【MTGモダン】東京魚日記47 (拡散型マーフォーク3-0)
皆さんこんばんは、どーもくんと申します。
今回も拡散型マーフォークの対戦記録となります。
前書き
2024年8月の禁止改定(ナドゥ、悲嘆)を経てモダンはエネルギーデッキ一色の環境となりました。
マーフォークはライフゲインのあるエネルギーとの相性が悪いことに加え、他のデッキが対エネルギー対策で採用している全体除去についでの様に巻き込まれ、冬の時代へ突入。
私もサブデッキ(ランデス)で目標としていた3-0リスト掲載を果たすなど別の形でモダンをエンジョイしていました。
しかし、そんな冬の時代でもマーフォーク漁業組合員であるハガーさん、じょん犬さんがスタン・モダンの両フォーマットでマーフォークで大会に入賞という嬉しい知らせが届きました。
それがお二人のマーフォーク愛に心を打たれたと同時に、愛機である拡散型マーフォークを再び握り大会に参加する決意が固まった瞬間でした。
以下、最新のデッキリストとなります。
1.デッキリスト
■ デッキコンセプト
マーフォークロード×15枚構成を基盤に《楽園の拡散》によるマナ加速、《集合した中隊》による爆発力、《海の先駆け》による妨害で速やかに殴り勝つデッキです。
※デッキの動きは過去の解説記事をご覧ください。
■ メインボード
《否定の力》《緻密》《拒絶の閃光》をメイン不採用とし、デッキの半分以上をマーフォークで構成しています。
一般的なモダンマーフォークは「部族シナジーによる横並び」「《霊気の薬瓶》によるクリーチャー展開」にカウンタースペルを加えたクロックパーミッション要素のあるアグロデッキと解釈しています。
一方、本リストは《楽園の拡散》《メロウの騎兵》によるコンボと《集合した中隊》によるインスタントタイミングでのクリーチャー展開がメインギミックです。
そのためデッキの最大値を上げるべく受けのカードをメイン不採用とし《楽園の拡散》、《集合した中隊》、土地カード換算の《朦朧への没入》、土地を除く、32枚全ての枠をクリーチャー(マーフォーク)で固めました。
★採用カードのポイント
魂の洞窟(3枚)
環境の青系デッキではメインから《呪文嵌め》が採用されています。そのため「打ち消せない」という唯一無二の能力が活きる場面が増えていることから、評価を一段上げています。
マーフォークのペテン師(3枚)
《裂け目の突破》《御霊の復讐》などの1 ターン限定の速攻アタックに対処できることから環境に合っていると判断し、メインでの採用としました。
■ サイドボード
メインでは不採用とした相手の動きを妨害できるカードを中心に採用し、サイド後の対応力を高めています。
また、サイドボードに緑の優秀なカードを採用できる点が青単マーフォークとの明確な差別化ポイントとなっています。
① 青のサイドカード
否定の力(3枚)
唯一無二のピッチカウンター。
本来はメインで採用したいカードであるものの「中隊のハズレを極力減らす」という構築の都合により、サイドでの採用としました。
記憶への放逐(2枚)
エルドラージ、一つの指輪といった無色呪文に対して1マナで対処できることに加え、エネルギー等の誘発型能力にも対処できる受けの広さから採用しました。
夢を引き裂く者、アショク(2枚)
3マナというマーフォークでも比較的使いやすいコストで相手の墓地を一斉に追放できる起動型能力に加え、常在型能力であるサーチ妨害によりフェッチランドを実質無力化できる点など、1枚で複数の役割を果たしてくれることから採用しました。
② 緑のサイドカード
溜め込み屋のアウフ(2枚)
《一つの指輪》対策に加え、最近ではベルチャー、繁殖鱗コンボ、研磨基地などアーティファクトを勝ち筋としたデッキが台頭していることから活躍の場が増えています。
また《集合した中隊》でアクセスできる点や《霊気の薬瓶》を採用していないためデメリットなしで運用できる点もこのデッキならではの採用ポイントです。
忍耐(2枚)
墓地利用デッキへの回答に加え、瞬速3マナ3/4というスタッツの高さと《集合した中隊》でアクセスできる点を高く評価し採用しています。
③ 無色のカード
虚空の杯(4枚)
ベルチャーの《睡蓮の花》、研磨基地の《モックス・アンバー》《ミシュラのガラクタ》、続唱デッキの《死せる生》《明日への瞥見》などの0マナ呪文の最強の対策カードです。
一方こちらは《魂の洞窟》を経由することで打ち消されない強みを活かし、X=1、X=2で設置することで相手の動きを大きく制限できることから4枚フル採用としました。
2.戦績
という訳で復帰2戦目で無事3-0達成することが出来ました!
以下、3-0した大会を振り返っていきます。
1回戦 エムリーブリーチ
直近のMO Challengeで好成績を残したティムールカラーの研磨基地デッキとの一戦。
G1◯(pf - キープ/キープ)
《楽園の拡散》スタートから3ターン目に《海の先駆け》の着地に成功。そのまま相手の赤マナを封じることで火力と《死の国からの脱出》を潰して殴りきって勝ち。
in 忍耐②、アウフ②、アショク②
out ペテン師③、シヴィエルン③
G2✕(df - 2マリ/ キープ)
土地1枚 × 2回のスカスカの手札にお相手4ターン目のコンボ起動を止めらず負け。
※サイド変更なし
G3◯(pf - 1マリ/ 1マリ)
《楽園の拡散》スタートから3ターン目に《溜め込み屋のアウフ》の着地に成功。その後《紅蓮地獄》などの全体除去が飛んでくるも《ヴォーデイリアの呪詛抑え》の起動型能力で守りつつ島渡りで殴りきって勝ち。
結果:◯✕◯
2回戦 エスパー御霊
G1◯(pf - キープ/キープ)
2ターン目《激浪の形成師》3ターン目《海の先駆け》で相手の白マナと黒マナを封じた後、速やかに殴りきって勝ち。
in アショク②、忍耐②、否定の力③
out シヴィエルン①、メロウ②、集合した中隊④
G2✕(df - 1マリ/1マリ)
3ターン目《海の先駆け》の着地に成功するも返しにピッチ《孤独》で除去される。その後《御霊の復讐》→《偉大なる統一者、アトラクサ》《儚い存在》でライフレースとリソース差を付けられて負け。
※サイド変更なし
G3◯(pf - 1マリ/ 1マリ)
《楽園の拡散》スタートから3ターン目《海と空のシヴィエルン》、4ターン目《夢を引き裂く者、アショク》の定着に成功。相手のフェッチ起動を咎めつつ島渡りロードで殴りきって勝ち。
結果:◯✕◯
3回戦 ベルチャー
G1◯(pf - キープ/1マリ)
《楽園の拡散》スタートから《ヴォーデイリアの呪詛抑え》で相手を牽制しつつ、速やかに殴りきって勝ち。
in 否定の力③、アウフ②、虚空の杯④
out 集合した中隊④、ペテン師③、シヴィエルン②
G2✕(df - 2マリ/キープ)
2マリながら《虚空の杯》X=0設置スタート→順調にクリーチャーを横並べに展開するも《現実の設計者、タメシ》からコンボを通されて負け。
※サイド変更なし
G3◯(pf - キープ/キープ)
1ターン目《虚空の杯》X=0と《楽園の拡散》スタート、2ターン目《メロウの騎兵》、3ターン目 島渡りロード×3体キャストの理想ムーブから速やかに殴りきって勝ち。
結果:○✕○
戦績:3-0 ( 1位 / 12人 )
3.振り返り
今回はエネルギーこそ当たらなかったものの、ベルチャー、御霊、ブリーチという環境デッキにしっかりと勝利することが出来ました。
前回2024年8月と同様、禁止改定直前の環境末期で3-0達成することが出来て非常に嬉しく思います。
■追記
2024/12/2の大会でも3-0達成しました!
2024年12月の禁止改定ではエネルギー関連にメスが入ると予測されており、ほぼ一強かつ相性が悪いエネルギーの弱体化はマーフォークにとっても大きな追い風です。
またマーフォークの苦手とするロングゲームに持ち込まれてしまう要因である《一つの指輪》も禁止候補に上がっており、こちらも目が離せません。
※ 個人的な禁止予想は《魂の導き手》と《色めき立つ猛竜》の2枚です。
禁止改定後に広がる新たな海原も、愛機である拡散型マーフォークで渡って参ります。
今後も土日は大会参加が難しいため、『好きなデッキでリスト掲載』を目標にカジュアルに楽しんでいきたいと思います。
今回もここまでお付き合いいただきありがとうございました。それでは。