カナダ・アメリカ MTB旅行記 Vol.5
カナダとアメリカでマウンテンバイクのトレイルライドをしてきた記録です。
シアトル近郊のトレイル DUTHIE HILL MTB PARKへ。
2018年9月14日
アメリカ シアトル近郊にある『DUTHIE HILL(ダシー ヒル)MTB PARK』へ行ってきました。
東京ディズニーシーと同じ位の広さの森。
ここが地形といい、トレイルといい、本当に素晴らしかった!
真ん中がこんな感じで広場になっていて、そこから放射線状にトレイルが造られている。
山というより中心の広場が小高い丘のようになっていて、緩やかな斜度で登りも下りも楽しめる。
シングルトラックの登りと下り、バーム、ジャンプ、ドロップオフ、ラダーなどなど。 MTBで遊べる事がたくさん詰まったテーマパークのようなトレイルだ。
もちろん初心者から上級者まで楽しめるようにトレイルはレベル分けされている。
まずは登りのトレイル。
退屈なダブルトラックの砂利道ではなく、ちゃんとMTB用に考えて整備されているほどよくテクニカルなシングルトラック。
路面には木の根っこや石も出ているので、適当にペダリングだけしていてはスリップしたりペダルがあたったりしてしまう。
でも斜度が緩いので、全く疲れる事なく楽しく登れる。
少し斜度が急な登りも、その前に下りが造ってあったりして、スピードが出るので勢いである程度まで登れてしまう。
本当に良く出来ている。。
登りが全く苦にならない。
そして下りのトレイル。
木々の間をすり抜け、ただただトレイルライドをするだけでも気持ち良い。
さらにバームや、ジャンプ、ドロップ、ラダーなどいろんな難易度のセクションがあって飽きさせない。
今回は日本ではあまり練習する場所がない、ドロップオフとジャンプを重点的にチャレンジしてきました。
まずはドロップオフ。
ドロップオフとは段差を下りる事。
フルサスのバイクでうまくクリアできると、全く体に衝撃がなく着地できて、マウンテンバイクの性能、有り難みが体感できる。
あと一瞬バイクが地面から離れるので、浮遊感を楽しめる。
まずは広場にある高さの違うドロップで足慣らし。
着地面がちゃんと斜面になっているので、全く衝撃なくクリアできる。
次にトレイルにあるドロップ。
さっき練習した広場にあるものよりもいろんな要素が増える。
ドロップの前後の道の造り、進入までの難易度、着地面の形状や距離などなど。
こういう時、ガイドの辻さんがいてくれる事が非常に心強い。
私のスキルを確認して、チャレンジできそうなセクションを選んで案内してくれる。
さらに、進入速度や注意点などのアドバイスはもちろん、最後の一押しの言葉も重要。
「さっきのがクリアできたので、ここも同じ様に行けば絶対大丈夫です!」
前回訪れた時は怖くてチャレンジできなかった高さも、今回見てみると行けそうなイメージができたので、思い切ってチャレンジしてみた!
なんとかクリア。
前回よりも少し上達できた気がして、めちゃくちゃうれしい。
他にも少しづつ要素が違うドロップがたくさんある。
これは進入のラダーが長くて、さらに着地面に少しギャップ(溝)がある。
これは進入のラダーが長くてカーブしている上に、かち割りのラダーなので表面がボコボコとしていて、ラダーの途中でペダリングをしないと失速してしまう。
続いてジャンプ。
ジャンプも、テーブルトップ、ギャップ、ドロップ、ステップアップ、ステップダウンなどなど種類も大きさもたくさんある。
今回は、今まで挑戦した事のない、ギャップジャンプにチャレンジしてみた。
ギャップジャンプとはこんな感じで真ん中が凹んだ形状のもの。
前輪が間の凹みにハマってしまうと大変危険!
辻さんの案内により、 Gravy Trainというトレイルの前半にある、連続ギャップジャンプをやってみる事に!
ジャンプも進入スピードが重要。
辻さんが前を走ってスピードをコントロールして引っ張ってくれる。
もし躊躇して減速してしまったら脇に避難する事にして、、いざ出発!
小さいジャンプだけどこの浮遊感がたまらなく気持ち良い!
しかも連続。。
周りは木々に囲まれた森の中で、雰囲気もいい感じ。
まだまだ走っていないトレイル、クリアできていないセクションがたくさんある。
毎日でも通いたい位、このDUTHIE HILL MTB PARKは魅力的なトレイルだった。
このパークは、evergreen mtb allianceという団体とボランティアの人々によって、維持管理されている。
この日は平日だったが、10名程のボランティアと思われる方々がメンテナンスに来ていた。
木で作られている立派な道具入れがカッコ良い。
ドロップオフもジャンプも、どれも完璧に設計、整備されているので、安心してチャレンジできる。
MTBをやってみたいなーという初心者も安心して連れて来られるし、難しいセクションにチャレンジする奥深さもある。
この日も、小学生位の5名程の少年達が何度もジャンプの練習をしていたり、1人で同じジャンプを練習していたおじ様が、その少年達にジャンプのコツを聞いていたり、親子やカップルなどなど、たくさんの人で賑わっていた。
デュアル・スラロームのコースもあって、面白かった。
草レースとかしたらめっちゃ盛り上がりそう。。
この素晴らしいトレイルが、なんと無料で楽しめるなんて。。
日本にもこんな楽しい遊び場があったら、MTBがメジャーな趣味、誰もが楽しめるスポーツとして根付くかもな…と感じる。
それから1日だけという短い滞在時間にも関わらず、次々とチャレンジングなトレイルを楽しめたのは、辻さんのガイド、アドバイスがあった事も大きい。
自分だけだったら、チャレンジできるかの判断がつかず、自信が持てず、挑戦できなかったと思う。
MTBだからこそ体感できる浮遊感を楽しめた事、恐怖心を乗り越えた達成感などなど…充実した一日を思い返しながらパークを後にする。
この夜はさらに東、内陸へ移動し、Wenatcheeという田舎町に宿泊。
その夜のビールは一段と美味しかったな〜。。
(つづく)