2024年9月24日発表の統率者戦の禁止改定について
皆さんこんばんは。
タイトルの通り、昨日の夜驚愕の禁止改定が発表となりました。
本記事ではこれから何千文字という内容を書き連ねていくと思うので、僕個人としての結論から先に申し上げておきますと、
『今回の禁止改訂に納得もしているし、納得していない部分もある』
という結論に至りました。
という事でまずは僕個人が思う「納得している点」と「納得していない点」を細かくお話出来たらなと思っています。
また、お時間に余裕があるのであればぜひ最後まで読んで頂けると幸いです。
まずはじめに
今回の禁止改訂は妥当だとも思っている反面「ルールに対する整備が足りていないのでは?」というのが僕個人の結論です。
確かに序盤から重い呪文を唱えられたり維持するのもほぼノーデメリットである魔力の墓所はゲーム展開的にも速度を速めてしまうため良くないというのは僕も同じ意見です。
ですが皆様も統率者戦という遊び方に始めて参入した頃を思い出して欲しいのですが、あの頃のマナクリプトという存在はとても「憧れ」という印象が強かったのではないでしょうか?
いつか自分も魔力の墓所が欲しい!お金を貯めて買いたい!!そう思っていたはずです。
それに後押しするかの様にMystery Boosterやダブルマスターズ、イクサラン等での数々の再録を行ったのはWotC社が少しでも多くのユーザーに手に入れやすくしたい、気軽に使用して欲しいからという公式からのサポートだったのではないかというのが僕個人の感想です。
公式の禁止理由についても「ゲームの展開を早めてしまう為」とありましたが、それが理由なのであれば《古えの墳墓》や《魔力の櫃》も同じく禁止推奨するべきなのではないか?と私は考えます。
長くなりましたが今回禁止になったナドゥ以外の3枚についての私個人の考えを記載していきたいと思います。
①《魔力の墓所》について
先程↑でも記載した通り、私個人としては《魔力の墓所》の禁止についてはどちらかといえば反対寄りです。
何故「反対寄り」という言い方をするかというと、記事の冒頭でも触れましたが統率者戦におけるレベル分けルールに対する整備が不完全であると感じているからです。
公式が作成したレベル分けの指標である上記の画像通りにレベル帯における禁止推奨のカードレベルを分ければ良いだけの話で、
デッキレベルに関係なく頭ごなしに「統率者戦において禁止!」というのは誰しも納得は出来ないと思います。
恐らく今回の改訂で荒れている大部分がココだと私は思っています。
例を出すと「7 Point Highlander」という遊び方を皆様はご存知でしょうか?
《Time Walk》や《悪魔の教示者》等の強力なカードに対して加点方式でデッキレベルを査定する方式なのですが、これを導入すれば僕はデッキレベル論争やガチ・カジュアル論争にも決着がつくと考えています。
もちろん、デッキレベル制を導入するのはとても難しく各レベルにおいての禁止推奨リストを1枚1枚覚えるのは初心者に全然優しくなく、新規参入への大きな障壁になるというのも理解しています。
だから公式はこれを導入しないのだと私は考えています。
ですが「ゲーム展開が速くなるから」という理由だけでは「じゃあ低レベル帯と高レベル帯の差は一体何なのか?」という疑問が更に増してしまうだけだと思っています。
だからこそ魔力の墓所等のゲーム速度を速めるカードは公式がデッキレベル毎に禁止推奨のリストを作成し、今よりもルールの整備を行う必要があると私は考えます。
②《宝石の睡蓮》について
先述した通り魔力の墓所がゲーム展開を早めるというのであれば、宝石の睡蓮というカードは何故刷られたのか?という疑問に至ります。
私が思うに誰でも気軽に遊びに使うことが出来る《Black Lotus》をどうにか新カードとして刷れないか、と公式は考えたのではないかと思います。
僕自身その試みはとても良いことだと思います。
例を挙げると《ネクロドミナンス》や《悲嘆》、《永劫のこだま》等ですね。
これらの元になったカードが強すぎたのは仕方のない事ですが、それをリメイクして近年のパワーレベルに合わせたカードとして新しく刷るというのは僕はとても良い試みだと思っています。
《宝石の睡蓮》もその内の1枚で、制限として設けられたのが『統率者である呪文』を唱えるためにしか使えないという制約があったからのはずです。
しかしそもそも「ゲーム展開を早めてしまう」というのを問題視しているのであれば0マナから3マナも加速出来てしまうカードを刷るのは言っている事とやっている事が矛盾している為、今EDHユーザーが怒っている理由の2つ目がこれだと私は思っています。
例を出して例えるのであれば、とある県で「バスの運転士の賃金が高すぎる!そんな使われてないし減給や減給!!」というバカな職員の考えで賃金改定を行った結果、
運転士が大量に退職しバスの本数が減り利用者は大迷惑を蒙った、という話があります。
私は今回の件はこの話に近いと考えており、統率者戦においてゲームの展開を早めたいのかゆっくりにしたいのかユーザー側からも線引きが分からなくなるのも至極当然な結果だと思いました。
そのため魔力の墓所でも記載していた通り、私はデッキレベルにおける禁止カードのレベル分けを整備するべきだと思います。
③《波止場の恐喝者》について
正直波止場の恐喝者はいつか禁止にはなるだろうなと1年前から思っていました。
理由としては生成される宝物トークンを「タップ状態で生成する」という一文が抜けている為です。
仮にもしもその一文があったとしても恐らく波止場の恐喝者は赤いデッキを組む人であればまず最初にデッキに投入されるカードである事は間違いないでしょう。
私も統率者のコストが5マナ以上やデッキの内容が重い時を除いて極力デッキには入れないように意識していました。
理由は今回公式が発表した通り、ゲーム展開が一気に速くなって面白みが一切無くなるからです。
一時的なマナ生成能力とは違って宝物トークンは場に残り続ける為、私はこのカードを禁止にしたのは大賛成だと考えています。
統率者戦を遊んでいる全プレイヤーに伝えたい事
長くなりましたが「デッキレベルに対しての禁止カード制限を設けるべき」というのが私の見解であり、今回の禁止改訂を受けて統率者戦を遊ぶ事自体をもう辞めようと考えている方にもう1度考えなおして欲しいという事を皆さんに強く問いかけたいです。
貴方は初めて統率者戦を遊んだ時のワクワク感を覚えていますか?
初めてレジに並んで構築済みデッキを購入した時の気持ちを覚えていますか?
貴方にとって「統率者戦」というのは『高額でハイパワーなカードを他人に見せ付けるだけの場』でしたか?
僕が始めて購入したデッキは《メレティスのキナイオスとティロ》という統率者がパッケージのこのデッキでした。
理由としては私が住んでいる田舎のショップのレジに売っているのがコレしか無かった、というのが理由ですが初めて一緒に遊んでくれた仲間との日々は今でも忘れていません。
ほぼ毎日初めて見るカードばかりで毎回新鮮な気持ちで遊んでいましたし、それ以降ストレージを漁っては相性の良いカードを見つけるのがとても楽しくなりました。
あの頃の経験があるからこそ『楽しく統率者戦を遊びたい』と思うようになり、
第三者に『何ですか?そのカードは』と言わせるのが好きで今でも楽しさ優先でプレイしているというのが僕個人の気持ちです。
確かに1万や2万円で買えるか分からない様な金額帯のカードが禁止にされてしまった事で怒りや悲しみを抱えているユーザーの方もとても多いとは思います。
ですが私は何度でも皆様に胸を張って言いたいのが「マジックというカードゲームはとても楽しい物である」という事です。
初めて買ったパック、初めて買ったデッキ、初めてかったシングルカードに対して貴方は『それを第三者に見せつけることで快感を覚えたかったのですか?』
それを買う事によって他人に勝ちたいという気持ち『だけ』で購入されたのでしょうか?
もう一度初心に戻って『マジックを楽しむ』という原点に立ってみてはいかがでしょうか?
貴方にとってマジックというゲームを楽しむ為に《魔力の墓所》《宝石の睡蓮》《波止場の恐喝者》は必要なカードだったのでしょうか?
もちろん、競技的思考のプレイヤーも大多数いらっしゃると思うので全てのユーザーの方へ伝わる言葉だとは僕も思っていません。
ですが『高いカードが禁止された!もうこんなゲーム辞め!マジでMTGおもんな!!』
と言うのであれば一度落ち着いて貴方にとっての『Magic: The Gathering』とは一体何だったのか、という事をぜひ思い出して欲しいです。
とても長くなって申し訳ありませんが、本日は僕個人が思っている事を記事におこしてみました。
賛成的な意見も否定的な意見も多数あるとは思いますが僕はこれからもマジックで遊び続けますし統率者戦をメインに遊んでいく事に変わりはありませんし死ぬまで一生マジックと一緒に生きていくと思います。
これからも統率者戦用の楽しいデッキの投稿を続けていきますのでよろしければご支援・ご協力の程、よろしくお願い致します。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
ご視聴ありがとうございました!
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