【7月17日ワールドミッションレポート:🇮🇩インドネシア「遷都にともなう大収穫に備える教会」】
インドネシアは首都をジャカルタからボルネオ島のヌサンタラに変更する。2024年8月17日のインドネシアの独立記念日に合わせて、新首都は記念式典とともに正式に始動する予定だ。
首都移設は2022年7月に開始され、整地とアクセス道路の建設から始まった。初期段階では「政府中央区域」と呼ばれる区域が形成され、ここには政府機関、学校、病院が含まれる。このプロジェクトにはインドネシア全土から約15万人から20万人の労働者が参加し、2045年の完全な完成を目指している。
Forgotten Missionaries International(FMI)のブルース・アレンは、ジャカルタについてこう語る。
「ジャカルタは年間20cmから25cmも地盤沈下が進んでいます。都市は人口過剰です。数百万人しか住めないように設計されていたのに、1000万人、周辺地域には3000万人が住んでいるのです。交通渋滞は大きな頭痛の種だし、公害、ゴミ、水の問題もあり、これらが山積みです」
新首都の建設が進む中、教会はヌサンタラでの宣教の準備を進めている。
「FMIは10年以上にわたってボルネオ島の教会開拓を支援してきました。しかし、この新しい新首都が開発されると発表されると、島の指導者チームは、ヌサンタラに今すぐ教会開拓を始める必要があると言いました。そうすれば、さまざまな島々から公務員たちが、政府官僚の一員としてヌサンタラに流入してくる頃には、彼らを待っているキリスト教会があるというわけです」と述べた。
ボルネオ島のあるFMIのパートナー教会では、すでに30人の信徒が集まり、家で礼拝をしている。
「彼らは教会堂の建設も考えています」とアレンは言う。
日本においても高度成長時代、都市部の拡大が進み、各地にニュータウンの建設ラッシュが起きたが、このような新しい街に移住してくる若い家族は、多くの場合、古い因習などに縛られておらず、福音に心が開かれている傾向が強かった。そのためニュータウンを中心に教会成長が顕著に起きたのだ。
同様のことは、インドネシアの遷都とそれに伴う人口流入に際しても起きうる。そしてFMIのような宣教団体がこれを好機と捉えて、収穫に備えている。
イスラムの強いインドネシアだが、そのような中で教会の教勢も力強く伸びている。ジャカルタからボルネオ島ヌサンタラへの遷都が、教会にとって大きな機会となり、たくさんの魂がキリストにあって勝ち取られるよう祈っていただきたい。
(イスラム80.3%, プロテスタント10.8%,カトリック3.1%, 儒教0.9%, 仏教0.4%, ヒンズー教1.3%, その他)
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