EDHオブのカード紹介1《完全なる統一》
どうも、シーエフです。
今回から、EDH《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》で使用するカードを1枚ずつ紹介していきます。
記念すべき第1回のカードは、ご存じ2枚コンボの相方《完全なる統一》です。
カードの雑感
「ファイレクシア:完全なる統一」というセットのカードであり、セット名と同じ名前を持つストーリーの大事なシーンを描いた極めて重要なカード。まぁ、私はストーリーはあまり追ってないのですけど笑
発売当初から今日現在まで、オブもこれもスタンダードに存在し続けておりますが、特に目立った功績はなかったように思います。まぁ、4マナと5マナのコンボは、構築戦では少々重いですかね。
単体では何もしないため、出したターンに基本的に仕事をしない5マナの置物は、なかなか使いづらいですね。ただ、一度動き出すと結構派手な効果なので、個人的にはすごく楽しいカードだと思います。
カウンターを使うカードは非常に多く、例えば、プレインズウォーカーを出せば、初期忠誠度の分だけどこかにダメージを飛ばすことができ、プラスすれば、その分もさらに飛ばせます。
プレイヤーだけでなく、クリーチャーやプレインズウォーカーにもダメージを飛ばせるので、盤面の制圧力はかなりのものです。安定してカウンターを置くことができればの話ですが…
さて、カードのざっくりとした感想はこんな感じとして、肝心のEDHではどうなのかという話ですね。
EDHにおいても5マナは少々重いですが、エンチャントなので先置きしておけるメリットと対処されづらいという点が大きいと思います。
EDHはコンボ環境なので、カウンターを置いてボードコントロールをする動きはあまりないかもしれませんが、厄介なシステムクリーチャーや統率者を対処でき得るのは良いですね。
まぁ、色々できることはありますが、EDHでは基本的にコンボ向けのカードですね。実は、オブの他にも結構相方がいます。ダメージに誘発してカウンターを置くカードなら相方になります。
《レッドテラー》《戦争の精霊》《純なる炎の探索》《苦痛の鉤爪》
効果(テキスト)
そろそろ、効果について細かく見ていきましょうか。
「あなたがパーマネントやプレイヤーのうち1つの上に1個以上のカウンターを置くたび、対戦相手や、クリーチャーやプレインズウォーカーのうち対戦相手がコントロールしている1つを対象とする。完全なる統一はそれにその個数に等しい点数のダメージを与える。」
最近のカードはテキストが長く、わかりづらいものも多いため、知らないカードを使われたら、しっかり確認しておくことが大事です。少なくとも自分の使うカードくらいはしっかりテキストを読んで把握しておきましょう(自分への戒め)
それでは、テキストを分解して確認していきましょう。
誘発条件
「あなたがパーマネントやプレイヤーのうち1つの上に1個以上のカウンターを置くたび、」
「あなたが」なので、対戦相手が置いた場合は誘発しません。「あなたの」ではないため、カウンターを置く先は対戦相手のコントロールするパーマネントでもOK!逆に、対戦相手の呪文や能力によって、あなたのコントロールするパーマネントにカウンターが置かれても誘発しませんね。
「パーマネントやプレイヤーのうち1つの上に」なので、パーマネントだけでなく、プレイヤーにカウンターを置いても誘発します。毒カウンターを対戦相手に置いた場合やエネルギー・カウンターを得た場合もOK!
また、「1つ以上の上に」ではなく「1つの上に」なので、同時に複数のパーマネントやプレイヤーにカウンターが置かれた場合は、複数回誘発します。合計ダメージは同じですが、対象を分ける場合にその違いが出てきますね。
逆にカウンターの個数については、「1個以上のカウンターを置くたび、」なので、1つに複数個のカウンターを置いても1回しか誘発せず、1つの対象にしかダメージを与えられないです。
ちなみに、「カウンターを置く」というのは、「カウンターが置かれた状態で出る」も含まれます。文字だけ見るとしっくりこないですが、そういうルールなので知らない方は覚えておくと良いですよ。
対象
「対戦相手や、クリーチャーやプレインズウォーカーのうち対戦相手がコントロールしている1つを対象とする。」
「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」というテキストは、バトルも対象に取れるように「1つを対象とする」に書き換えられましたが、これは少し違いますね。
対戦相手や対戦相手がコントロールするものしか対象に取れないようになっています。
誘発した場合は必ずどこかを対象としてダメージを与える効果になっているため、対戦相手のコントロールするプレインズウォーカーやクリーチャーがいない状態で、対戦相手が呪禁などを得た場合に、自滅しないようになっているのでしょうね。
自身のクリーチャーを墓地に送りたいときに、この効果でダメージを与えて送ることはできないという欠点にもなりますが、能力の対象変更で自分のクリーチャーなどに当てられないというメリットの方が大きい気はします。
発生源
「完全なる統一はそれにその個数に等しい点数のダメージを与える。」
ダメージを与える発生源は《完全なる統一》です。
カウンターを置いた能力の発生源ではなく、置かれたプレイヤーやパーマネントでもないです。まぁ、当然と言えば当然ですね。
《完全なる統一》をクリーチャー化して『感染』を持たせると、1回でも誘発すれば、毒カウンターを置くことで再度能力が誘発するため、全てのプレイヤーを毒殺できます。ちなみに、EDHはライフは40点ですが、毒カウンターについては変わらず10個で毒殺できます。
置いたカウンターの数だけダメージを与えるため、同時に2個以上置いた場合は、当然、オブの能力は誘発しません。
組み合わせ
色々書きましたが、EDHオブについては、ぶっちゃけると、オブとのコンボ以外で使うことはほとんどありません。ただ、色んな選択肢があることを頭に入れておくと、発想が広がるのは間違いないと思います。
コンボパーツをコンボパーツ以外の目的で使えるようになるのが上達の一歩だと思います。《完全なる統一》もコンボパーツ以外の使い方ができれば良いのですけど、わかりやすく統率者とのコンボパーツだから簡単には通らないし、通ったとしても、今度はオブが通らないということになってしまうんですよね。《完全なる統一》は対処されても、オブには他の相性の良いカードがありますが、オブが対処されると《完全なる統一》に相性の良いカードはあまりないので、何度でも出せるとはいえ、オブがカウンターされるのは避けたいのですよね。難しいところです。
そういう状況を見越して、《完全なる統一》の相方として《純なる炎の探索》を入れていたこともあるのですが、1マナと軽いのは良いですけど、使い道が限られ過ぎていますね。一応、条件達成するとダメージ2倍になるので、パワー11のオブで一人倒せるようになりますが…
コンボを決めるために、オブと使う上で大事なのは、最初の1回をどう誘発させるか。
オブがいる状態で、《完全なる統一》を唱えてカウンターされたり、着地前にオブが対処されたらそれで終わりですが、例えば、対処札がエンチャント破壊しかないという場合は、2つが戦場に揃うこともあります。その場合、場に着地した後でも、誘発した能力を解決する前に対処されたらコンボは止まります。
2枚コンボと言いつつ、正確には誘発させるもう1枚が必要なのがポイント。コンボを決めるためには、誘発スタック→対処→スタックで誘発させるという動きができるように、誘発させられるものをいくつか用意しておくことが重要です。
土地とかはついつい手癖で出してしまいがちですが、それが誘発の第一手になることもあります。土地のプレイはスタックに載らず、打ち消しなどの対応もされないため、着地後の一手目としては優秀。
オブのデッキを組む上で、1点を当てるカードはそれを目的にデッキに入れているため、見逃すことはあまりないですが、カウンターを置くカードはそれを目的にデッキに入れているわけではないため、見逃しやすいんですよね。
(1),(T):Jeweled Amuletの上に蓄積カウンターを1個置く。この起動コストとして支払ったマナのタイプを記録しておく。この能力は、Jeweled Amuletの上に蓄積カウンターが置かれていない場合にのみ起動できる。
(T),Jeweled Amuletから蓄積カウンターを1個取り除く:あなたのマナ・プールに、最後に記録されたタイプのマナ1点を加える。
マナを貯めて、貯めたマナを使えるマナファクト。0マナのカードで加速でき得るカードとして入っていますが、確かにカウンターを置くと書いてある。既にマナを貯めてカウンターがある状態では置くことはできないので、前のターンにマナを使用しておくなどの準備が大事。
インスタントタイミングで1点当てられるカードが複数あれば何の問題もないですが、1点当てられるものが1つしかない場合は、こういうものを活用して、手数を増やすことが勝利へと繋がります。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
正直、カード1枚の内容で、ここまで長くなるとは、書き始めたときには思いもしませんでした。オブの相方ではあるものの、そんなに書くことはないかなと思っていたんですよね。思いつくままに書いていたら、それなりのボリュームになってしまいました。
次回は《アガサの魂の大釜》を紹介しようと思います。
時間のあるときに少しずつ更新していきますので、全国のオブ使い、更新を楽しみにしててください笑
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