で、「目の前にいる人を大切にしよう」という視点は確実に相手に向かっている。ここには180度転換があると思いますが、それは、地域経営ゼミで、肩書きを通さない、リアルな人に触れたからですか?

大竹 そうですね。きちんと触れるって大切だと思います。「世の中に認められたい」って、目の前の人から承認されてこなかったからなんだと思うんですよ。結局、自信のなさの裏返しだなって。

がく なるほど!

大竹 普段から身近な人に承認されている経験が豊かな人って、わざわざそこを取りに行かないですものね。それって何かと言うと、結局、愛なんですよね。だから、リアル充実している人はギスギスしていない。ミクロな関係性が欠けているからこそ、社会的地位や経済的な成功などマクロな承認を取りに行きたがる。

横山 その通りですね。面白いです。

大竹 あと、承認欲求って、誰かが作った既存のロールに自分を当てはめてても満たされないんですよね。自分の考えで身を投じるから世界が開ける。でも、一人で自分のことを考えていても、簡単に答えが出るものではないですよね。だから、目の前の他者に集中するんです。「自分」って、他者との関係性によって生まれるものだから。今、学部生の頃を振り返ると、一生懸命「アピールしなきゃ」って思ってた気がします。けれど、そうじゃないんですよね。聞くことと話すことは、9対1ぐらいでちょうどいいって思うようになりました。

[社会人編]

後半は、本業から副業まで、社会人になってからの紆余曲折に関する、興味深いエピソードです。

  やはりブラックですか?

大竹 社会人としての第一歩は、広告代理店でした。学生時代の地域に関わる経験から、いわゆる取材する仕事ではなく、企画を作って人の交わりを作る仕事がしたいと思ったんですね。ただ、就職してみたら、そこは、すっごい(!)日本型企業でした。しかもプランナーじゃなくて営業職(笑)。自分が大事にしていた価値観と真逆で、苦しみました。ピラミッド型の組織において「兵隊は考えちゃいけません」的な。

がく 労働時間も長かったりしたんですか?

大竹 そうですね。会社の照明は、夜11時になると一斉に消されるんですけど、消されたら付け直して働く、みたいな。

がく 11時から仕切り直して働く?!

大竹 はい(笑)。ただ、自分的には、労働時間が長いことより、人間関係や社風が合わないことが苦痛でした。情報格差を利用してビッグマウスをかまして仕事を取ってくる、みたいなやり方も。まあ、いつまでもそういうのは通用しないので、如実に仕事は取れなくなっていたのですが、上の先輩方はそのやり方を変えようとしない。若い社員は先輩の言う通りにやるから、仕事が取れない。

がく その会社は、一般的に聞いたら、多くの学生が就職したいと思うレベルの企業だと思うのですが、学生時代の経験を通じて他の価値観が見えていたから、1年でそこを辞めることができたんでしょうか?

大竹 その会社しか知らなければ、「もう無理!」って思っても、「いやいや、順応しなきゃ」って頑張って、挙句、病気になってたかもしれないです。

がく そこで順応できるのも能力だと思いますが、もったいない気もしますね。

大竹 昭和の高度成長期だったらそれでもよかったのかもしれないですけど、働き方は変えていかなければいけないですよね。

がく 中からそれを変える、という可能性は?

大竹 それは、超難しいですね(笑)。特に下っ端は何の発言力もないですから。

  ブラックとの決別、の後

そのあと、半年間くらいプー(プータロー)したあとで、就職しました。映画祭の企画などをやっている会社です。就職した1番の理由は、金銭的にかなり(!)やばかったからです(笑)。
幸いなことに、その会社では、自分の企画を社長に提案したり、小さな一事業部を任されたりして、好きなことをさせていただきました。
ただ、一方で、地域へのこだわりは持ち続けていました。自分のいる場所も地域だよなって考えたり、少しづつ人とのつながりも増えていったりしました。副業としての「Saturday Books」を始めたのもこの頃ですね。
その後は、2022年に「さとのば大学」の事務局に移って、2023年6月に、今勤めている空間づくりの会社が地域創生をできる人材を募集していたので、転職しました。面接で話した、それまでの地域に関する活動や「Saturday Books」などのエピソードを面白いと思っていただけたから雇ってもらえたところもあるので、この出会いも巡り合わせなんですよね。

横山 元をたどれば、学生時代の「地域経営ゼミ」につながっていく。

大竹 そうですね。色々な積み重ねがあって今につながっています。

横山 「Saturday Books」などのお話を聞いていると、時々、忘れそうになりますけど、週5日働いてるんですよね。

大竹 はい、働いてます(笑)。

はるま 仕事の傍ら、新しいことをはじめようと思ったきっかけは何ですか?

大竹 きっかけというよりは、学生時代から地域への関心を持ち続けていて、あるタイミングで背中を押された、と言った方が近いですね。仕事って、基本的に自分のために用意されているものではないんですよね。会社の従業員って、自分で仕事を作るというよりは、時間や労働力をクライアントワークとして売る側面の方が大きい。だから、会社の仕事とは切り分けて「マイプロジェクト」を持ったという感じです。
ただ、今の会社では、やりたいことの純度が高く働けているのかなと思います。今の仕事は、かなり自分がやりたいことに近いですね。「君のアイデアや関心を全投入してくれていい」って言ってくれる職場にハマることができたって、かなり幸せなことだと思います。多分、社風なのでしょうけど。

たなかい 現在の会社での具体的な仕事内容を教えていただけますか?

大竹 今取り組んでいるのは、能登半島の復興支援関連です。震災によって壊れた建物、江戸や明治に建てた建物が解体されて、このままだと焼却処分になってしまうのですが、とてももったいないことなんですよ。だから、回収・修復して、新しい建築物に再利用する。それは、能登の風景を残すことでもあるし、能登から来た古材を東京でモニュメント的に使えば能登と東京の交流にも繋がるんです。ちなみに、これも自分が企画・提案したものです。

横山 たなかいさん、かなり頷いて聞いてますが、今のお話は相当ぶっ刺さってますね(笑)。

たなかいさん

  不信と信用の両立

大竹 社会人になってもうすぐ10年経ちますが、色々な経験を通じて、社会や人間の良い面、悪い面をそれぞれ知ることができたのも大きかったなと思います。

横山 それも経験の蓄積ですね。

大竹 はい。学生時代に読んだ教育学の本に「批判的信用」って言葉があって、

横山 批判的信用ですか。

大竹 人間って、信用もできるし裏切られもする。それらを全部ふまえて、総合的に人を信用する。不信と信用の両立なんだというお話です。

がく 面白いですね。普通は、いい関係にあるから人が好きになって、裏切られたら嫌いになる。で、嫌いになる体験がどんどん重なっていくと、最後には「人間なんて嫌い!」ってなると思うのですが、裏切られることもひっくるめての「人が好き」って、視野が大きいです。

大竹 ひょっとしたら、諦めなのかもしれません。人間って所詮そういう弱いものっていう。もちろん、その一方で信用できる面もある。両面共あるんですよね。信用できるものか、できないものか、結局、人と接するときにどちらに軸を置くかなので、自分は前者でいようと。

がく それって、他者と自己の線引きがきちんとできているからですね。

大竹 そうですね。振り返ってみると、モヤモヤしていた時期って、結構、他者と共依存の関係にあったんだなって思います。キラキラしている人に依存して、結果失敗したこともありますし。だから、人は独立してないといけないなと。
あと、経験の掛け合わせが、その人のオリジナリティになるのだから、焦らなくていいってことも学びました。「自分らしさ」は結果的に生まれるものだから。焦って作るものじゃない。

  後から正解にする、でもいいんじゃない?

はるま お話を聞いていて、きちんと自己理解をされているなと思いましたが、実際に動くときには、どのように考え、どのように判断して、動いていますか?時間の使い方とか、自分の好きなものの見つけ方とか。

大竹 自分が関心があることに正直になるってことはありますが、必ずしも一貫性があるわけではないんです(笑)。半年プーをした後の就職は、単純に食えなかったから。取るか取らないか?って迫られて「取ります!」みたいな(笑)。確かな意識や覚悟があったかというと怪しい。
ただ、決めたことを後から正解にしていくという姿勢も大切なんだと思います。100%分かってないと決定しちゃいけないかというと、そんなことはないんです。20%くらい「いいな」と思ったら行ってしまう。そのあと続けるか続けないかは後で決めればいいし、続けるんだったらその決定が正解になるように動けば良い、って思うんですよね。

  分かっていても躊躇することってないですか?

なお とりあえずやってみようっていうのは分かるんですけど、考えると踏み出せなくなってしまうことがあります。どうやって向き合ったらいいと思いますか?

大竹 例えば、僕の中では「Saturday Books」というリアルな場所を抱えることは、金銭的なリスクを背負っているので一歩踏み出しているんです。ですが、リスクはない、というか算盤を叩いて冷静にリスクの大きさを検討してみたら、許容できる範囲だと思って「やるぞ」となったんですよね。改装費用などのイニシャルコストは、自分の貯金とクラウドファンディングでカバーできる。別に稼ぎがあれば、「Saturday Books」の売り上げが少なくても維持できる。

なお なるほど。

大竹 リスク回避するのはわかりますし、本当にリスクが大きければやめるべきだと思います。ただ、やらない理由づくりのために、リスクをリストアップするのは違うと思うんですよね。それでもやらないことを考え出したら、それって実は「やりたいことではない」んだと思います。それから、「Satruday Books」踏み出す背中を推したのは、状況がそうさせたというか。訳があって都内の一人暮らしを辞めて埼玉の実家に帰ることになったのですが、負けて帰ったようなのはかっこ悪いなって思ったんですよ。ただでは転ばない、やりたいことをやるために帰ることにしようって。

横山 すごくいいなと思うのは……。「Saturday Books」ってかっこいいですよね。写真もおしゃれだし、なんか才能のある突き抜けた人が凄いことやってるように見えがちだけど、こうやってそこに至るまでのお話を聞くと、超!人間臭くて(笑)。「なんだ、そんなに離れてないじゃん」って思えるところがすごい。

大竹 負けん気が強いんですかね(笑)。
いつかやろうってずっと温めていたことを押されてやったって、そういうタイミングだったんでしょうね。

  好きな方に動くことが幸せにつながる

大竹 インプットもアウトプットも重要ってことも学びました。もし、行くか行かないかで迷ったら行ってみましょう。未来につながる新しい機会って思わぬところにあるから、移動する機会は積極的に作るべきだと思います。

がく 前回の鹿野さんは、自分で肩書きに「旅人」って書くくらい物理的に移動しまくっていました(Vol.1議事録参照)。大竹さんは、物理的に移動はしていないけれど、社会的にも色々な経験をされていて、鹿野さんと比較すると別の意味で移動していますね。

大竹 我慢できないんでしょうね。3人兄弟の3番目だから(笑)。
ただ、こうして今までの自分を振り返ってみると、世の中的に大きな意味での承認は得られていませんが、僕は今幸せだって言えます。

横山 先ほどの承認欲求の話ですね。

大竹 はい。別に有名になる必要はなくて、自分がやりたいことをやって、特定の誰かを幸せにすることができれば、人生は80%くらいOKなんじゃないかなって思います。

以上

*このワークショップの後、場所を変え、さらに深い時間を共有しました。
 参加していただいたみなさん、本当にありがとうございました。
 また、次回以降もよろしくお願いいたします。


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